階段新聞おやじ

　今日は月例の医者通い。寒いのと疲れを取りたいのとで外出はしたくないんやけれど、こればかりはさぼるわけにはいきません。地下鉄の最寄り駅に行き、ホームへと降りる階段で、私の前をスポーツ新聞を読みながらゆっくり歩くおっさんあり。いらっとしつつも階段が狭いのでついて降りる形になる。ホームで発車のチャイムが鳴ると、おっさん急に駆けおりて飛びこみ乗車。私も同じ電車に乗りたかったんやけれど、おっさんが滑り込みセーフのあと、続いて乗ろうとしたら目の前で扉が閉まる。どういう神経構造をしているのか知らんけれど、階段を降りながら新聞を読むようなおっさんのせいで１本逃してしもうたわい。
　電車を乗り継ぎ阪急で京都に。駅から出ると粉雪がちらついていた。お医者の先生に朝に続く微熱のことや鼻やあごに立て続けに出る吹き出物について相談。どうやら内臓関係に原因があるとかそういうのではないらしい。ストレスが原因ではないかとの見立て。それならまだしばらく吹き出物は続くんやろうなあ。２月中は忙しくてストレスがたまったままになりそうやしな。
　梅田に寄り、阪神百貨店の理容室で整髪。帰宅したあと、ベランダを見たら雪が舞いはじめている。今日は外を歩いている時はあまり汗をかかなんだ。ちょっと歩いただけでも汗ばむことが多いんやけれどねえ。それだけ外気は寒かったということやね。
　明日もお出かけの予定。今日と同じくらいの寒さらしい。うーむ。

今さらながらセーラームーン

　今週はかなりきつかったけれど、なんとか乗り切った。やれやれであります。おそらく３年生の授業が終わって一区切りついたので、疲れが出たんやろうね。でも、１年生と２年生の授業は２月半ばまで続くわけで、気を緩めてはいられません。そして入試業務。１年で最も慌ただしく忙しく一息もつけられん１ヶ月が来週から始まるのだなあ。
　そんな中で毎日の楽しみは「美少女戦士セーラームーン」の再放送。テレビ大阪で朝の８時に月～金まで放送しているのというのは前にも書いた。なにしろ毎日放送しているもんやから、どんどん話が進む。今は第四期の「セーラームーンＳＳ」の半ばあたり。
　なるほど、人気があったのもわかるわい。本放送当時は見てなんだけれど（妻は見ていた）、敵のバリエーションの豊かさやセーラー戦士たちの心の動きなど、細かいところまで作りこんである。
　私は毎週日曜の「プリキュア」も長いこと見続けているけれど、毎年目新しくするために非常に苦労しているような感じがしてきた。年によって出来不出来の差はあるしね。その原型が「セーラームーン」なんやけれど、「プリキュア」でそのレベルに到達したと感じられるのは２シリーズか３シリーズくらいかなあ。どれかというのはあえて書かんけれど。
　不幸にも第一期の最初の２話を見逃してしもうたんやけれど、なんとＮＨＫのＢＳで「名作アニメ」枠での再放送が決まったとか。レンタルＤＶＤでも借りるかと思うていたけれど、それをせずにすみそうで何よりであります。そうか、「ハイジ」や「赤毛のアン」などを再放送している枠で「セーラームーン」をするのか。それだけの傑作シリーズやったというわけですねえ。

円安はいつまで続くんですか

　今日も寒かった。さすがに昨日のように粉雪がちらつくことはなかったけれど。明日は日中は雨か雪の予報。体にこたえますねえ。
　とはいえ仕事は粛々と進行。懸案事項が残っていたのがひとつ片付いて、ほっとする。今月中になんとか完了してしまいたかった仕事で、これでストレスの原因がひとつ消えた。やれやれであります。
　本日、１年生の授業で「今日からしばらく経済について学んでもらいます」と告げたところ、ふだんあまり質問なんかしない生徒が「先生、円安はいつまで続くんですか」と手を挙げた。
　おおおお、国際経済に関心があるんか。素晴らしい！
「そうやねえ、今の円安はアベノミクスである程度意図的に円安を進めているから、そう簡単に円高には転じへんと思うよ」
　そう答えると、「２年後には円高になってますか？」ときく。
「私は予言者やないからよう答えられんけど、安倍総理の間はどうかなあ」
「でも、今度の人質事件のことで安倍さんは失敗したら総理をやめるでしょう」
「それこそうかつに答えられんがな。予言がはずれたというて非難されたないしなあ」
　よく聞くと、卒業が決まったら海外旅行に行きたいけれど、円安やと旅費やらなんやら高くつくのが嫌なんやそうです。
　なんでもよろしい。どんなことがとっかかりでも、興味関心を持つことによって理解は深まるというもの。高校１年やもんな。そこからぜひ為替レートについて関心を深めてほしいものです。
　それにしても、今から卒業旅行のことを考えているとはねえ。進路よりも旅行なんやな、１年生にとっては。

