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笠置シズ子と美空ひばり [テレビ全般]

 今日は定休日。午前中は録画してたまっていた深夜アニメやドラマ「ブギウギ」などを見て過ごす。「ブギウギ」は戦後編。現実の笠置シズ子さんは夫と死別したりしたあと、美空ひばりさんが笠置さんの真似をしていて、それが売れたため、まだまだ人気があったのに自ら引退してしまうんやけれど、果たしてドラマではそこをどう描くか、そこが気になっている。というのも、笠置さんの視点で描いたら、どうしても美空さんが悪者になってしまう。まだまだ美空さんのファンはいてると思うし、あまり悪くは描かれへんやろうと思うから、そこをどう処理していくのか。笠置さんの歌手人生の一番肝心なところだけに、奇麗事にはでけんやろう。「おちょやん」はそこらあたり、浪花千栄子さんと渋谷天外さんの関係を現実に沿った形でうまく描いていたけれど、なにしろ相手は天下の美空ひばりさんやからなあ。そこに行くまでまだまだあるけれど、今の私の関心はそこ。昔読んだ「あ・じゃぱん」という小説では吉本興業が日本を支配し、吉本せいの長男の妻という立場から地位が上がり、笠置さんが日本の首相になるというぶっ飛んだ話やったけれど、まさかそんな展開になるはずはないよね。私の記憶にある笠置さんは「家族そろって歌合戦」という視聴者参加番組(司会は獅子てんや・瀬戸わんや)で審査員をしてはって、いつもニコニコ笑うて講評をしてはった。はたしてそういう晩年まで描くのか。いろいろと期待したいところ。
 昼食後、午睡。寝ている間に妻は日帰り帰省。妻が帰宅して韓国海苔巻きなどの夕食。食後は寝床で読書。久しぶりに寝落ち。やっぱり疲れてたんやなあ。

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平和教育より安全保障 [教育]

 今日も出勤日。むろん授業はフル稼働。しかも時間割変更で最もきつい月曜日の時間割。旧課程では「現代社会」やった科目が新課程では「公共」と名を変え指導内容も大きく変わった。現在教えているのは「平和主義と安全保障」という単元なんやけれど、「現代社会」よりも安全保障の方がウェイトが重い内容になっている。というのも、「現社」は日本国憲法にそって人権やら国家やら平和主義やらを順番に教えるようになっていたのに対し、「公共」では憲法は背景に追いやられるような形になっている。川の近くの学校やお山の学校ではずっと「現社」を担当してきて、ストックしている教材も安全保障について考えさせるよりも世界平和について考えさせるものばかり。よく似ているけれどかなり異なる科目になったというのをこの4月から実感している。私は「戦争は外交の一手段に過ぎず、外交がうまくいかなんだ時、最後に行われるもの」というような認識で授業をしてきたけれど、新しい教科書を読みこんでいるうちに「まいったなあ」とため息をつくことが多くなってきた。「平和を守り、戦争を起こさんようにするにはどうしたらいいと思う?」と問いかけてきたのに対し、「外国に攻めこまれてきた時、どうやって日本を守ったらいい?」というスタンスで授業を進めていかんならんのです。共通テストの公民科目で「公共」を選択する生徒もいてるやろうから、あまり教科書から外れるわけにはいかん。そやけど戦争になることを前提にした話というのはなんかあべしんぞうの思うつぼみたいで嫌なのです。私は集団的自衛権は容認でけんけれど、いったん容認した上で生徒に説明せんならん。ほんまにまいったなあと思うのですよ。
 放課後、来週の授業準備をして、退出。この2日でへとへとになりました。帰宅して寝床にどぶさりスマホをいじったりして、夕食。食後もなかなか本に手が伸びず、スマホに依存してるみたいな感じ。
 明日はしっかり寝て疲れを取りたいけれど、録画したけれど見てへんアニメの新番組がけっこうたまっているんですねえ。そちらもしっかり見ておきたいしなあ。ああしんど。

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体に悪い日程 [日常生活]

