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カラヤンはクラシックを殺したか [読書全般]

 今「カラヤンがクラシックを殺した」という新書を読んでいるんですけれどね。これなあ、だんだん読むのがきつくなってきた。途中でほりだしてもええんやけれど、どうまとめるのかという部分が気になるので何とか最後まで読もうと思う。
 なんでそんな気分になったのかなあ。
 私はカラヤンは決して好きな音楽家とはいえんし、聴いていて「うげげ」と思う演奏も少なくない。そやけど、気持ちが鬱々として楽しまんという時に著者が高く評価するクレンペラーやケーゲルの指揮した演奏をCDで聴いたりしたらそれがどんな名演であっても「うげげ」となると思う。そういうときはたとえ内容空虚でただ外面的やったとしてもカラヤンを聴きたいと思うやろうし、気合いを無理にでも入れねばと思うたら、たとえメカニカルで歌心のない演奏やったとしてもショルティを聴くに違いない。
 どうもこの本の著者からしたら、私は堕落した現代的な聴き手ということになるんやろうなあと思う。でもねえ、開き直るわけやないけれど、受け取りたい気分に合わせて音楽を選ぶ権利は現代では聴き手にあるのであるし、「クラシックで癒されたい」という動機から聴き始めた人の中にはずっぽりとはまってマニアックになっていく人もいてると思うよ。「大衆」を見下ろしている時点で、この著者はカラヤンと同じ立ち位置についているような気がするのね。それが読んでてきついと思う理由かな。
 とりあえずがんばって読んでしまおう。

カラヤンがクラシックを殺した (光文社新書)

カラヤンがクラシックを殺した (光文社新書)

  • 作者: 宮下誠
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: 新書



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騒ぎ過ぎFA [プロ野球]

 結局のところ、「FA三浦、横浜に残留」という結末に終わりました。
http://www.asahi.com/sports/update/1129/OSK200811290090.html
 ベイスターズ三浦大輔投手がフリーエージェントの宣言をしてからこのかた、大阪版のスポーツ紙は連日大騒ぎ。タイガース入りを確定させたというような記事が乱れ飛んだ。一方、関東方面ではこの日記にも書いたけれど、「スポーツ報知」などはまず残留ありきという論調やった。
 なんで大阪版のスポーツ紙がこんなに大騒ぎしたかというと、とにかく三浦投手はタイガース戦に限っていうたら大投手なんやね。完璧に抑える。ちょっとでも打ったらお祭りですわ。そのイメージが強すぎて、三浦がタイガースにきたら毎回あの完璧な投球が見られるという気分になってしもうたんやないか。
 残念ながら、三浦投手の成績からタイガース戦の実績を抜いたら、三分の二程度に目減りしてしまうんと違うかな。それくらいよそには打たれているということです。というわけで、来ていただいたら先発ローテーションには入れるやろうけれど、期待しているほどの成績はあげられんのやないかと思う。三浦投手もお得意さんをなくす勘定になるから、ベイスターズ残留で正解やなかったかと思うね。
 とにかく騒ぎすぎです。というよりも、野口捕手がFAでベイスターズに行ってしまう方を私は騒ぐべきやと思うね。上園、岩田ら若手投手の指南役として重要な働きをし、引退後もバッテリーコーチになって指導者として頼れるやろう選手をみすみす逃がしてしまうわけやから。
 とにかく三浦投手に関しては大阪版のスポーツ紙は騒ぎすぎましたな。だいたい相手の気持ちも固まってへんのに「阪神入りが確実」なんて書いたりしてたんやから、いうたら失礼なこっちゃ。
 ま、今回の三浦投手に関する大騒ぎで一番割を食ったのはタイガースの杉山投手やろうね。三浦さんが来ることを前提で背番号18を変えられることになってしもうたんやから。もっとも杉山投手もエースナンバーをつけていられる成績を残されなんだんやからしかたないけれど。

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ラジオ通販 [日常生活]

