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阪堺電車177号の追憶 [読書全般]

 愛すれどTigers「大山の決勝打でカープに勝ち越す」を更新しました。

 今日は延長盆休みの最終日。この夏は有給をしっかり使いましたぞ。どうせ冬季休業も春季休業も休暇を消化しきれんというのがわかってるからね。明日はリハビリ出勤。今日くらい過ごしやすい気温やったらええんやけれど、台風接近で湿った空気が入ってくるみたいやしね。
 朝食後、少し寝て、昼ごろ起きて昼食。土日と京都に行ったので疲れていたんかなあ。むろんそれを見越して今日まで休みをとってたんやけれどね。
 午後からは読書。初心者にスマホの使い方を教えるNHKEテレの「趣味どきっ!」の録画も見る。うーむ、ほんまにガラケーさえ使いこなせておらず、パソコンも触ったことのない人向けみたいな内容なんやなあ、これ。検索の仕方とか、そんなんわかってますから。参考になったのは写真のとり方と編集、くらいかな。
 山本巧次「阪堺電車177号の追憶」(ハヤカワ文庫JA)読了。大阪では唯一残っている路面電車の阪堺電車。昭和の初めに新車として運行された車両177号の追想という形で、昭和初期から終戦前後、高度経済成長期からバブル期、そして平成に至る時代の流れに沿って起こったささやかな事件を連作の形で綴りながら、それぞれの事件に登場する人物が何らかの形でつながっているという構成をとる。ミステリ要素が少し入っているけれど、それよりも阪堺沿線に生きる人々の日々の営みの描写が中心になっている。いわゆるどぎつい大阪のイメージやなく、落語の人情噺を思わせるような雰囲気の話やけれど、大阪を知らん人が本書と黒川博行さんの小説を続けて読んだら、頭が混乱するかもしれんねえ。心温まるエピソードみたいなのが少しばかり苦手な私は黒川作品の方が好みではあるけれど。間をとって田辺聖子さんか。でも田辺さんの小説は実はけっこうえぐかったりする。「大阪ほんま本大賞」なる賞を受賞しているけれど、帯に書店員さんの書く推薦文「じんわりと胸が熱くなりました」というほどぐっとはこなんだなあ。ええ話ではあるんやけれど。もう少し毒が混ざってた方がより面白かったかな。ええ人しか出てこん小説というのは苦手なのです。これはもう好き好き、かな。

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