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性のタブーのない日本 [読書全般]

 今日は完全休養日。午前中はテレビを友とし、昼食後、午睡。夕刻、妻とアニメを見てから、夕食後、先週録画した刑事コロンボ「ロンドンの傘」を見る。初めて見た時以上にアメリカ人がイギリス人をどう見たがっているかがわかり、非常に面白かった。むやみと時間にこだわったり、誰も彼も抜け目なく腹黒かったり。昔とはまた違う見方ができるものなのですね。
 橋本治「性のタブーのない日本」(集英社新書)読了。古典をひもときながら、日本には古来より性に対して「タブーはないがモラルはある」ものやったと説く。源氏物語や枕草子を翻訳したこともある著者だけに説得力がある。古代の日本は男女が「逢う」ということは「性交する」ことも含むものだということをまず指摘して、そこから「古事記」や「万葉集」、そして「源氏物語」「百人一首」などから文例を引いて実証する。著者独特の「猥褻」に対する見方は、固定観念にとらわれないようにというように声をかけてくれているようです。やはり、著者は私にとって、ものの見方の物差しの一人なんやなあと実感した次第。

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