 今日はついに仕事始め。年末年始の休みで体がだらけ切っているかと思うたけれど、アラームで目覚めたあとは出勤日のルーティン通りにしていると、ちゃんと正確に体が動き、通常営業の通りに出勤できた。ただ、寒さのせいか朝方は鼻水がよく出る。鼻炎薬を飲んだので、それが効いてきたら鼻はなんとか通りはじめた。
 インフルエンザの生徒も出ているためか、始業式は教室で放送を聞くという形。この寒さで体育館に行かんとあかん、なんてのは嫌やなあと思うていたから、それは回避できたのでよかった。
 始業式があっておしまい、というわけにはいかず、初日から6時間授業。生徒たちもようがんばっているなあ。私はさっそく始業式直後に授業。2学期に他のクラスでやった授業なんで、それほど戸惑わずに授業を進めることができた。ただ、久々に大きな声で話したので、喉がかれたけれど。午後からも1時間授業があり、放課後は教材研究など。明日は時間割変更でほぼフル稼働の予定。ああしんど。
 定時に退出し、直行で帰宅。しばらく寝床でどぶさって、夕食後は本を読んだりスマホをいじったり。
 今日明日と日常生活にむりやり戻されたかと思うたら、明後日からはまた定休日。なんか体に悪い仕事の仕方をしているように思うなあ。カレンダーの都合でこうなっているから仕方ないんやけれども。まあ来週にはそのうち慣れてくるでしょう。
 歌手の八代亜紀さんの訃報。享年73。膠原病治療で休業してはったそうな。新年早々篠山紀信さん、中村メイ子さん、サッカーの“皇帝”ベッケンバウアーさんと毎日のように著名人の訃報が続く。能登半島の震災では200人を超える死者が確認できたけれど、安否不明者はまだ100人強もいるという。いったいどんな年になるのやら。明石家さんまさんやないけれど、「生きているだけで丸儲け」と思うてんと仕方ないなあ。

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ザリガニの鳴くところ [読書全般]

 今日は成人の日。ハッピーマンデーのため今日になってるけれど、どうせ同じ月曜休みなんやったら本来の小正月である15日を成人の日にしてもええんと違うのんと思うてしまうのは、昭和生まれのおっサンやからかな。だいたい18歳成人になっても市町村主催の「成人式」は「二十歳の集い」などと名前を変えて以前同様20歳になる若者を集めているんやから、もう祝日としての名称も「二十歳の日」にしてしまえよとかどうでもええことを考えてしまう。
 なんか昨日の晩もやたら深夜アニメが多く、午前中はやはりテレビを友とする。昼食後、午睡。
 女優の中村メイ子さんの訃報に接する。享年89。その一生のほとんどを芸能人として生きてきはった生き字引。まだまだお元気な様子やっただけに、残念。「エノケンの孫悟空」などはたぶん見ようと思えば見られると思うので、子役の中村さんが愛らしい演技をしているのを見てもらいたい。声優としても東映動画の初期の長編やテレビアニメ初期のアテレコもしてはる。多芸多才な方やったんやなあ。謹んで哀悼の意を表します。
 ディーリア・オーエンス/友廣純・訳「ザリガニの鳴くところ」(ハヤカワ文庫NV)読了。1960年代後半のアメリカの湿地帯が舞台。父の暴力で家族が次々と逃げ出し、ついには自分一人で生きていくことを余儀なくされ「湿地の少女」と町で呼びならわされた少女カイアが主人公。テイトという少年との交流から読み書きや生物学の知識を得た彼女は、独学で湿地にすむ生き物の生態をまとめあげられるようになる。しかしテイトも大学に進学するため彼女の前から去り、プレイボーイのチェイスと恋に落ちるが、彼は別の女性と結婚してしまう。湿地の生物の生態を描いた図鑑の出版で一人前となったカイアだったが、チェイスが湿地で死体となって発見され、アリバイがあるにもかかわらずカイアは偏見もあって殺人罪で逮捕されてしまい、裁判が始まる……という話。作者はなんと69歳で小説デビュー。もともとは動物学の研究者。それだけに自然描写は非常に生き生きとしている。ただ、カイアの生い立ちを述べた部分もまた非常に細かく描かれているため、そこが濃密過ぎて一気に読むのがちょっと辛かった。それも非常に厳しい生い立ちで、読んでいて苦しくなるのです。裁判のシーンからは描写もそれほど細かくなくなり、一気に読み進めた。証人の証言が陪審員にどう訴えかけてくるのか。陪審員には「湿地の少女」に対する偏見はないのか。そこらあたりの描写も読みごたえがある。自然の中で孤独に生きるというのはどういうことか、社会との接点が限られた貧窮白人の数少ない理解者が黒人の商人であったりと、米国の暗部を突きつけてくるところなど、教養小説であり、社会派小説であり、ミステリの要素も含むという非常に読みごたえのある作品。途中しんどくなってもあきらめず最後の一行まで読むべし。ずんと応えるラストが待ってます。親本発売時には本屋大賞にも選ばれ、本国では映画化もされただけのことはある。いやあ、読み応えがありましたとも。

