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オニマル [読書全般]

 今日で3年生の試験は終了。月曜には答案返却。採点をしっかりやらねばなあ。
 お山の学校では出勤した直後くらいから本格的な雨。帰宅時にも降っていたので置き傘を手に退散。下界に帰ってきてもよう降っておりました。帰り際に医者による。睡眠時無呼吸症候群の治療データの提出と診療。来月も引き続き就寝時に器具をとりつけて寝ることになった。
 田中啓文「警視庁陰陽寮オニマル 鬼刑事VS吸血鬼」(角川ホラー文庫)読了。シリーズ完結編。というても、第2シーズンが終了したという感じですね。第1シーズンのオニマルも3冊で完結しているから、第3シーズンもあるんやないかなあ。
 今回のメインは東京万博の工事現場で作業員たちが次々と行方不明になり、吸血鬼として人々を襲うようになるというストーリーをメインに置き、使者の空中焼失というトリックを使うた第1話、背中に般若の刺青を入れた男が錯乱していきなり殺人を犯す事件を解決する第2話と本格ミステリが続いた後、吸血鬼と対決する伝奇小説となる第3話で締めくくられる。例にもれず地口も含みつつ、田中さんの好きな要素がつめこまれたシリーズで、特に最後の吸血鬼との対決は圧巻。
 さて、鬼丸とペニーのコンビ、第3シーズンではどんな形で活躍してくれるのやろうか。今後の展開が楽しみなシリーズ。伝奇小説ファンもミステリファンも楽しめるお得なシリーズとしてお薦めであります。

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橋本治の死 [追悼]

 朝、朝刊に大きく 、作家 橋本治さんの訃報が。享年70。死因は肺炎。
 私は自分の考え方の物差しとしてその新刊書が出ると読むようにしている人たちが何人かいて、橋本さんはその中のお一人やった。他には内田樹さんや森達也さんなどの時評を読んで、自分の思考が世間に流されてしもうてへんかを確かめるようにしているのです。
 特に橋本さんの場合は、非常にニュートラルというのか、ちょっと立ち止まって考えてみようよというような感じで書かれているので、私の読むペースにぴったりと合うていたのですね。
 一番参考になったのは「上司は思いつきでものを言う」(集英社新書)に書かれていたことで、思いつきでものを言うような上司に対してはどうすればいいかというところ。
 橋本さんは書く。「あきれることしかできないのです」と。「あきれる」ということもそれが相手に伝われば、直接行動に移すよりも効果的かもしれんなあと、そんなことを考えながら読んだのを覚えている。
 小説のほうは熱心な読者というわけにはいかなんだけれど、ほんまは時間をたっぷり取って「双調 平家物語」を読んでみたいと思うたりもしていた。
 権力を持った者が専門でもないことに着いて思いつきでものを言い、それが大きな社会問題に発展していく。大阪市長が全国学力テストの成績の悪い学校の校長に対して減給するなんて、ほんまにあきれるしかないことが起こるご時世なんやから。
 橋本さんという物差しを失うたのは、私にとってはほんまに大きな損失ですわ。またいろいろと本を読みながら、新たな物差しとなってくれる人を見つけなあかんなあ。
 謹んで哀悼の意を表します。

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思いもよらぬ個人指導 [日常生活]

 行きの車中で「週刊朝日」を読んでいたら、ゼロサム先生と田原総一郎さんの対談が掲載されていた。ゼロサム先生、相変わらずですねえ。人の話を聞かない、決めつける。議論より多数決。住民投票の敗北から何も学ばなんだのかしらん。両者話がかみ合わず、それはそれで面白い読み物でした。でもその場にはいたくないな。
 お山の学校に着くと、白いものがちらちらと。ああ寒い。
 今日は1年と2年の授業があり、授業が始まるまでにねじを巻きなおすのが大変でした。午後からの授業は2年生と3年生が合同の選択科目。3年が一足先に抜けたので、2年だけ数名を相手にすることになった。まるで大学のゼミみたいな感じになる。で、教室に行くと、生徒はたった1名しかいてへん。学年の職員室に行って聞いたら、その生徒以外はみんな発熱で欠席やとか。1対1の個人指導ですわ。
 生徒もやりにくかろうが、こちらもやりにくい。とりあえず予定していたプリントを渡して授業を始めるけれど、もともとグループワークなどを想定して作った教材なんで、さすがに1対1ではやりにくい。最終的には自習みたいな感じになってしもうた。こんなこともあるんやなあ。
 定時に退散。帰宅して録画しておいた「Hugっとプリキュア」の最終話などを見る。主人公の出産シーンがあるプリキュアというのは初めてですねえ。せめて子どもの父親の顔くらい出したれよ。この最終回は賛否両論あるかも。私は、夢のかなった未来の様子を見せてしまうのにはあまり賛成でけんなあ。夢のある未来、未来への可能性というものは往々にしてそううまくはいかんもんなんやから、可能性があるよ、というだけにとどめておいた方が余韻もあってよかったんやないかと思うたけれど、如何。

