長岡秀星の死

　午睡しても断片的なんで、それで疲労回復とはいかんのかな。昨日今日と昼夜の寒暖差が激しく、朝はなんとなく熱っぽく、風邪薬でしのぐ。なんとか頭痛と関節痛は治まった。発熱しかけていたんやろう。２連休の２日目はいつもこんな感じ。悪いものが体から出ていこうとしているのでこうなるのかな。
　新聞で、イラストレーター長岡秀星さんの訃報 に接する。享年７８。死因は心筋梗塞。
　私が高校生の頃、ＳＦアートの代表者の一人やった。今思うと、ＣＧのようなタッチが「未来」を感じさせたのかもしれん。モチーフだけやなく、構図やら表現方法が他のＳＦアートの画家たちとは一味違うたように思う。
　ただ、時代を経るに従って、長岡さんの「新しさ」は急速に古びてしもうたような気がする。長岡さんの描く「未来」はあっという間に「未来」やなくなったんやないか。
　そやから、私にとっては長岡さんの名は１９８０年代をノスタルジックに語る時に出るキーワードの一つでしかなくなっていたように思う。常に先端を行くということはかように難しいことやねんなあ。
　とはいえ、若き日の私にわくわくする「未来」や「宇宙」を見せてくれたことに違いはない。ほんまに２１世紀になってしもうた今、もう一度長岡さんのアートに向き合うてみたいなと思うたりもするけれど、書棚に並んでいる当時の「スターログ」を引っ張り出すのが少し怖い気分であったりもする。
　謹んで哀悼の意を表します。