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横田順彌の死 [追悼]

 学級閉鎖が終わったばかりのクラスの授業が1時間目にありまして、クラスの半数以上が欠席というすかすか状態。新たに発熱した生徒もいてるとのことで、教室内はインフルエンザのウィルスで充満していたことでしょう。まだ私の細胞にインフルエンザに対する免疫があるのならば怖がることはないんやけれど。
 火曜日は授業がぱんぱんにつまっている日なんで、放課後はぐったり。それでも奨学金関係の事務作業が新たに増えたんで、書類の封筒詰めや配布などの作業を行う。
 定時に退勤。帰宅して一息ついてから録画した相撲を見る。貴景勝は3連勝。今の相撲やったら白鵬にも勝てるんやないやろうか。NHKの中継は稀勢の里の一番をやたら盛り上げる。おかげで他の力士がかすんでしもうているやないですか。鶴竜に勝って初金星の錦木なんて、結びの一番やというのにおまけみたいになってしもうている。もうおしまいかなあと思うたけれど、この日記を書いている時点ではまだ明日出場するのかすら不明。ただ、こうも惨めな姿はもう見とうないなあ。
 夜、ネットにつないだら、高井信さんのブログ で、SF作家の横田順彌さんの訃報に接する。享年73。Facebookを開いたら冨川泰次さんが訃報を掲載してはった。まだ公式発表は先やということなんで、くわしいことはようわからん。
 ショックです。大河ドラマで天狗倶楽部と押川春浪が登場し、横田さんの著作も再びクローズアップされる日が来たかと思うていたのに。私は学生時代に読んだハチャハチャSFも好きやったし、「日本SF古典こてん」などの古典SF研究、そこから派生した明治ものの小説、そして早慶戦中断の真相を探ったノンフィクションなど、いろいろと楽しく読ませてもろうた。その業績は比類なきものと言うべきでしょう。
 残念ながら直接お会いしたのは一度だけ、横浜のSF大会で夕食の席をご一緒させてもろうた、あの夜だけなんです。お話をすることもかなわなんだけれど、決して偉ぶることのないお人柄が印象に残っている。
 そう、「SF事典」! 事典としても役に立ち、読み物としても面白い、あの本は繰り返し何度も読んだなあ。文庫化されて「SF大辞典」と改題され、読み物としてよりも辞典としての機能が強まったけれど、もとの「SF事典」のほうがよかったなあ。あのままどこかで復刊してくれへんやろうか。
 謹んで哀悼の意を表します。

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