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男の不作法、女の不作法 [読書全般]

 お山の学校は寒かった。なんぼがんがんストーブをたいてもちっとも温もらんのです。そういえば去年がそうやったなあ。というわけで、試験監督、成績つけ、明日の準備と会議などで1日乗り切った。
 定時に退出。帰路、最寄駅前の本屋さんに寄ったりしてから帰宅。帰宅して、ああ相撲は昨日が千秋楽やったんやなあと少しさみしくなる。まああんまり延々と本場所が続いたらお相撲さんが大変なんで、仕方ないですな。
 妻と録画したアニメを何本か見たりする。
 内館牧子「男の不作法」「女の不作法」(幻冬舎新書)読了。「週刊朝日」の連載エッセイで自ら紹介してはったので、気になって購入。男と女、それぞれのやってしまいがちな不作法を拾い上げ、なんでそれが不作法かを説き、戒める。むろん、読者に対してだけではなく、ご自分に対しても、であります。
 ああ、こういう奴いてるよねで、すましてはいかんのである。自分も気をつけんと不作法をやらかしているんやないかと戒めるための本なんである。さすが数々のヒット作を出した脚本家だけに、人間観察が鋭い。四半世紀以上前に、著者が角川スニーカー文庫から出した少女小説を読んで非常に面白かったことを今でも覚えている。双葉社の「いちご文庫」でデビューすべく少女向けの小説をあれこれ読んで研究していたのである。著者の小説を読み、「これは私には書かれへん」と思うた記憶がある。また、ここまでのレベルならば読者はついてきてくれるのかなと思うたものである。もっとも双葉社の編集長はもう少し読解力のない層を想定していたらしく、ますます内館さんの小説は参考にならなんだわけであるけれど。
 売り飛ばした記憶はないので、今も文庫の本棚のどこかに埋もれているはず。栴檀は双葉より芳し。もう一度読み直してみてもええかもしれんなあ。今検索したら「可愛いコになれない」「恋人なんていらない」というタイトルで2冊出ております。2冊とも持ってます。
 話が大きくそれた。とにかく著者ならではの観察眼で世の中の「みっともないこと」を読み手につきつける、おもしろくも怖い本でありました。

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じっくりじんわり玉鷲関 [大相撲]

 大相撲小言場所「初場所をふりかえって~玉鷲初優勝、稀勢の里引退~」 を更新しました。

 今日は完全休養日。午前中は例によってテレビを友とし、午睡してから録画した相撲を見る。器具のおかげで熟睡できるようになって疲れが取れるかと思うていたけれど、先週の疲れは緊張からの解放みたいなところもあり、この2日間はほんまにしっかりと寝んと疲れがとれなんだ感じですね。
 相撲は上記「大相撲小言場所」に書いたように玉鷲が優勝。優勝を決めた相撲で相手の遠藤が涼しい顔をして仕切っているのと対照的に玉鷲は見るからにがちがちなんで、これはひょっとしたら優勝決定戦かと一瞬期待したけれど、どうも遠藤は緊張するほど無表情になるたちらしく、がちがちで動かれなんだのは遠藤の方でした。そういえば先場所貴景勝が優勝を決めた相撲でも相手の錦木の方ががちがちやったなあ。自分が優勝争いをしているのではなくてもこの相撲で決まるかと思うと緊張してしまうのですね。
 勝負というものはほんまに面白い。結果がすぐ出る仕事とは正反対の長期的スパンで仕事をしている私などにはわからん心境なんやろうなあと思う。
 ともかく相撲開眼も遅かった玉鷲関、史上第2位の年長初優勝記録。連続出場記録も現役1位と、じっくりじんわり味の出てくるお相撲さんでございます。

