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珍獣メガネザル [時事ネタ]

 「“絶滅種”ピグミーメガネザル、87年ぶり生け捕り」という記事を見かける。生きた野生のピグミーメガネザルが捕獲されたのは87年ぶりやて。もう絶滅したと思われていたんやて。まさに“珍獣”ですな。よう見つかったこっちゃ。
 メガネザルというと嫌な記憶がよみがえる。小学校3年生の時、私は初めてメガネをかけた。テレビの見すぎ本の読みすぎのせいで子どもの時から近眼やったんです。輪郭がぼけていたのが鮮明に見えるようになって、またメガネなんかかけてると少し賢くなったような気がして意気揚々と登校した。子ども向きのテレビドラマなんかでは、このころは「メガネくん」という頭のいいキャラクターが必ず一人はいたものなんです。
 ところが、登校した私を待っていたのは心ない悪口やった。
「わあ、喜多はメガネザルになった」
「ほんまやメガネザルや」
「メガネザル!」
 うるさいわいうるさいわいとけんかはからきしやった私でもむきになって突っかかっていった。それでも悪童たちは卑怯にも体をひらりひらりとかわしながらなおも私をからかう。
「メガネザルが怒った」
「メガネザル!」
 あのころの怒りがよみがえってきそうですけどね、今さら怒ってもしかたない。本題は別なところにある。
 そう、メガネザルというのは珍獣ですね。そんな珍獣が小学3年生の子どもの身近にいるわけない。そやのに、なんであいつらはメガネザルの存在を知っていたんや。私は幼いころから動物図鑑がおともだちやったから、ツパイやのオカピやのカモノハシやのという珍獣の名前もよう覚えていた。そやけどあの悪童たちがそろいもそろって動物図鑑を愛読していたとは思えんしなあ。
 それとも40年前には京都の動物園にメガネザルがいてたんやろうか。いまさら調べても意味ないしなあ。「探偵!ナイトスクープ」にはがきを出しても没になりそうな気がするし。
 “珍獣”メガネザル。知名度だけむやみに高いのはその特徴的な目玉と日本での名称のせいなんかもな。

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きらりとひかるすずしいめ [テレビ全般]

 関西のテレビ局はいったい私をどこまでいたぶったら、いや喜ばせたら気がすむのですか。昨日の朝からは「機動戦士ガンダム」の再放送がテレビ大阪で始まるし、深夜からは今週短期集中再放送で「仮面の忍者赤影」がはじまった。帰宅したら相撲を見、「赤影」を見、「ガンダム」と「マイメロ」を見た上で本日放送の「うちの3姉妹」を見……。サンテレビで毎朝放送している「おジャ魔女どれみ♯」も毎日見るようにしているんやけれど、今日は見られなんだ。
 ああもう再放送の山につぶされる! というか、録画せねばよいのだ。録画したから見てしまうのじゃ。そやけど、番組表を見たら録画せずにはおられんのじゃ。
 ところで、「赤影」は自分の記憶ではもっとチャチな作りやったように記憶していたけど、セットとかロケ地とかかなりきちんとしたつくりで、さすが時代劇の東映。映画の黄金時代の財産はこの時期にはまだちゃんと残っていたんやね。
 とりあえず今週末は3連休なんで、積み残しは月曜に見られるから、まだなんとかなるか。それにしても高校時代の煩悩だけやなく幼少時のノスタルジーまで喚起させるようなことをされるとは。なんか悪いことしたかね、私。

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朝のこども劇場 [テレビアニメ]

 いやなに、先週録画したアニメを見てたらね、コマーシャルでアムロ・レイやブライト・ノアの顔が見えたんであわてて巻き戻したのよ。そしたらやね、来週月曜日から毎朝8時に「機動戦士ガンダム」を放送するって予告なんですよ。
 その枠のタイトルというのがね、「朝のこども劇場」っていうんやね。
 何を考えておるかテレビ大阪。「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)が朝によい子たちが見るたぐいのアニメやないということは30年前の本放送の時からわかっていたことやないですか。
 しかもその枠では「おねがいマイメロディ」の第1シリーズの再放送も始まったのさ。お子様向きの皮を着てスタッフがスラップスティック・コメディを作ったというしろものなのさ。
 というわけで、私はついつい録画予約をし、帰宅してすぐに見てしまったのさ。DVDを借りたらええやないかと思われるでしょうが、わざわざ借りてみるほど余裕はないのさ。これがテレビ放送の録画やったら、HDDレコーダーの容量を圧迫してはいかんと毎日しっかり見るのさ。
 それにしても先日の「悩ましのクッション」といい、今日から始まった再放送といい、私の高校時代の煩悩を喚起させるようなことを世間がするのはなんでやろうね。なんか悪いことしたかね、私。

