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烏検校 [読書全般]

 今日も朝は早く起きて、昨晩録画したアニメをたっぷりと見てから二度寝。昼食後は読書。窓から吹きこむ風も熱風であります。
 夕刻より3日ぶりにナイター中継を見る。2日間も試合がなかった分、ファンを楽しませようというのか、5時間を超える長時間ゲーム。最後は二転三転してタイガースのサヨナラ勝利やったからまあよかったけど、スワローズファンの方はさぞがっくりきたことでしょう。テレビ解説の中田良弘さんも関本賢太郎さんも最後は疲れたかサンテレビ橋本アナウンサーに話を振られても反応が鈍くなっていた。ヒーローインタビューの北條選手も開口一番「疲れました」。サンテレビ湯浅アナウンサーが「明日に向けて一言」とふると、「明日に向けて、早く寝ます!」。テレビで見てるこちらも疲れました。
 加瀬政広「なにわ人情謎解き帖 烏検校」(双葉文庫)読了。シリーズ第2巻は長編。島流しにする下手人たちをつれて港に行こうとした同心大吾。しかし、安政南海地震に遭遇し、津波から逃げる際に下手人たちをわざと逃がす。これをとがめられて7日後までにその4人を探し出さねば切腹する羽目に陥る。一方梓巫女のお駒はそこひの手術が成功して目が見えるようになり、「お救い小屋」の手伝いをしていた。そこに「烏検校」なる者の仕業とされる連続殺人事件の謎解きがからみ……。
 下手人脱走と連続殺人、そしてお救い小屋の3つがバランスよくからみ、上質のミステリになっているから、レギュラー登場人物のキャラクターに頼ることなく読ませる作品に仕上がっている。本書がデビュー2冊目とは思えないくらい、かっちりした話なのに感服。また、「お救い小屋」の描写など、非常にリアリティを感じさせ、そこはやはりアニメーターとして映像的にものをとらえてきた人だけのことはあるなあと感じさせてくれた。田中啓文さんの「鍋奉行」「横町奉行」両シリーズとともに、なにわ捕物というカテゴリーができてくれれればええのにな。もちろん先達の有明夏夫さんの「大浪花諸人往来」シリーズがその嚆矢であるわけですけれど。

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