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ティーレマン2度目のニューイヤーコンサート [音楽]

 元日からちょうど1週間。次々と深夜アニメも新番組が出そろってきた。「薬屋のひとりごと」のように前クールから引き続いて放送されているものもあれば「マッシュル」のように間があいて第2クールが始まったものもあり、「佐々木とピーちゃん」みたいに新たに始まったものもある。「佐々木とピーちゃん」は第1話だけ特別に1時間枠。よくある異世界ものかと思うたら、なんとエスパーものとからんだりして先が読めん。異世界転移もあれこれとバリエーションがあるなあ。
 午前中はひたすらアニメを見る。昼食後、昨日やっと放送された「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」を見る。元日から1週間もたって見ると、もう正月気分も吹っ飛んでいるんで何やら間が抜けてしもうた感じ。むろん元日は能登半島の震災で放送がすっとんだんやから、これは仕方ない。そやけど何も律儀に予定通りに再放送の枠で見せんでもよかろうと思うな。
 で、指揮のクリスチャン・ティーレマンは4年ぶり2度目の指揮台。去年ウィーンフィルとブルックナーの交響曲全集を完成させ、それ以前にはベートーヴェンの交響曲全集も録音しているという、非常に関係を深めている指揮者。デビュー時からゆったりとした一時代前の巨匠風の指揮ぶりやった。「ウィーンのボンボン」あたり、ハンス・クナッパーツブッシュを意識したみたいなスローテンポ。そやけど「うわごと」をプログラムに入れているところを見ると、ヘルベルト・フォン・カラヤンも意識しているのかな。カラヤンは60年代にウィーンフィルとウィンナワルツを録音した時も70年代にベルリンフィルと録音した時も87年にニューイヤーコンサートで指揮した時も必ず「うわごと」を演奏している。ただ、他の指揮者はあまり演奏しない曲目なんですね。ウィンナワルツのオムニバスにもほとんど入ってへんしな。そんな曲をわざわざプログラムに入れているのには意味があるんやろうと思うね。毎年アンコールで演奏される「美しく青きドナウ」もゆったりしたテンポ。なんとブルックナーの「カドリーユ」なんて曲もあって、ブルックナーの交響曲とは全く違うかわいらしい曲なんでびっくり。
 めったに演奏されん曲も多かった。できたらもう少しポピュラーなワルツやポルカも入れてほしいなあ。軽快で楽しいカルロス・クライバーやチャーミングの極みやったジョルジュ・プレートルの時と比べたらあかんのやけれど、ニューイヤーコンサート向きの指揮者やないなあと再確認した次第。来年はリッカルド・ムーティが7度目の登場。初登場は1993年やから、これはこれですごい。
 午睡のあとは読書など。明日も休日。別に仕事は大好きやないけれど、こんなに休みが長いと、明後日がきつかろうなあ。

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再放送かリメイクか [テレビアニメ]

 今日も濃密さとは正反対な一日。朝からテレビを友とする。昨夜録画した深夜アニメでは「Fate Zero」や「無職転生II」などが再放送。BS11は再放送でも(再)の印がつかんので、リメイクなんだかどうだかわからん場合があるので念のために録画しておいて再放送やということを確認することにしている。ただ、ずいぶん前に見たものやったりするんで、内容を忘れていたりすることもあるからなあ。こちらの記憶力が落ちているということもあるんやろうけれど。幸い「Fate Zero」はちゃんと内容を覚えていたから、これで次週は録画せずともよし。「無職転生」は内容は忘れていたけれど、ストーリー的には以前見た時の全体のストーリーの記憶につながるものやったんで、再放送とわかる。もっとも、ネットで検索したら再放送かどうかすぐにわかるんやけれど、いちいち自分で見て確認したいというところが実に非効率的なこだわりですねえ。
 昼食時は「熱血! タイガース党」の「ハワイ旅行sp」を見る。視聴者プレゼント用のハワイ土産を大竹投手と才木投手に選ばせるという買い物企画など、ただハワイで遊んでる選手をだらだらと映しているわけやないところが面白かった。旅行先でもトレーニングを欠かさない才木投手の姿などを見ていると、今季も期待できそう。そういうところもちゃんと放送してくれるのがファンとしては嬉しいところやね。
 昼食後は少し読書してから午睡。夕刻から夜は、スマホをいじったり読書をしたりと、昨日と同じように過ごす。本はなかなか読み進まない。面白くないわけやないんやけれど、あまり構成が上手やないせいか退屈になってくるのですね。まあ、そういうのも実際に読んでみんとわからんところやからねえ。