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熟睡して起こされて [日常生活]

 鼻に空気を送り込む装置をつけはじめて1週間。寝入り端はかまわんのやけれど、明け方に近くなり私の呼吸が乱れてくるとより強く鼻に空気を送りこむもんやから、それで目が覚めてしまう。呼吸が止まったら心臓に負担がかかったりなんかして質のよい睡眠がでけんようになり、かというて鼻への刺激で再々目が覚めて浅い眠りを断続的に続けるというようではやはり質のよい睡眠にならん。たぶん明け方になるほど鼻の穴が乾燥して送りこまれた空気が鼻を刺激する、てなところなんやと推測するけれど。でも入眠からしばらくは気持ちよく眠れているわけで、装置の表示を見たらこの間にほとんど呼吸は止まってへんことがわかる。
 効き目はあるんですね、もちろん。どうもいたしかゆしというのかなかなか理想的な治療というのは難しいようやなあ。
 というわけで、午前中は例によってテレビを友とし、昼過ぎから午睡。器具はつけずに寝る。夕刻まで快眠。妻によるといびきはかいてなんだらしいから、寝る時に鼻で呼吸する癖がちゃんとついている可能性はある。とりあえず2週間は続けてみて、記録をお医者の先生に診てもろうてから、かな。
 起きて、録画した相撲を見る。なんと白鵬は休場。玉鷲と貴景勝がそれぞれ勝って、優勝決定は千秋楽に。予想外の展開になりましたなあ。もし貴景勝が連続優勝したら大関昇進やという声も上がるかもしれん。私としては3場所連続10勝以上してというところまで様子は見たいなあ。まだまだ若いし、これが勢いか実力かを見極めてから大関に昇進させた方がよいように思うのです。今場所の優勝については、苦労人玉鷲に花を持たせてやりたいという気持ちですね。優勝するチャンスなんてめったにまわってこないんやから。

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今年は「息」 [日常生活]

 今日はお山の学校やなく港の学校である市岡高校で全日人権研修。むろん直行直帰。家をゆっくり出られるというのはありがたいことやなあ。明るいうちに帰宅できるのは嬉しいことやなあ。
 午前は関大の先生の講演。午後はスクールソーシャルワーカーの方(実は何年か前にはお山の学校を担当してはったこともある)によるワークショップ。特に午後のは実践してはることをわれわれに体験させるというもので、非常に役に立った。
 グループワークで自己紹介をするのに、漢字一字で今年の目標をあらわしてみせるというのがあり、私は少し考えた結果、「息」という漢字にしました。夜、寝ている時に息が止まらないのようになるのが今年の目標ですからね。
 帰宅後、録画した相撲を見る。貴景勝が白鵬を撃破。なんと白鵬は下位に3連敗。なんとか今までみたいにあしらおうとしているのに、思うようにいかんみたいですね。先場所休場して手術をした影響はあるんやろうなあ。こんなん白鵬と違うわと思う。明日にも玉鷲の優勝が決まるかもしれんというびっくりの展開になってますね。
 江戸川乱歩・編「世界推理短編傑作集3」(創元推理文庫)読了。収録作の中では、クリスティの「夜鶯荘」、レドマンの「完全犯罪」、バークリーの「偶然の審判」が私の好み。特にクリスティはちょっとサキを思わせるようなサスペンス風味が効いていて楽しめた。短編の場合、ちょっと皮肉のきいた毒のある話が私の好みらしい。古典となったいろいろなパターンの海外ミステリ短編を楽しめる、ミステリ入門者にもマニアにも対応できる名アンソロジーですね。乱歩先生がいかにすぐれたアンソロジストであるかほんまにようわかります。

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大横綱の油断 [大相撲]