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武蔵丸は強かった [大相撲]

 今日は「たちよみの会」例会。いつも来てくれる若者たちに加え、今月は京フェス常連のRyokuさんと漫画家のおがわさとしさんが来てくれた。若者たちと話をするのはおじさんのアンチ・エイジング特効薬であるけれども、同級生と話をするのは精神安定剤であります。なんにしてもうれしい限り。

 帰宅してから大相撲九州場所を録画で見る。今場所は例の「八百長裁判」のおかげか熱戦が多くて楽しい。そやのに会場はスカスカ。もったいないなあ。
 テレビの解説は元横綱武蔵丸の振分親方。久々のテレビ解説ということで親方の現役時代の映像もたっぷり見せてくれた。強かったなあ武蔵丸。優勝回数も過去の名横綱に匹敵しているし、歴代横綱の中でも強豪の一人に位置付けていいのと違うかと思うんやけれど、同時期に曙、貴乃花、若乃花(勝)ら派手な力士が横綱として活躍していたということもあり、比較的地味な存在というか脇役というかそんな感じになってしもうたのが残念。今日のVTRを見てたら、相撲の文化とここに至るまで相容れない朝青龍よりもずっと大相撲の世界にとけこみ長い歴史を飾る名力士という評価をあたえたくなる。
 というわけで、今日の放送がきっかけで相撲ファンの間で武蔵丸の再評価が進んだらええなと思うた次第。なによりも、曙と若乃花が協会を去ってしもうたのに対し、現在も親方としてちゃんと活躍し、おそらくは武蔵川部屋の後継者候補の一人ということにもなるやろうというところを相撲ファンはちゃんと評価せんならんのやないかと思う。

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喜多哲士はなぜ毎日ぼやいているのか [読書全般]

 最近感想文の更新をさぼっているけれど、それなりに本は読んでいるのです。「必死のパッチ」(桂雀々)やとか、「頑固力」(岡田彰布)やとか話題の新刊はきっちりおさえてますからね。
 で、最近読んだ本で気になるタイトルなのが「落語家はなぜ噺を忘れないのか」(柳家花緑)やね。内容は、花緑師匠が落語をどのように身につけてきたのか、人から教わったものを自分のものとして消化吸収していくためにどうしているのかという、いわば手の内をさらすもので、ほんまに面白かった。ただ、タイトルの「落語家はなぜ噺を忘れないのか」は「あほか」としか思わなんだ。こういう問いかけに対しては、結局は「ネタをくる」という答えしかないやんか。
 なんていうんかなあ、この手のタイトルはもうええよ。特に「落語家はなぜ噺を忘れないのか」なんていうのは、「駅売店の店員はなぜ商品の金額を忘れないのか」やとか「英語の教師はなぜ英単語を忘れないのか」やとか「経理の担当はなぜ計算ソフトの使い方を忘れないのか」やとか「八百屋はなぜ野菜の名前を忘れないのか」やとか「指揮者はなぜスコアの読み方を忘れないのか」やとか「力士はなぜ相撲の取り方を忘れないのか」やとか……しつこいですか。つまりそれを職業としている人としては当然のことをたずねているだけなんやね。
 なんで編集者がこういうタイトルをつけたがるか。まさか大半の読者が職業として当然のことがでけんで、当然できなあかんことを身につけるにはどうしたらええのかと苦しんでるという実態でもあるなんていうんやないでしょうね。そこまで日本人のレベルは落ちてるんやろうか。
 そうとでも考えんと、こんな面白みのないタイトルの本が横行することはないよね。
 それにしても面白い内容の本やのに、こんなタイトルをつけられて、花緑師匠が気の毒ですわ。ほんまに。

明日、11/16(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加お待ちしています。

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ゆらこめ [音楽]

