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読み比べはまだ続く [読書全般]

 昨日作った教材はぶじ間に合い、しっかりと授業ができました。よかったよかった。その後は会議また会議。しんどいことです。
 昼食時に黒井文太郎著「イスラム国の正体」(ベスト新書)を少し読む。イスラムや中東の専門家やないけれど、奥様がシリア人ということで、アサド政権とシリア自由軍の内戦で縁者をなくしたりしているという方の本。現地の様子など、、具体的でわかりやすく、研究家のものとはまた違う視点で「イスラム国」をとらえている。帰宅してから少しだけ国枝昌樹著「イスラム国の正体」(朝日新書)を読む。こちらは元外交官で10年ほど中東に滞在していた方。外交官からの視点で中東諸国の関係をかなりくわしく説明している。
 というわけで、まだ読了してないものの4冊ともそれぞれ視点が少しずつ違い、同じことを説明していても書き方が微妙に違う。やはりこういうものは読み比べねばならんものですね。今月刊行される中田考著「イスラーム 生と死と聖戦 」(集英社新書)は、日本人ムスリムでイスラムと独自のパイプを持つ人の書いたものだけに、また違った視点で「イスラム国」に迫っていることが予測されるので、出たらすぐに読みたいものです。
 というわけで、つけ焼き刃勉強はまだもうしばらく続きそう。
 ただ、すべての著書に共通するのは「イスラム国」の内情はまだまだわからないことが多い、ということ。もしかしたら、指導者のバクダディなる人物も、自分が率いる「国」の全貌を把握し切れてへんかもしれん。なんとなくそんな気がするのですね。それくらいまだ秩序が整ってなく「国」としての体裁がでけてへんのやないかなあ。

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