スターの証明

　今日は午後から休日出勤。勤務校の創立記念日ということで、教員向けの研修として、創立の経緯などを地元の長老格の人に話してもらう。私は校内研修の担当者として準備や後片付けなどの実務的な作業を行う。ひと仕事終え、夕刻へとへとになって帰宅。
　夜はテレビでナイター観戦。地上波放送が終わると、ネット中継に切り替えて、サヨナラ負けを喫するまで見る。悔しいなあ。
　それにしてもファイターズの大谷はすごい。彼が同点ホームランを放つと、札幌ドームの空気が一変した。それまでタイガースが押し気味に進めていた試合が、ファイターズの支配下にあっさりと入ってしもうた。
　これが「スター」の打撃というものなんやろう。
　大谷はまさに「スター」の素質を持っている。悔しいけれど、大谷に打たれた時点で負けが決まってしまったのかもしれん。
　それができるのが「スター」なんやなあ。

歴史上の「昭和」

　今日も蒸し蒸しと暑い。完全に夏バテ状態であります。
　今日は「なにわ学」という授業で生徒に映画「日本万国博」のＤＶＤを見せる。大阪で行われた一大イベントの様子を、当時作られた記録映画で体験してもらおうと思うたのですね。
　大事に置いてあった「公式ガイドブック」や実際の入場券の半券を見せたりもする。映画では開会式の様子やお祭り広場での催し物、各国のパビリオンの様子などがうつされていく。昭和天皇が祝辞を述べている。「ここに、万国博覧会が開催されることは……」とあの独特の抑揚が私には懐かしかった。
　放課後、図書室で受講した生徒にきいてみた。
「昭和天皇の声とか、話し方とか、初めて聞いたんと違う？」
「はい、そうです」
　予想通りの返事が返ってきた。
　そうなんですよね。今年は平成２６年。生徒たちは１７～１８歳。昭和天皇は教科書などの写真で見た歴史上の人物なのであります。同僚の教師にも大阪万博以降に生まれた方たちが多くなっている。新任の先生には平成生まれの方ももちろんいてはる。
　私が生徒たちに「昭和」を語る時、それは同時代のできごとやなく「歴史」になっているんやということを改めて自覚した次第。

予想通りの分裂

　今日も夏日。牛歩のごとく、少しずつ仕事を進める。放課後の会議が予想以上に長引く。それから明日の準備などを整えて……。帰宅したらもうへろへろ。
　日本維新の会分裂の報。最初からうまくいかんことはわかっていただけに、驚きも何もなし。というか、今までなんとかもっていた方が驚き。政党というのは政策や方向性が同じ人々が集まると高校の「政治経済」の教科書にも書いてあります。最初から政党の体をなしてなんだということか。
　さて、かくしてゼロサム市長、またも別のパートナーと「結」んでしまうのですね。こちらも政策や方向性が違うように思うのですがねえ。政局のために政策の違いに目をつぶるという愚をまたも繰り返すのか。
　ゼロサム市長のことは日記のネタにはしないつもりやったけれど、まあこれはゼロサムさんのアフターレポートということで。
　ここまで思うようにならなくなったということで、あとはゼロサムさんがどこで政治を投げだすか、かな。なに、途中ですべてを投げ出したとしてもタレントとしてはテレビ局にとってはかなりおいしい人物だけに、ほっときはせんでしょう。

大先輩の一言

　今日は５月とは思えないほどの猛暑。印刷やプリント綴じなど単純作業にいそしむ。あまり深く考えへん仕事が、今は気楽で楽しい。
　帰り際、定年後も非常勤講師としてきてはる大ベテランの先生に「仕事したくない病ですよ」なんて自虐的に相談する。
　そうですなあ、と相槌を打った後、先生は笑顔でこう言うてくれはった。「どうしてもせんならん時になったら嫌でも仕事しますから、気にせんでいいですよ」
　すっと気が楽になった。あれもせんならん、これもせんならんと気に病んでいたけれど、なんかすっぱりと割り切れたような気がした。
　先生も定年前はいろいろとしんどい時期があったんやろうなあ。その時の経験があるから、すっとこういう言葉が出てくるんやなあ。しかも私を追いつめんような、そんな気配りも感じられ、涙が出そうになるほど嬉しかった。
　何事にも先達はあらまほしきことなりと、兼好法師も書いてはる。
　私も若い先生に相談されることがある。この大先輩みたいに声かけをしてあげられてるやろうか。まあ、私は私、真似でけんことを無理にしても仕方ない。でも、こういう先輩になりたいものでありますね。

