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ゲド戦記とカタルシス [読書全般]

 今日も自転車操業でお仕事。午前中に試験問題と解答用紙を作り、午後の授業で実施。放課後はすぐに生徒支援委員会の情報交換会議。ほっと一息つく間もなし。明日には郵送せんならん奨学金関係の書類の整理は手つかず。明日の朝イチでやることになるなあ。
 ただまあだいたい準備はできているので、あとは作業を開始するだけというところまでは持っていっている。そやから自転車操業状態でもなんとかまわるのです。とにかく今日すべきことをするのみ。
 とはいえ、帰宅したらぐったり。定時に帰っていてこれやから、残業なんかした日には帰宅する力も残ってへんのと違うかしらん。
 帰路、車中で読書。アーシュラ・K・ル=グウィン/清水真砂子・訳「ドラゴンフライ アースシーの五つの物語 ゲド戦記5」(岩波少年文庫)読了。思うていたよりも読了に時間がかかってしもうた。車中で雑誌を読んだり、休日は読書どころやなくへたっていたりということもあるけれど、へたっていても読みたいというところまでのめりこめてへんのが原因かな。20代で「マラフレナ」を読んだ時に「ル=グウィンはあんまりおもしろくないなあ」と感じたんやけれど、それは読んだのが代表作やないからやとも思うていた。
 ところが、おそらく最も人気のあるシリーズであるやろう「ゲド戦記」でもこれだけ読むのに時間がかかってしまうということは、肌が合わんのかもしれんね。
 おそらく、主人公たちの冒険にはらはらわくわくしないからなんやろうと思う。彼らの冒険は世の中の秩序を保つための冒険で、生産も消費もないのですね。先読みをある程度できてしまう。予想から大きく外れた結末になることもないし、読了後にカタルシスもないし。なんかすっきりしないのです。本書はアースシー世界にまつわる5つの短編がおさめられている。魔法使いの島を作りあげた人物の物語、魔法使いの素質を持ちながら恋をとる男の話、魔法の力で地震を抑える話……ときて、なかなかグッと迫るものがないなあと思うていたら、挫折した魔法使いが新天地で自分のすべきことを見出す話があって、これならいけるぞと最終話を読みはじめたら、これが4巻と6巻のブリッジになる話で実に中途半端な形で終わってしまう。でも、あと1冊でシリーズ全部読了なんやから、ここまできたらなにがなんでも結末まで読み切ってしまうぞお。でも、続けて読むのはきついので、明日からは全く毛色の違う本を手に取る予定です。

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