 3年生の授業、予定していた補習が終了し、来週からは最後の成績つけ。いろいろあった10ヶ月間やけれど、やるべきことはでけたんと違うかな。転勤がなく来年度もお山の学校で仕事をする場合、この3年間と同じ仕事を引き続きやることも確定。転勤があるかどうか、まだお尻が落ち着かんけれど、とりあえずいろいろと片付いてきた感じですね。
 定時で退勤。いつもより10分遅いバスになってしもうたけれど、阪急電車のダイヤ改正でいつものバスに乗ったとしても結局同じ電車に乗ることになることも判明した。今後は大慌てで退勤せんでもすみそうです。
 帰宅して相撲を見る。貴景勝や遠藤らが3敗を守れば、結びの一番では白鵬が玉鷲に敗れる番狂わせもあり、2敗で白鵬と玉鷲が並んだ。おお、これは千秋楽まで結果がわからんという面白い展開になりそう。一昨日までは史上最速12日目に優勝決定かなんてスポーツ紙があおっていたけれど、まさかそこから白鵬が連敗するとはだれも予想してなんだということやろう。
 苦労人の玉鷲の初優勝も見てみたいけれど、上位戦のない遠藤が横綱と関脇の星のつぶし合いの間隙を縫うて平幕優勝する可能性もある。それはそれで楽しみなこと。
 それにしても白鵬は完全に油断したね。「詰めが甘かった」とコメントしたそうやけれど、押し出したと思うたら玉鷲がくるりと回って体勢を立て直すと、棒立ちになっていた白鵬はそのまま寄り切られた。油断以外のなにものでもないけれど、2日も続けてこんなすきだらけの姿を見せる力士やなかったはず。やはりじわじわと落日は近づいてきているんやろうな。世代交代の波が加速しそうやね。

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緊張感の維持 [教育]

 今週末から3年生は学年末考査。明日で授業はすべて終わる。私の持ち授業はほとんどが3年生なので、来週からはがくんと授業が減る。今週は毎日「これがこのクラスの最後の授業やねんな」と思いながら生徒と接している。前任校でも私は3年生の授業を受け持つことが多く、この時期は寂しさと解放感がまじったなんともいえん気分になるのです。
 もっともたいへんなのは2年生や1年生の授業が少しだけとはいえ続いていること。なにしろ今週の段階で「あがり」というような気分になるので、来週からの2週間は授業のある曜日だけ意識的にテンションをあげていかんならん。これはかなりきついのですね。一度ゆるんだ緊張感を1日だけもとに戻さんならんわけで、ギアをあげるエネルギーは通常の倍以上になる。毎年同じような状況やからこそ、そのしんどさはようわかっている。とにかく緊張感は保ちつつ、明日あたりから3年の成績つけに専念することにいたしましょう。
 帰宅後、録画した相撲を見る。白鵬が休場から再出場した御嶽海に一方的に押し出されてしまう。いやあ驚いた。テレビの解説では「怪我をしている相手には思い切りいきにくいですからね」なんて鏡山親方が言うてはったけれど、白鵬の油断もあったんと違うかな。序盤に危ない相撲が続いていたりもしたし、どうも白鵬独走ということにはならんような感じやね。「稽古場より本場所で強い」御嶽海ならではの思い切った攻めも功を奏したといえるな。うむ、これでまた明日から優勝争いが面白くなってきたぞ。

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白鵬の土俵入り [大相撲]

 今日の授業が終わったあと、一人の生徒がノートの端を折りたたんだメモを私に手渡した。仕事部屋に戻って開いてみたら、二人の生徒の連名で「きた先生の授業楽しかったです。ありがとうございます」というようなことが書かれていた。卒業式もまだまだ先なのに、おっちゃんを泣かすようなことをしてくれるね。この1年間、3年生の各クラスでひいふうはあはあいいながらやってきた成果が少しでもあったということ、ですよね。そううぬぼれてもええよね。
 帰宅して録画した相撲を見る。2敗力士が次々と敗れ、1敗を守っていた千代の国もまたもや怪我をした模様。白鵬は隠岐の海を相手にせず完勝。解説の北の富士さんが「白鵬全勝優勝するよ」と思わず口にしたくらい。せめて若手の誰かが土をつけるくらいやないと、世代交代なんてまだまだ先になってしまう。貴景勝に期待したいんやけれど、現状でいくと13日目までは当たらんか。そこで優勝決定、という感じになるのかな。それではあまりにもおもろないやないですか。
 錦木がもうちょっとで勝つところやったけれど取り直しになってしもうた。あそこで軍配通り錦木の勝利となっていたら、また展開も違うてたやろうに。つくづく白鵬の「強さ」を感じさせる。だてに41回も優勝してへんね。これで横綱土俵入りがあんな手をくにゃくにゃ曲げたのやなくびしっとまっすぐ指先まで力を入れてピンとのばすようにしてくれたらもう完璧なんやけれどね。大横綱白鵬の唯一の欠点やないかと私は思うておるのです。

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