 先日、知的障碍生徒をつれて授産施設(共同作業所)に実習に行った時の話。その作業所では仕事中にずっとFMラジオをかけている。歌手を呼んで新しいアルバムについて話を聞くという番組が終わり、通販番組が始まった。
 毎日ネクタイのローテーションで悩んでいるビジネスマン向けという触れ込みで「ネクタイ30本、10000円」という商品を売り込んでいた。
 これなあ、買う人いてるんかなあ。ネクタイなんかデザインが大事やんか。ちゃんと現物を手にとって気に入ったものまたは自分に似合うものを選ぶのが常識やと思うんやけれど。売れ残りの処分くさい通販やから、そんなにええデザインのネクタイは入ってへんのと違うかという気がする。
 まあ、デザインなんかどうでもええ、とにかく毎日違うネクタイをしめんと気がすまんという人なら買うんやろうけれど。
 それにしてもラジオの通販でネクタイを売るかね。なんか間違うてるぞ。

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若ノ鵬、嘘の「告白」 [大相撲]

 元若ノ鵬の「八百長告白記事」は虚偽やったそうですね。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081127/trl0811272041007-n1.htm
 相撲ファンの松っぁんと京フェスでその記事の話をしていたんやけれど、私たちの結論は「嘘くさいなあ」というものやった。というのも、いくらなんでも大関クラスの力士が入幕したてでしかも相撲の基礎がまだ身についていない力士からわざわざ星を買うかと思うたからなんやね。元板井さんの「八百長告白」は、板井さんが横綱大乃国を張り手で脳震盪を起こさせるほどの力の持ち主やったから信憑性があったわけで、若ノ鵬ごとき若手相手に八百長を持ちかけるかいな。で、例によって引用。

“大相撲の八百長疑惑に関連し、講談社発行の「週刊現代」の記事で現役力士の実名をあげて八百長を告発したロシア出身の元幕内力士、若ノ鵬(20)=本名・ガグロエフ・ソスラン=が、日本相撲協会を相手取り解雇無効を訴え地位確認を求め東京地裁に起こした訴訟で、「八百長したことはない。だまされて証言した」とする内容の陳述書を提出していたことが27日、分かった。(中略)陳述書によると、取材を仲介した人物に「親方や他の力士から八百長を強要されたといえば、悪い親方や力士を責め立てることができ、角界に戻れる」と言われ、9月末に行われた同誌の取材や会見でうそを告白。しかし、その後も解雇が撤回されなかったため、同誌に記事や発言の撤回を求めたところ「取り消せない」と断られたという”

 こういうことをしたら、協会との民事裁判は負けになりまっせ、現代さん。裁判所に有効な証拠を出すことがでけなんだ上に、記事の信憑性まで疑われるとなれば、判事も現代さんの言い分などまともに取り合うてはくれんでしょう。
 ミステリ小説で完全犯罪をしたうえで、さらに完璧にしようとよけいな第二第三の殺人を犯して自ら墓穴を掘るなんていう展開はあるけれど、その劣化コピーみたいなことをしていたということになるね。つい最近まで現役やった力士の証言やから信憑性があると思わせるところがみそか。
 ただ、相撲を知らん人の作った話らしいところは「告白」のここかしこにあり、例えば「かわいがり」がこわくて八百長に応じたと元若ノ鵬は「告白」していたけれど、幕内までいけば長時間のぶつかりに堪えられて当然で、それをしないと強くなれんというのは相撲ファンなら多くの人が知っている常識みたいなものなんやけれど、それをこわがるなんていうのは若ノ鵬のほうが情けない力士という印象を与える(記者は「時太山事件」を念頭に置いていたんやろうけれど、新弟子と幕内力士を同じ物差しで測るという愚を犯している)。しかも「八百長に応じないという理由で豪栄道がかわいがりにあっていた」と「告白」しているけれど、それで豪栄道が八百長に染まったかというとそうではなく「ガチンコ力士」の一人ということになっている。その豪栄道はついに三役にまで上がった。矛盾だらけですわ。
 現代さん、さあこれからどうでるか。私の予想としては「若ノ鵬はロシアンマフィアに殺されることを恐れて虚偽の陳述書を裁判所に提出した」か「相撲協会から多額の裏金をもらったので現代を裏切った」くらいの記事は出るんと違うかな。