 1年前に急逝した畏友「ゆらむぼ」こと由良博英さんがご自分のサイトで発表したクラシックのCD案内が一周忌となる11月21日に発売されることになったというので、書店で予約を入れる。
 タイトルは「ゆらこめ」で、神戸新聞出版センターからの発売。
http://music.geocities.jp/yuracome/index.html
 由良さんはとにかくクラシック音楽を愛しておられた。嫌いなタイプの演奏やからというて厳しい批評を書くということもなく、さりとてどんな演奏も手放しでべたほめすることもない。真摯に演奏に向き合い、自分の言葉でその演奏について的確に語ることができる人やった。
 クラシック通を自認される方も、まだそれほど詳しくない方も、ぜひ手元に置いておいてほしい。プロの評論家になってもおかしくなかった人の書いたものです(実際、「音楽の友」の依頼原稿で輸入盤CDの紹介コーナーを執筆したこともある)。買うて損はしないと思いますよ。
 早く実物が手もとに届かんかなあ。自分の本が出版されるようにドキドキワクワクして待っております。

11/16(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加お待ちしています。

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「華氏四五一度」新装版 [SF]

 書店によって文庫の棚を見ていたら、レイ・ブラッドベリの「華氏四五一度」が新装版で出ていた。これまでは「ハヤカワ文庫NV」で出ていたものが、今回の新装版では「ハヤカワ文庫SF」として出ている。かねてからブラッドベリの作品だけハヤカワ文庫はNVレーベルで出していたのを不思議に思うていたんやけれど、これを機にほかの新装版もSFで出すのかもしれんという期待が持てる。
 で、わざわざ新装版をSFレーベルで出したのに、帯の惹句に「これはSFではない」などと書いてるのはなんでやねん。いやね、新たに書かれた解説の本文中にある文句を引用したんはわかるんやけれどね。それにしてもNVレーベルで出していたものをわざわざSFレーベルで出しなおしておいて「SFではない」というか。それやったら従来通りNVで出しといたらええやんか。
 このひねくれものめ。

11/16(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加お待ちしています。

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悩ましのクッション [コンビニ]

 今日は結婚記念日。気がついたら15年目に突入や。
 というわけで、ちょっとした遊び心も働いて、コンビニに設置してあった「ガンダムくじ」を購入。シャア少佐の胸像などが当たるもので、私のお目当ては「謀ったなシャア」と名付けられたメジャーです。ところが、当たったのは「悩ましのクッション」。ピンク色の派手なクッションで、水着姿のセイラさんが両面にプリントされているもの。
 うわうわうわ、こんなん持って街を歩くんかい。うわーはずかし。
 捨てるのももったいなく、食後のデザートとして購入したケーキとともに自宅に持ち帰る。
 恥ずかしさをしのんで持ち歩いた上に妻からは「またこんなものを」とボロカスに言われ、「謀ったなシャア」さえ当たってたらと悔しがることしきり。文字通り「悩ましのクッション」でありました。

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被災地の知事 [1月17日の記憶]

 いくら腹に持っていても口に出したらいかんという言葉というのはあるよなあ。「関東大震災が起こったら(関西経済にとって)大チャンスだ」というのを、それも被災地の知事が言うと問題になるのは当たり前ですよね。
 ただ、この「失言」は「ここでこういう発言をしたらマスコミに取り上げられて話題になり、非難も浴びるが称賛の声もあがるだろう」みたいな、計算のうえの発言という印象を受けないという点において、そしてまた震災の被害から立ち直るための労苦みたいなものとその間に経済の中枢を完全に握ってしもうた東京に対する屈折した思いが透けて見えるという点において、生々しい本音という感じがする。
 それに対し「僕が言うのもなんだが、不適切だ」とコメントした隣の知事の胸中に「マスコミはもっとうまく使えよばーか、これだから素人は。けっ」という気持ちがこめられたりなんかしているということは、たぶんないと思いたいですね。

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アニソンも世につれ [テレビアニメ]

 録画しておいた「BSアニメ夜話」の「ガンバの冒険」の回を見ていてつくづく思う。
 セル時代のアニメというのは、少ない枚数でいかにきちっと動いているように見せるかということを追求していった。これはもう匠の技ですよ。
 そして、俳優の河原さぶさんが歌うテーマソングを聴いて思うた。
 今のアニメの主題歌というのは、聞いていてこちらが元気になるような、そんな曲がほとんどないよなあ。ここ数年けっこうな本数のアニメを見てきているけれど、腹の底から声を出すような歌はほとんどないというてもええんと違うか。
 歌は世につれとはいうけれど、歌を聴いていっしょに気合を入れるような時代やないんやろうね。
 あ、「プリキュア」シリーズの主題歌はけっこう元気が出るか。女の子の方が元気が出る時代ですもんね。

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