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幕臣と二世三世議員 [読書全般]

 立て続けに中東情勢関連の本ばかり読んでいると、違うものも読みたくなる。昼食時に、江戸時代のゴシップを集めた野口武彦「大江戸曲者列伝-太平の巻」(新潮新書)をちょこっと読む。文化文政時代はバブル景気の時代に、天保時代は崩壊後の「失われた10年」に重なって見える。すると次は幕末の混乱期を経て体制の変換が訪れるのか?
 そんなに歴史が重なるとは思われんけれど、天保時代の幕臣たちが血統だけで要職に就き、醜態をさらしているゴシップを読んでいると、二世三世議員が能力とは関係なく地盤看板引き継いで政治家になっていたりしているのと重なってくるんやなあ。平時はええけれどね、混乱期になると何もでけんかった幕臣たちほどひどくはないと思いたいんやけれどね。
 なにしろ新たに職についた若い旗本が非常に下卑たいじめに遭うてたり、むちゃむちゃですわ。そら幕府も倒れるわい。ここまで今はひどくはないよね。そう思いたいね。
 週刊誌連載をまとめたものなので、肩が凝らず読みやすい。これに続く「幕末バトルロワイヤル」のシリーズも持っているので、昼食時の気分転換には当分困りそうにないなあ。

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