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枝雀と春蝶 [演芸]

 今日はNHKBS2の「蔵出し劇場」で、「この人・桂枝雀ショー」(1986年3月放送)をやっていたので、むろん録画し、そして見た。
 枝雀師匠が「死ぬのがこわい病」になった時に話し相手となってくれたという恩師や、奥様の桂枝代さん、入門の時期の近い桂春蝶師匠など、異色のゲストが次々と登場してきた。
 なんともいえん気分になったのが、春蝶師匠と枝雀師匠の組み合わせやったね。2人とも故人やというだけやなく、見かけも芸風も正反対(春蝶師いわく「性格も裏表」やとか)の2人が、とても親しく話をしている。春蝶師匠が言いにくいこともぽんぽんというと、枝雀師匠がオーバーに笑うて受け流しているのが印象に残った。この2人がもう10年長く生きていたら、というか、今でも健在やったら、どんな落語をきかせてくれてるんやろう。そんなん言うてもせんないことですが。
 それにしてもNHKはほんまに貴重な映像をようけ持っているんやなあ。ただテレビで見せるだけやなしに、DVDなど商品化した方がええのもかなりあると思うんやけどね。まあ、今日はとにかく放送してくれただけでもよろしいわ。DVDにダビングして保存したしね。
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早く決めてよ [プロ野球]

 一番悩んでるのがベイスターズ三浦大輔投手やっていうのはわかってるんですよ。FA宣言をして他球団の話を聞きたいというのが「移籍を前提」と思うやないですか。出る気がないなら最初からベイスターズ残留という答えを出しているに違いないから。
 ところが、なんというのか、FA宣言をして結果を出す前にファン感謝デーに出たりなんかするから「横浜に残って!」「阪神に行くな!」というファンの声を生で聞いてしもうた。そらいったんタイガースに行きかけてた気持ちもぐらつくわなあ。ぐらついて当然ですわなあ。そんなんわかりきったことですやん。それも予想せんとファン感謝デーに参加したとしたら、三浦投手というのは意外と先読みの甘い人なんかもしれん。
 大阪版のスポーツ紙は「タイガース移籍が確実視されている」と書いているけれど、スポーツ報知のサイトを見たらベイスターズ残留前提で考えていたけれどタイガースの話を聞いてぐらついたことになっている。どっちが正しいのか。大阪の記者と東京の記者がそれぞれ自分の希望を入れて書いているとしか思われん。
 三浦さんご本人もしんどいこっちゃろうなあと思うけれど、タイガースファンもベイスターズファンも待ちくたびれてますのよ。正直、「愛すれどTigers」に真弓監督について書こうと私は思うているんやけれど、この件の決着がつくまでは来季について軽々しくは書かれん。
 ほんま、早よう決めてよ。
 それにしても、FA宣言した時はここまで悩むとはご本人も予想もしてなんだということなんやろうなあ。

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敗者への拍手 [教育]

 大相撲小言場所「九州場所をふりかえって~安馬、白鵬と優勝決定戦、大関へ~」を新規更新しました。

 確かに教育にも競争は必要やろう。成績で差がつく生徒がいてるのはしかたない。ただ、この場合の競争は、画一的に「テストの点数」だけを物差しにすべきものではなく、運動能力や特別な技能など、さまざまな物差しが用意されてないとあかんと思う。そうやなかったら、テストの点数が悪かったというだけでその子どもは敗者となる。その敗者にもちゃんと拍手が送られる場がないと、敗者は一生傷を負って生きていかんならん。
 教育討論会とかいうのがまた開かれて知事が「教育論」をぶち、新教育委員が何とかの一つ覚えみたいに「早寝早起き反復」を主張していたらしいけれど、自分の考えだけをお互い一方的に言うのを討論会というかどうかはさておき、もし知事の「競争は必要」の中に「敗者への拍手」が含まれていないとしたら、私は首肯しかねる。そうでないことを願うばかりでありますよ。
 というか、「競争」という言葉よりも「切磋琢磨」という言葉のほうがふさわしいんやないかと思うんですけどね。

