東北楽天ゴールデンイーグルス初優勝によせて

　遅ればせながら、東北楽天ゴールデンイーグルファンのみなさん、優勝おめでとうございます。私は１９８５年のタイガース優勝の瞬間を思い出しました。優勝が決定した瞬間、嬉しくて嬉しくて涙が出ました。ひいきのチームが優勝するというのがこんなに嬉しいもんなんかと、なんとも言いようのない気持ちになりましたねえ。２０世紀中にタイガースの優勝はないとかダメ虎とかさんざん言われてたからねえ。
　イーグルスファンのみなさんにとっては、寄せ集め集団がだんだん成長していってついに頂点に立つ様を親のような気持ちで、あるいは自分の成長に照らし合わせて見てこられたわけやから、喜びもひとしおでありましょう。
　それにしても星野仙一という監督はすごいなあ。３球団の監督をして優勝させた人というのは、東京巨人軍－西鉄ライオンズ－大洋ホエールズの三原脩、大毎オリオンズ－阪急ブレーブス－近鉄バファローズの西本幸雄といった名将ですから、そこに並んだということになる。しかもセ・パ両リーグで優勝監督になった人というと、三原さんのほかには読売ジャイアンツ－東映フライヤーズの水原茂、ヤクルトスワローズ－西武ライオンズの広岡達朗、南海ホークス－ヤクルトスワローズの野村克也、読売ジャイアンツ－福岡ダイエーホークスの王貞治といったそうそうたるメンバーが顔をそろえている（記憶に頼って書いているので、漏れがあったらごめんなさい）。野村さんなんか「運がいい男だね」なんてやっかむようなコメントをしているけれど、自分が土壌を作ったタイガースとイーグルスで花を咲かせた星野さんがうらやましいのに違いありません。
　ビールかけをしてはしゃいでいる姿をテレビで見て、こっちまで嬉しくなってしもうたね。こうなったらタイガースはクライマックス・シリーズでジャイアンツを破って、星野さんの率いるイーグルスと日本シリーズを戦ってほしいなあ。ほんまは優勝チームどうしが日本シリーズでぶつかるのがええとは思うんやけれど、今年に限っては節を曲げて、２位（まだ確定してへんけど）のタイガースに日本シリーズに出てほしいぞ、ほんまに。