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新・平家物語(七) [読書全般]

 今日は日曜やけれど、「プリキュア」「仮面ライダー」「ドンブラザーズ」は駅伝中継のため休止。その分テレビを見る時間がすくなくなってええんかもしれんけれど、物足りんというか、特に「ドンブラザーズ」は話が佳境に入ってきたところなんで、続きを見られへんのはちょっと寂しいかも。
 とはいえ見るアニメはたっぷりとあるし、特に「SPY×FAMILY」は今年の「新語・流行語大賞」の候補にもなってるのがびっくり。「鬼滅の刃」の続きの放送がない間にフォッジャー一家がのしてきたのですね。私は「鬼滅」よりもアクションとギャグの配合が絶妙な「SPY×FAMILY」の方が好きです。登場人物のほとんどすべてが「裏の顔」を持っていて、それが全部わかるのがテレパスである子どものアーニャというところがうまいなあと思う。
 アニメの後のパソコンは、ものかき関係の作業が大詰め。あと少しで仕上がるので、ちょっと馬力をいれる。昼食後も少しだけ続けたが、さすがに疲れて中断。残りは明日。
 午後、読書と午睡。夕刻起きたら、妻は外出中。読書とスマホに集中。
 今日は妻の誕生日なんやけれど、帰宅が少し遅くなったんで、例年のようにゆっくりとケーキを食し……とはいかなんだけれど、用意していたプレゼントは渡した。喜んでもらえて幸い。
 吉川英治「新・平家物語(七)」(講談社吉川英治歴史時代文庫)読了。本巻は以仁王の令旨で打倒平家に立ちあがった源頼政の敗北と、その令旨を受けていよいよ打倒平家の実行を決意した源頼朝の石橋山での敗北とそこからの再起を描く。ここでの頼朝はいろいろな顔を持つ底知れぬ人物として登場。そして、夫への愛情一途の北条政子、常に醒めた視点で全体を把握する北条義時をはじめとして、鎌倉方の主要人物がほとんど登場してくる。
 いささか不満に感じたのは平家の公達たちの描き分けを作者がしてへんところ。せいぜい気弱な宗盛の存在が表に出てきたけれど、忠時ほどの強烈さはない。まあ平家一門は人数も多いから描き分けは難しいのかもしれんけれど。興味深かったのは富士川の戦いで平家が鳥の羽ばたきの音で逃げたというエピソードはあえて取らず、頼朝に先手を打たれていることを知らず、その情報がもたらされてもおごり高ぶった若い将たちは聞く耳を持たず、そのために敗走したということにしている。つまり平家滅亡の原因は貴族化して弱くなったということにはせず、あくまで武家としての一面をきっちりと残していたけどおごり高ぶったからやということにしているわけですね。こう言った作者独自の解釈や見方が特に有名なエピソードについてはっきりと打ち出されているからこそ、この大河長編は面白いんやと思う。頼朝が鎌倉を拠点に足場を固めるところまで描かれ、次巻は木曽義仲の登場と相成る。

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