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安馬と朝青龍の交代 [大相撲]

 いやあ、安馬がついに千秋楽まで優勝争いの先頭に残りましたねえ。序盤は足腰が軽く体全体が空中に浮いているみたいで、場所前に「大関昇進の可能性は高い」と書いたけれど、眼力が鈍ったかと心配したよ。相撲ファン歴34年、ここまでの見込み違いはしたことないと。それくらい安馬の緊張ぶりはひどかった。こんなに緊張で動かれんようになる力士やったかな。
 白星は最大の妙薬ですね。とにかく必死に勝ちにいって、しがみつくくらいつくひきつけるとだんだん相撲の形が良くなってきた。
 というわけで、安馬の大関昇進は確実になった。若い力士が伸びる時って、こんな感じやねんな。一昨日より昨日、昨日より今日、そして今日より明日と1日ごとに強くなる。勢いというやつやね。
 というわけで、朝青龍と同タイプの相撲を取る大関の誕生です。朝青龍はなんかもう相撲やる気あるんかないんかわからんので、引退も近いかもしれんけれど、安馬が朝青龍の代わりに白鵬のライバルになってくれたら、それでええわ。残念やけれど、朝青龍は土俵での居場所がだんだんなくなってきたという感じやね。
 明日、白鵬と安馬の優勝決定戦なんていうことになったらおもろいよなあ。楽しみ楽しみ。

 明日は「ゆらむぼ」さんの追悼会で京都へ。日記の更新はお休みします。次回更新は月曜深夜の予定です。

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浪花十三 [テレビアニメ]

 別にどうでもええ話なんですけれど、昔「コンバトラーV」というアニメに「浪花十三」という名前の登場人物がいて、インチキ大阪弁をしゃべっていたのをふと思い出した。イントネーションがむちゃくちゃ。おそらくこの人物は何か事情があって本名も出身地も隠さなならんかったんやろう。そこで「大阪出身」ということにして名前も自分の知っている大阪らしき地名をつなぎ合わせ、大阪弁らしきものをしゃべったらごまかせると考えたんやろう。相当あほな奴やと思う。たとえば江戸っ子であると称するために「江戸渋也」なんて名前をわざわざつけるか。「尾張栄」と名乗りを上げて名古屋人であると主張するやつがいるか。
 しかし彼はなんでそこまでして大阪出身であると偽装せんならんかったか。「コンバトラーV」ではその謎は結局解明されぬまま終わったのでありました。
 ほんまどうでもええ話。

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FA返し [プロ野球]

 ベイスターズの三浦大輔投手がFA宣言したのを獲るというので、「去年はカープの4番で、今年はベイのエースかい。けっ」と思うたりもしていたんやけれど、貴重な控え捕手の野口寿浩選手をベイスターズがFAで獲得しようとしているのを見て、気が変わった。
 なにがなんでも三浦にきてもろうてくれ。
 三浦と野口ではつりあわんという人もいてはると思うけれど、私はそうは思わんね。若手投手を育成するリードには定評があるし、高年齢の矢野を休ませても野口がいてるなら安心と思えるからですわ。
 それにしてもベイスターズもやるねえ。FAにはFAでお返しかい。これは今までになかったパターンですな。
 まあ、岡田前監督は野口の起用についてはちょっとばかし冷たかったんやないかと思うし、野口がベイスターズを選んでもしかたないかもなあ。それやからこそ、三浦にはきていただかんとあかんのや。
 さて、どうなることやら。

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