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講師によりけり [教育]

 愛すれどTigers「6連勝で単独首位に立つ!」を更新しました。

 本日は午後より府の教育センターで研修。「よのなか科」の手法を、故今いくよさんによく似た講師の方が教授。「よのなか科」というのは藤原和博さんが提唱している教育法で、ひとつの答えが出るわけでない問いかけをグループワークで話し合うというもの。
 実は、私は前任校で「よのなか科」に即した授業を実際にやっているし、それに手を加え、私なりに発展させた教材を作ったりもしている。別にどっちが偉いという話ではない。だいたい「よのなか科」なるものを知る前から「哲学入門」という授業で5年ほどグループディスカッションを自分なりのやり方で作りあげていたのですね。人に教えられたのではなく、自分で工夫して、手法としては同じようなことをしていたのであります。ただし、題材は「哲学」であるので、「よのなか科」のような身のまわりを題材にとったものやないです。まあこれは私が倫理という科目の担当なので、必然的にそうなるということ。
 というわけで、特に新しい発見はなし。蒙を啓かれるということもなし。いっしょに受講された方はどうか知らんけれど、私はあまりモチベーションの上がらん講習でありました。
 何より、今いくよ似の講師の方は、ほめるということをせず、「よのなか科」には合わないと切って捨てるような物言いをするので、講師にはあまり向いてへんとお見受けした。というか、ご自身が「よのなか科」という枠に縛られて、自由な発想がでけんようになってはるみたい。自由な発想を大切にする授業を教授するのに、枠にはめてどうするんやろうと思うた次第。ここらあたり、本家本元の藤原氏やと、自分の発想にないものが出てくると、素直にほめる幅の広さがある。これは前任校での教育討論会でご本人の話す姿を見ているから、想像がつくのです。同じことを教授するとしても、講師によりけりなのではないかなあ。
 というわけで、反面教師とまでは言わんけれど、講習でやるべきでない教授法についていろいろと考えさせられた次第。
 いやいやまあまあ、教育というのはほんまに難しいのですよ。これこそ答えは出まへんわ、いやほんま。

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