久しぶりのクリスティ

　愛すれどTigers「交流戦は初戦を落とすも５割発進」を更新しました。

　今日は蒸し暑く、授業が終わったあと、ほっとしたのか疲労感強し。昼休みは図書室の登板。そんなにひっきりなしに生徒が本を借りに来ることもなく、カウンターで図書室の棚にあったクリスティのミステリ「殺人予告」を読みはじめたら、止まらんですよ。昼休みが終わってもそのまま読み続けていたいくらい。しもうたなあ、こういう時は星新一のショートショート集にしておくべきであるよ。これなら続きを気にしたりすることもなく読める。
　というわけで、クリスティは棚に戻しておいて、次回の当番のときまでがまんやな。いやいや久しぶりにちゃんとしたミステリを読むとやっぱりむさぼるように読んでしまうなあ。ここのところ、読書というたら授業のための参考書が中心やったからね。特に「地域コミュニティ」に関する本を立て続けに読んでいるんやけれど、さすがに飽きてきた。それでも新たにもった授業を自分のものにするためと思い、時間を見つけては目を通している。
　とはいえ、そういう時間も作れないというのが現状なんであるが。
　帰宅してラジオで野球中継を聞く。藤浪の好投でタイガースが勝利。いろんな局のスポーツニュースを録画しまくっているのです。日記を更新したら見よう。私にとって元気のもとのひとつがタイガースの勝利なのですから。

人気グループだから一面

　ＡＫＢ４８の握手会にのこぎりを持った男が乱入し、メンバー２人を傷つけたというのが今日のスポーツ各紙の一面。人気アイドルグループを襲った暴漢というのは たしかに衝撃やろうし、怪我をしたメンバーも気の毒やと思う。
　ただ、ファンの方には申し訳ないけれど、スポーツ各紙の一面で騒ぎたてるほどのことかよ、とも思う。古くは長谷川一夫が顔を切られたり、美空ひばりが硫酸をかけられたり、ということがあったわけで、正直なところ、今回怪我をしたメンバーはＡＫＢ４８のセンターでもないし、よほど好きな方やなければそんな人いてたんという程度の知名度の低い方たち。センターに近いメンバーはガードが堅く、近づくファンへの警戒も強い反面、端のメンバーはガードがゆるめやったというしね。
　人気グループだけに芸能面を大きく占めるのは当然やろうと思うけれど、そこまで騒ぎたてるのもどうかなあという気がする。少なくとも誰もが知っている大スターみたいな扱いなのは、ファンでも何でもない私としては首をかしげてしまうなあ。

完結しない最終回

　大相撲小言場所「夏場所をふりかえって～白鵬、２９度目の優勝～」を更新しました。

　本日は完全休養日。録画したアニメを見、午睡をし、プロ野球を追っかけ再生で見、録画した相撲を見……と久々にルーティン通りの日曜日を過ごす。
　深夜アニメでは「ニセコイ」が最終回。ただ、雑誌連載が完結してへんため、何一つ謎として出された事柄が明らかにならないままの最終回。こういうのは「中断」というんやないか。
　昔は、雑誌連載中の場合、原作にないエピソードをガンガン入れてひきのばしたり、原作ではどうなるかわからんのに、アニメでは脚本家が結末を考えたりして最終回にしたもんやけれど、今は制約が多いんやろうね。
　雑誌連載の方もテレビ化で人気が出たら、連載を継続させたりするんやろう。決着がついてへんのに続きをアニメ化できず、「第二部」が制作されなんだら、アニメそのものは尻切れトンボなものが残ってしまう。
　原作、小説、アニメ、ゲームなどのマルチメディア展開のシステムが一定の形でできてしもうているという現状では仕方ないことなのかもしれんけれど、雑誌連載もコミックスも読まないでアニメだけ見る私のような者には何か置いてけぼりにされたような気がするんやなあ。

