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最上階の殺人 [読書全般]

 今日は月例の京都の医者行き。阪急の特急で上洛。雨天の土曜日なのに電車はそこそここんでいて座れず。診療は早くすみ、準急に乗ってゆったり座って帰阪。
 帰宅後は午睡。夕刻起きて録画したオープン戦の中継を見る。サトテルのホームランなどでリードしていたところで中継終了。続いて大相撲春場所14日目の録画を見る。勝てば優勝の尊富士は朝乃山につかまり、出足を止められるとなすすべもなく寄り切りで2敗目。大の里は阿炎を叩き落して3敗を守ったけれど、豊昇龍は琴ノ若を強引に投げようとしてつけいられ、寄り倒されて脱落。尊富士はこの一番で足を痛め、車いすで花道を下がり、病院に直行。明日は豪ノ山戦が組まれているけれど、もし休場で不戦敗となり、大の里が豊昇龍に勝って3敗で並んだとしたら、優勝決定戦も不戦敗となってしまい、自動的に大の里の優勝が決まることになる。ここまで盛り上がってきただけに、尊富士は出場するやろうけれど、もし休場となったら前代未聞の優勝決定となってしまう可能性もある。さて、尊富士は明日無事出場できるのか。
 アントニー・バークリー/藤村裕美・訳「最上階の殺人」(創元推理文庫)読了。「毒入りチョコレート事件」のバークリーの知る人ぞ知る傑作が新訳で文庫化。マンションで老齢の女性が強盗殺人にあう。スコットランド・ヤードはその手口から強盗の常習犯を追う。作家の名探偵シェリンガムは、同じマンションの住人の殺人見て独自に調査を始める。強盗犯の仕業と断じる被害者の姪、ステラを秘書に雇用したシェリンガムはステラにむりやり協力させながら証拠固めをし、ついに真犯人を突き止めたが……という話。自信満々のスコットランド・ヤードにひと泡吹かせようとするシェリンガムとの対決が軸になるけれど、シェリンガムが「美人だが好きになれないタイプ」であるステラとのやりとりなどが楽しく、さらに結末に驚かされる。ネタバレになるのでここには書けないけれど、この結末にはほんまに驚かされた。推理小説の定石を逆手に取った鮮やかな手法に感服。才人バークリーの面目躍如といったところかな。気になる方はこの機会を逃さずご一読あれ。新訳で文庫化してくれた東京創元社に感謝!

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