SSブログ

地震を体感しなかった世代に [1月17日の記憶]

 今年もまた、この日がめぐってきた。
 神戸での追悼行事が夕刊に大きく取り上げられていた。
 ただ、被害にあったのは神戸と阪神間だけやない。活断層が南北に走る吹田、豊中でも大きな被害にならなかったものの多くの家屋が損傷したり被害者が出た。そのことも忘れたらあかん。
 活断層の上に立っているということは、必ず被害にあうということ。
 埋め立て地に液状化現象が起きたことも忘れたらあかん。
 埋め立て地の上に立っているというだけで、地面の液状化で被害を受けるということ。
 電力会社は専門家が「活断層である」と判断したものに対し、否定をして、その上に立つ原子力発電所を稼働させたがる。
 あの時の揺れの恐ろしさを、一昨年3月11日以降の被害状況を、なんでちゃんと見ようとせんのか。
 そやから、あの時の経験を風化させたらあかん。
 今日は授業で18歳の高校生たちにその時の体験を話した。
 同じ部屋に結婚したばかりの妻といっしょにいたことで、どれだけ救われたか、など、本音を飾らずに伝えた。
 彼らには地震の記憶はない。そやから、その時のことを伝えていかなあかんのや。
 東日本大震災では「日本をひとつに」なんてきれいな言葉が飛び交うている。阪神淡路大震災では、東京のメディアはそんなスローガンはついぞ使わなんだ。完全に他人事やったんやなあ。
 そのことも忘れないでいよう。
 そして、東日本大震災を他人事としてしかとらえられない自分について、そのことをちゃんと自覚し続けておこう。

 1月20日(日)は「たちよみの会」例会です。今月は新年会を予定しております。多数のご参加をお待ちしています。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感