SSブログ

ラジオは老人向け [日常生活]

 連休明けからフル回転。連休ボケなんていうてられません。
 帰路、家電量販店に寄る。連休中に妻が愛用していたラジカセがついに息を引き取ったので、新しいのを探しにいったというわけ。愛用というても、ほとんどラジオを聞くために使うていたもので、しかももともとそれは私が25年ほど前に買うたもの。中学校の講師をしている時に、授業で世界の国歌などを聞かせようと、実家の近くの商店街で1000円以下で買うたのです。四半世紀近く使えたんやから、これはもう天寿を全うしたというか、代金以上の働きをしてくれたというか。
 で、カセットテープなんか聞かんから、ラジオだけのものを探す。ううむ。丈夫で長持ちしそうな、しかもラジオのみのシンプルな作りのものを見つけたけれど、5000円近くする。2000円くらいであるかなあと思うてたんやけどね。これはつまり需要と供給の関係で、ラジオだけの機能のものをほしがるという層が限られているということなんやろう。
 帰宅して妻が箱から出ししげしげと観察したら、やはり限られた層に向けたものやということがわかった。明らかに機械ものを扱うのが苦手なお年寄り向けの商品なのですね。チューナーの文字はでかくて見やすいし、コードの差し込み口は差しやすい位置についているし、音質を変えることができるといいながら「音楽」と「ニュース」の切り替えのみ。小さくて軽く、持ちやすい。表面に書かれている文字はすべて日本語。デザインもレトロっぽくもなくさりとて洗練されているわけでもない、微妙な線ではあるんやけれど、実用的であることだけは間違いない。
 まあ、10年以上使えるものというようなつもりで買うたものやし、私らもこれからどんどん歳をとっていくわけやから、案外ちょうどよかったのかもしれん。
 というわけで、このラジオが息を引き取る時、私らはどうなっているのかしらん。そんなことを考えさせてくれる買い物でありました。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感