Ｉ ＡＭ ＴＥＴＳＵＪＩ

　自称「イスラム国」に人質になっている後藤さんの解放を求める人たちがフェイスブック上で「Ｉ　ＡＭ　ＫＥＮＪＩ」と書かれた札をもった写真をアップして、それが３万人を超えたそうな。
　そうかあ、「ケンジ」なる名の人は３万人もいたのかあ。てな不謹慎なボケをかましていてはいけませんか。暴力に対しては言論で、という姿勢は間違いやないとは思うけれど、果たして自称「イスラム国」の人間に果たしてこのメッセージは伝わるのやろうか。これらの画像を見て感動したテロリストが後藤さんを解放する……とは考えにくいけれどね。
　こちらの常識が通用する相手やったら、そもそも誘拐商売みたいなことはしてませんがな。むろん、そんなことはわかっていて、それでもなお意志表示をしているということなんやろうけれど。
　ただ、非難を浴びることを承知で書くと、こういうアピール写真をアップすることで「正義」に酔うている人も中には混じってるんやないかなあと邪推したりもするのです。あのバケツの水をかぶった動画を数珠つなぎでアップしていた熱狂と同じものを感じるのですね。で、今、バケツの水をかぶる数珠つなぎはまだ続いているのかしらん。メディアではもうすっかり報じられんようになったけど。
　私は「ケンジ」ではなく「テツジ」なので、「Ｉ　ＡＭ　ＫＥＮＪＩ」なんて札はよう持ちません。この件に関しては無事に解放されることを願うことしかでけん。そして、湯川さんを殺害した報復に自衛隊を自称「イスラム国」に送りこんだりして泥沼になるようなことがないよう願うのであります。

上履きと手袋

　朝は霧がかかっていて、昼ごろやっと晴れ間が見えたかと思うと午後からひと雨。そして日中は暖か過ぎて額に汗がにじむくらいやったのに、日が落ちるとぐっと冷え込む。
　こういう天候不順が一番つらい。歳を重ねるほどにホメオスタシスなるものが急激な気温や気圧の変化についていけずあたふたしてしまうのであるよ。まあ、暖かいと授業などは体が動いて調子はよかったんやけれどね。
　今日の最高気温は大阪で１４度やったそうな。で、明日の予想では最高７度。
　ああもうまたホメオスタシスなるものが「どないしたんどないしたん」と困惑して体が動かなくなるやないですか。
　体は動くが頭は動かん。昨日は上履きを履いたまま帰宅してしまうし、今日は職員室に手袋を忘れてしまう。仕事帰りに買うた雑誌も、夕刊をポストから取り出す時にそこらに置いたまま忘れかけるところやったしな。
　これはおそらく昨晩なぜかなかなか寝つけず、寝てもすぐに目が覚めてしまうなど、非常に眠りが浅かったことも関係しているんやなかろうか。
　その分今晩はしっかりと深く眠れるはず。そうかて、これを書いている今、無性に眠いものね。早いとこ寝ることにします。おやすみなさい。

白鵬の審判批判

　日曜日の大相撲千秋楽、優勝力士インタビューで白鵬関は「記録では抜きましたが、精神面ではまだ大鵬親方には届いていません」と言うた。
　今日、一夜あけての会見で、それをはっきり示してしもうた。１３日目に稀勢の里との一番で物言い取り直しとなったことをあげて、審判委員を批判し、「子どもでも勝敗がわかるくらいはっきりしていた」という旨の発言をしたという。
　大鵬は４６連勝をかけた一番で戸田に押し出されて連勝をストップさせたけれど、実は戸田の足が大きく土俵の外に出ていて、明らかに大鵬の勝ち。翌日の新聞では「世紀の大誤審」と書かれた。それに対し大鵬は「負けと取られるような相撲を取った私がいけない」と誤審に対して不服を示すようなことは一言も言わなんだという。
　白鵬と稀勢の里の一番は非常に微妙で、取り直しは順当やったと私は思う。それよりか、一瞬稀勢の里が土俵際で逆転勝ちしたかと思うたくらいや。
　物言い取り直しにあとからクレームをつけるくらいなら、最初から物言いがつくような詰めの甘い相撲を取った自分に対して厳しくあたってほしい。尊敬する大鵬ならそうしたはずや。
　せっかくの大記録にみそをつけるような発言をした白鵬に対し、私は残念でならん。双葉山も大鵬も北の湖も千代の富士も貴乃花も、大横綱と呼ばれる力士がこんな発言をしたという記憶は、私にはない。白鵬曰くの「相撲の神様」は認めてくれんと思うぞ。