休息は大切

　今日は午後は月例になっている京都の医者通い。ここのところの心身の不調について話を聞いてもらい、薬の処方を変えてもらう。これで少しはましになるとええんやけれど。
　帰路、梅田にまわり、阪神百貨店の理容室で整髪。髪だけはすっきり。
　帰宅後、録画してあった相撲を三段目上位から十両の取組まで見、タイガースの試合を続けて見る。タイガースの試合は９回２死まで放送したところで時間切れになっていた。野球はいったん置いて、相撲の幕内の取組を見てしまう。白鵬１敗、稀勢の里２敗で千秋楽を迎えることになった。夕食を取り、パソコンを立ち上げて「ニコニコ生放送」のタイムシフト視聴でプロ野球の試合の続きを見る。タイガースが呉昇桓の力投で逃げ切り。テレビでは放送されなかった１回表から３回までの模様を見る。
　さすがに外出と長時間の視聴で疲れて、ついにスイッチが切れ、仮眠。小一時間で起きて、今こうやって日記を書いている次第。
　医者に行くまでは昨日までの仕事のことなどうじうじぐたぐだ考えたりしていたんやけれど、医者に話を聞いてもろうたあとはスパッと気持ちを切り替えられた。それだけでも効果はあったということか。この一週間なんか鬱々として気が晴れなんだけれど、明日しっかり休息したら、来週はなんとかなりそう。
　かなり追いつめられていたんやなあと、客観的に見られるようになった。やはり人間休息は大切でありますね。

公園に集う人々

　今日は生徒ともに扇町公園へフィールドワークに行く。プリントを渡し諸注意をして公園に生徒たちを解き放ったあとは、私は公園のあちこちを歩いて生徒たちの様子を見たり、自分自身も公園の様子についてよく知るために外周を歩いてみたり。
　気鬱な日が続くけれど、広く見晴らしのよい公園を歩いていると、少しは気がはれる。
　子どもを連れて遊びに来ている若い母親たち、ベンチに座ってタブレットを難しい表情でにらむ会社員、学校が早くひけたのか楽しげに帰路につく中学生たち、ゲートボールに興じる老人たち、遠足で来て鳩に弁当をやって先生に怒られる小学生男子たち、公園の端のベンチに寝転がる“住人”などなど。
　仕事に終わる日々を送っていると、これだけゆっくり公園に集まる人々をウォッチングする機会はそうそうないからね。
　これで午後からの授業や、放課後の会議がなかったらいうことなかったんやけれどねえ。
　帰宅後は「ニコニコ生放送」でナイターを見始めたが、プレミアム会員やないので、定員いっぱいになったらあとからログインしてきたプレミアム会員に弾きとばされるように視聴できなくなり、結局radikoに切り替えることになったりするんやけれどね。３日間お試しのモバイル会員登録をしたので、携帯で画像を見ながらラジオ音声を聞く。ただし、音と映像にかなりタイムラグがあったりして、ラジオ中継で聞いた場面を携帯の端末の画像でリプレイしてくれているみたいな感じになる。それはそれで面白かったけどさ。

白鵬の冷静さ

　今日は精神的にいっぱいいっぱいの状態で帰宅し、やっとこさ落ち着いてきたところ。何があったかはここには書かんけど、仕事と疲労とストレスがかなりたまっているとだけ書いておきます。
　というわけで、白鵬のここ一番の冷静さにはほんまに関心する。あの精神面の強さは誰にも真似でけんのやないやろうか。まだ２０代やというのにねえ。
　今日も稀勢の里の焦る気持ちを見透かして勝ち、勝ち残りで控えにいたら、ちゃんと鶴竜がまげを豪栄道につかまれたのを見ていて、審判委員よりも先に物言いの手をあげた。審議には参加でけんけれど、控え力士にも物言いの権利はあるのです。ずいぶん前貴ノ浪が物言いをつけたことがあったなあ。あれ以来と違うか。
　自分の勝負が終わっても、冷静に次の相撲を見られるんやからなあ。ただただ感嘆の一語に尽きますね。