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歴史上の「昭和」 [教育]


 今日も蒸し蒸しと暑い。完全に夏バテ状態であります。
 今日は「なにわ学」という授業で生徒に映画「日本万国博」のDVDを見せる。大阪で行われた一大イベントの様子を、当時作られた記録映画で体験してもらおうと思うたのですね。
 大事に置いてあった「公式ガイドブック」や実際の入場券の半券を見せたりもする。映画では開会式の様子やお祭り広場での催し物、各国のパビリオンの様子などがうつされていく。昭和天皇が祝辞を述べている。「ここに、万国博覧会が開催されることは……」とあの独特の抑揚が私には懐かしかった。
 放課後、図書室で受講した生徒にきいてみた。
「昭和天皇の声とか、話し方とか、初めて聞いたんと違う?」
「はい、そうです」
 予想通りの返事が返ってきた。
 そうなんですよね。今年は平成26年。生徒たちは17~18歳。昭和天皇は教科書などの写真で見た歴史上の人物なのであります。同僚の教師にも大阪万博以降に生まれた方たちが多くなっている。新任の先生には平成生まれの方ももちろんいてはる。
 私が生徒たちに「昭和」を語る時、それは同時代のできごとやなく「歴史」になっているんやということを改めて自覚した次第。

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