吹き出物がバロメーター

　大相撲小言場所「初場所をふりかえって～白鵬３３回優勝の新記録達成～」を更新しました。

　昨日と今日はほんまによう寝た。先週は特に後半は朝から「休みたい」と体が訴えてきているのを気力で抑えていたようなところがあったからね。
　２日間だけで休み切れたということはないけれど、少しは疲れも取れたかな。ただし、休みということでこれまで抑えこんでいたストレスなどが一気に出たか、鼻やあごなど顔の中心線に沿ったところに吹き出物が出始めた。
　この吹き出物は私の体調のバロメーターみたいなもので、今月は鼻に何か所もできて、内科医に相談に行くべきか迷った時期もあった。それでも先週は新たにできることがなくて落ち着いてきたかと思うてたんやけれど、これも気力で抑えこんでいたのかなあ。
　私は精神力はそんなに強い方やないんと自分では思うているんやけれど、こと仕事に関しては長年の経験で多少は忍耐力がついたのかもしれん。
　あ、そういえば先週は毎日相撲があって、それを見ることでストレス解消できてたのかもしれんなあ。
　相撲が終わって、野球はまだキャンプインしてへんし、来週はちょっと発散できるものがないかも。とにかく吹き出物には雑菌が入らんようきれいにして塗り薬で対応するしかないか。

認めてはいけない

　人質事件に関する一連のニュースで、ちょっと気になったこと。
　必ず「『イスラム国』と見られる組織」やとか「『イスラム国』と見られるグループ」という言い方をしているのですね。これはどの報道機関もそう。「イスラム国は」とはっきり言うことはないのです。
　つまり「イスラム国」を国家と認めてへん、認めてはいけないということなんでしょうねえ、これ。相手は「イスラム国」とはっきり宣言しているんやから「『イスラム国』と見られる」なんていう表現はちょっとまわりくどすぎるように思えるけれど、そこは譲ったらあかん一線ということなのか。
　まあ、国家と認めてへんのやから「『イスラム国』を名乗る組織」くらいまででええんやないのかなあ。「見られる」なんてぼかしてもあまり意味はないように思うんやけれど。
　あと、「暗殺教室」というアニメが、ナイフを振り回す場面があるので来週は放送を中止することにしたんやて。そこまで自粛する必要はないと思うけどねえ。イスラム国とは何の関係もないし、作者の意図も暴力を肯定するものやないと思うから、自信をもって放送したらええのに。原作者にも、アニメを制作したスタッフに対しても失礼やないかなあ。こういう自主規制に何の意味があるのか、私にはちょっと理解でけんね。

白鵬の執念

　場所が終わったらまたくわしく書くつもりやけれど、今場所の白鵬はこれまでの白鵬とは違うような気がした。今日の稀勢の里戦に勝って３３回目の優勝を果たし、大鵬の記録をついに抜いたんやけれど、とにかくいつものような余裕が見られなんだように思う。がむしゃらというのか、体より気持ちが先に行くというのか、もう少しで負けているというような相撲も何番か見られた。そこで勝ってしまうのが白鵬のすごいところなんやけれどね。
　これはもう３３回目の優勝を何が何でも今場所で決めてしまわなならんという思いが強かったんやないかと思う。一場所でも先送りになると、それだけプレッシャーが強くなって記録を塗り替えるどころか３２回のまま終わってしまうんやないかという恐怖心にも似たものがあったんやないかと推測してしまうのでありますね。どんな形でもとにかく勝つんだ、相撲内容は二の次。そんな相撲が多かった。
　それだけ記録を塗り替えるということに対するプレッシャーというものはすごいんやろうなあ。常人には計りしれん、まさに白鵬にしかわからん重圧なんでありましょう。
　そしてそれをやりとげてしまうんやから、たいしたものであります。

プレゼンテーション能力

　今日は「くやみ日記」ではありません。よかったよかった。
　今日から３年生は授業最終週。木曜日の時間割で最後の授業が終了。調べ学習をしてプレゼンテーションをさせるというもので、プレゼンテーションは私の勤務校では重視しているので、３年生の終わりともなると非常にうまくなっている。
　今年は１年生の授業が多く、前に出てしゃべらせても書いたものを棒読みにする生徒がほとんどなんやけれど、彼ら彼女らも２年後には鍛えられて堂々と発表するようになるんやろうなあ。要は経験、場数です。
　そういう意味では、高校を卒業する段階でこれだけしっかりと発表できるようになっているというのは大きな武器なんですよね。ただ、たぶん生徒たちはそのことには気がついてへん。比較する相手が同じ高校で同じように場数を踏んできたものばかりやからね。
　卒業し、それぞれの進路で自分たちにどんな力がついていたかを実感してくれるやろう。
　教育というのはそういうものやと思うている。そやから在学中の実力テストの点数が低いとかいうて「教育改革をする」なんていう首長には教育を語っていただきたくないんでありますよ。