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高校生の濃密な1年 [日常生活]

 今日も定休日。本来ならば今日授業準備をし、火曜日に最初の授業という手筈なんやけれど、カレンダーの関係上、むやみに休みが多くなっている。で、初出勤即発授業というちょっとばかりきついスケジュール。まあ、そのために年末はしっかり出勤をして準備をすませてはいるんやけれど。
 というわけで、昨夜録画したアニメの新番組「ダンジョン飯」などを見たあと、Eテレで集中放送されたアニメ「劇場版 響け! ユーフォニアム」を3作一気に見てしまう。こういう長尺ものは時間のある時に見ておかんとあとあとまで残ってしまうからね。
 もっともテレビで放送されたものの再編集が中心やったから、それほど根を詰めて見ることはなかった。ただ、主人公の高校1年の1年間がかなり濃密なんで、いろいろと考えるところはあった。というのも、私はどうしても学校が舞台のものは教員の視点から見てしまうので、こちらがカリキュラムを粛々とこなしている間に「もう2学期も終わりか」なんて感じになるのに対し、フィクションとはいえ高校生は学校という狭い世界で実に濃い1年を送っているんやなあと感じた次第。自分もそうやったんやろうと思う。ただ、記憶が断片的になっているのでその濃密さというものをもう実感できなくなっている。6時間連続で授業を受け、放課後は部活をし、相撲やアニメのために急いで帰宅し、決まった書店に必ず寄ってマンガの立ち読みをし……エネルギッシュやったんやなあ。毎月の「手塚治虫漫画全集」を楽しみにし、SF小説を読み始め、小説みたいなものを書き始めと、今の自分の原点みたいなものがその頃の生活にはもうあったんやなあ、なんて。
 さすがに映画3本立ては自宅でゴロ寝しながら見たとしてもけっこう疲れ、午後は午睡。夕刻からは、読書をしたりスマホをいじったり。あ、「熱血! タイガース党」を見るのを忘れていた。まあ、ハワイの優勝記念旅行の様子を延々とやってるだけなんで、明日の食事時にさっくりと見てしまいましょう。

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結局カツカレー [日常生活]

 今日は仕事始め。ただし私は定休日。いつものように朝からテレビを友とする。アニメ「転スラ」などを見たりして、昼食後は本を読んだりしてから午睡。妻はその間に日帰り帰省。例年やと1月2日に帰省してたんやけれど、家族の日程調整などで今日になった。
 目覚めたあと、スマホをいじったりまたも録画した番組を見たりしてから、夕食を取りに出かける。ついでに出してなかった人から来た年賀状の返信分もポストに投函。毎年行くショッピングモールのフードコートまで行ったけれど、まだ正月営業なのか、早々と店じまいをしていたので、どこか食べられるところがないか駅前までうろうろ。ファミレスにおっサンが一人行くのはわびしい。かというて外まで出てわざわざ牛丼屋に入るのもなんだかなあという気分。ところがそれ以外の店というと、高級牛肉の焼肉屋とか、まともな寿司屋とか、一見さんで一人入るにはぜいたく過ぎるところとか、居酒屋くらいしかない。酒を飲みに出てきたわけでもないしね。せっかく外に出たのに弁当屋で弁当を買うて家で食べるのもなんだかなあ。てな具合でいろいろと悩み、最終的には「CoCo壱番屋」でカツカレーを食うているんやから。牛丼屋よりましか。
 帰宅後、しばらくまたずいぶん前に録画した映画を見ていたら、途中で妻が帰宅。いろいろとおしゃべりしたあと、少し読書。2日ほど家でごろごろだらだらしていたけれど、夜の徘徊でスマホの歩数計の歩数が一日の目標を達成してしもうた。どんだけ歩いたんや、私。まあなまった体を動かしたということでええとしようか。

