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レイ・ハリーハウゼンの死 [追悼]

 映画監督レイ・ハリーハウゼンさんの訃報に接する。享年92。
 ダイナメーションなんて言葉、今の若い人にはわからんかもしれんなあ。人形アニメと実写を合成し、ダイナミックな映像世界を作りだした、まあ他に類のない特撮映画ですわ。
 この監督がハリーハウゼンさん。私はテレビで放送された「アルゴ探検隊の大冒険」で、日本の特撮にはない独特の不思議な動きにびっくりした。あれは中学生のころやったかしらん。「シンドバッド虎の目大冒険」などのシンドバッドものはテレビで放送されると(ホームビデオなんてなかったから)、必ず見たし、「タイタンの戦い」は劇場まで見に行った。
 着ぐるみに入って動かすと、人間臭さが出る。今時のCGやと動きも滑らかで人間にはできない動きもできるけれど、なんか無機的な感じがしてしまう。ハリーハウゼンさんのダイナメーションは、滑らかとは決して言わんけれど、着ぐるみには出せない味のある有機的な動きをしていた。特に記憶しているのはガイコツ兵士が盾を持って主人公と剣で戦う場面かな。あれはどの映画やったかなあ。あ、記憶が混濁してどれやったか忘れているぞ。とにかくあれは今CGで作ってもあのかくかくした動きは真似でけんと思う。
 CG特撮の発達した今、あんな手間暇かけてスペクタクル長編を連発するような人はもう出んやろうと思う。
 謹んで哀悼の意を表します。

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