白鵬の油断

　今日は連休明けから働き詰めでへろへろ。いろいろと手際の悪さはあったものの、多くの人の助けがあってなんとかひと仕事を終わらせる。まあまだまだ今週は行きを抜く間がないのでありますが。
　帰宅して一息ついてから録画した相撲を見る。全勝の白鵬に豪栄道が土をつけた。おっ、これで少しは面白くなってきたぞ。日馬富士と稀勢の里が２敗を守ったので、終盤戦の展開次第では白熱した優勝争いが見られるかも。
　それにしても白鵬は油断したな。今場所はまわしをしっかりとって引きつけて、という相撲が少なめで、相手の腕をたぐったり押し込んでくる相手をはたいたりと小手先であしらうような相撲がちょくちょく見られたんやけれど、今日の相撲も前進してくる豪栄道の腕をたぐったところを逆に懐に入られて体勢を崩し、押し出された。豪栄道も今場所の白鵬の取り口をよく研究していたんやな。腕をたぐられることを計算に入れたような取り口やった。
　ほんまに強い力士は相手を瞬殺するんやなく、相手に相撲を取らせてから気がつけば自分の体勢にして勝ってしまうと、私は思うている。一番強かった時の貴乃花がそういう相撲を取っていた。白鵬も６３連勝の時期にはそういう相撲が多かった。今の白鵬は相手に体勢を作らせる前に瞬時に相手のバランスを崩して勝つ相撲が多い。自分の勝ちになって、という相撲が少なすぎるように思う。そやから今日みたいに相手に付け入られると惨敗してしまうことになる。
　さあ、稀勢の里にも日馬富士にも自力で白鵬に並ぶ可能性が出てきた。ここからが追う側の精神力ですな。追われる展開に白鵬は慣れているだけに、とにかく自力で並んで、土俵を盛り上げてもらいたいものです。