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ドッグシグナル [テレビアニメ]

 今日で正月三が日も終わり。今日は九州で火災があった模様。平穏な正月やったら大事件扱いになるはずやけれど、なにしろ能登半島の地震の被害が大きく、さらに羽田空港の飛行機事故の続報もあり、「これくらいですんでよかったね」的な感じになってしもうている。
 今日の午前中は昨日録画したBSの大河ドラマ特番を見たあと、Eテレで放送されたアニメ「ドッグシグナル」10話一気見再放送をまとめて見る。別れた彼女に犬を押しつけられた青年がドッグトレーナーに出会い、自分もトレーナーを目指すという話なんやけれど、Eテレの子ども向きの番組らしく「犬のしつけ方」や「犬とのコミュニケーションのとり方」の教科書みたいな話で、おっサンが見る分には物足りなかった。妻はもうしばらく続きを見るということらしいけれど、私はもうええわ。
 昼食は餅を電子レンジで温めて食べ、その後午睡。夕刻起きてからスマホで社説のダウンロードなど。夕食後はしばらくスマホをいじったり本を読んだり。正月だろうといつもの休日だろうと変わらん生活ですね。
 結婚した頃は元日に私の実家、2日は妻の実家、3日は従兄弟たちが私の実家にくるのでまたも帰省、4日からいきなり仕事はじめというせわしないスケジュールをこなしていたけれど、岳父が逝き、実父が逝き、私も妻も母親は施設にいるという状況なんで、かなりのんびりした正月に変わってきた。それだけ歳月がたったということなんやなあ。子どもがいてたらまた違う正月になっていたかもしれんね。

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人間の証明 [読書全般]

 例年やと元日に録画した「ウィーンフィルのニューイヤーコンサート」を朝から見て、ウィンナワルツで正月気分を味わうんやけれど、昨日の地震報道で放送がぶっ飛んでしまい、再放送枠で見ることになった。そのため、昨年末までのドラマ「ブギウギ」の積み残し分をすべて見てしまう。
 妻の作ってくれた雑煮を食してから、午後は読書。読了後、しばらく午睡。夕刻起きて次の本を読み始めたりする。夕食後、録画しておいたMBS「明石家電視台」を見る。タイガースの選手がずらっと出演し、さんまさんと軽妙なやりとりをする。さすがさんまさん、うまいこと話を引き出すなあ。
 その後はまたしばらくスマホをいじったり本を読んだり。羽田空港で旅客機と海上保安庁の飛行機が接触して海保の乗務員5人が死亡する大事故に。年始から落ち着かん年になった。この1年は自民党の裏金問題とかまだまだもめごとがが多いから、えらい波乱万丈な年になりそう。
 森村誠一「人間の証明」(角川文庫)読了。昨年森村氏が逝去されたのに、代表作を読んでなんだと思い、何冊か購入したものの一つ。発売当時は映画の公開などでベストセラーになってて、逆にそれで読まなんだのですね。
 高層ホテルのエレベーターで刺殺された黒人青年が見つかる。彼の素性もなぜ殺されたかも全く不明。インターポールを通じてニューヨーク市警のシュフタン刑事がスラム街を捜査し、旅費がどうやって作られたかを突き止める。日本では棟居刑事が殺害現場と目される場所に落ちていた麦わら帽子と最上やその詩集を手掛かりに捜査を開始。また、子育ての評論家として売れている八杉恭子とその息子、妻の不倫を追う小山田武夫など、さまざまな人物が登場し、それぞれの物語が綴られ……という話。複数の物語が重層的に進行し、それが最後に一点に収束していく。その巧みさはさすがというほかない。第二次大戦の戦後の混乱、そして、高度経済成長の影など世相を背景にした問題化や時代のひずみが犯罪を生み出していくという社会派ミステリではあるけれど、細かな謎が積み重なり、それが大きな物語に広がっていくところが本書の面白さ。確かにベストセラーになっただけのことはある。もしベストセラーになっていた時に読んだとしても、中学生やった私にはこの面白さはわからなんだやろう。そういう意味では、この年齢になって初めて読んだということにも意味があったかもしれん。まだ2冊ほど訃報に接した時に買うたのがあるんで、そちらもぼちぼちと読んでいきたい。文庫初版時の横溝正史さんによる解説もわかりやすく、おまけに別な掌編もついているお得な一冊でした。

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