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ワッハ上方は縮小存続 [演芸]

 大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」の来年度の存続がなんとか決まった。ただし、展示スペースとライブラリーを事務所のあるフロアに移して、かなり縮小した形での存続となる。
 とても達成できそうにもない来館者数の目標を一方的に設定し、それに到達しなかったら閉館という厳しい状況に置かれていて、なんとか来館者を増やすために展示スペース内の小舞台「上方亭」で「R-1ぐらんぷり」の予選会を行うたりと苦労してはったのを知っている身としては、「まず閉館ありき」みたいな維新府政のやり方に憤りすら感じていた。それだけに、縮小とはいいながらもなんとか存続しただけでも辛抱せんならんのやろうなあ。
 今年も生徒を連れて今月末には行く予定をしているんやけれど、現在の形での「ワッハ上方」を見られるのはこれが最後か。展示スペースそのものはよほど好きな人やないと何度も見に行くような性質のものやないだけに、そんな簡単に来館者が急増するわけがないのは私にもわかっていた。去年の夏に生徒を連れて行った時、職員の方が「来年はどうなっているか……」と暗い表情をしてはったのがいまだに忘れられん。今月行ったら、どんな会話になるのか。とりあえず少しでも存続することになって安堵してはるやろうか。
 文楽にしてもオーケストラにしてもそうやけれど、観客動員数という物差しだけでしか文化をはかることがでけんという、こういう人たちに何を言うても仕方ないのやろうね。