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時間SF [SF]

 今日は月例の京都の医者行き。ほんまやったら来週に行く日程なんやけれど、来週の土曜日は合格者説明会で私は奨学金の話をしに出勤せんならんので1週くりあげて今日になった。連日の入試業務で疲れているのでほんまは一日だらだらしたいところなんやけれど。
 診療後、駅前の書店に寄ってざっと新刊文庫や新書の棚を見、買うか買わんか悩んだ末に、もっと読みたいものがたまっているので買うのをやめて、帰路に。帰宅後すぐに午睡。すぐに寝ついた。それだけ疲れていたのですね。
 夕刻起きてきて、録画しておいたプロ野球オープン戦の中継を見る。いよいよ球春。オープン戦の中継まですべて追っかけるのは(CSを受信していないから)物理的に難しいので、放送される限りは追っかけていこう。
 大森望・編「revisions 時間SFアンソロジー」(ハヤカワ文庫JA)読了。リチャード・R・スミス「退屈の檻」、C・L・ムーア「ヴィンテージ・シーズン」が収録されているというだけで値打ちもののアンソロジー。入手困難な短編を拾い上げていくというところにアンソロジストの腕のみせどころがあるわけで、大森さんは特に信頼できるアンソロジストやから、そこらあたりぬかりはない。そしてここ数年に発表されて今でも入手可能な日本人作家の秀作を収録。これとてすべてのSF短編集やアンソロジーをカバーしてへんと全部は読まれへんのやから、こうやってまとめてもらえるとありがたい。
 時間SFを読むのは好きなんやけれど、自分書くとなると理屈のところをうまいこと整理でけへんので難しい。もっとも私は学生時代、最初に同人誌に掲載してもらえた短編は時間を超越した永遠の少女を主人公にしたものなんやけれどね。私の話はどうでもよろしい。アンソロジーの話。やはり海外2作品が秀逸。特にムーアのものは展開も途中で読めてしまうのに、それでもおもしろい。これ1本を読むためだけに購入してもええと思います。時間SFはミステリ系の作家さんと相性がいいのかな。法月倫太郎、小林泰三といったあたりの理屈っぽい短編は時間というものを扱うのにぴったりの展開。津原泰水の「五色の舟」という秀作でまとめている、この配列の妙味も大森さんの腕の見せ所でしたねえ。とても質の高いアンソロジーなんやけれど、現在放送されている同題の深夜アニメとのコラボレーションという形でないと企画でけんあたり、現在の出版事情を考えるとなんか辛いものがあるなあ。タイトルだけ借りていて、深夜アニメとは何の関係もないもんねえ。

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