SSブログ

男の不作法、女の不作法 [読書全般]

 お山の学校は寒かった。なんぼがんがんストーブをたいてもちっとも温もらんのです。そういえば去年がそうやったなあ。というわけで、試験監督、成績つけ、明日の準備と会議などで1日乗り切った。
 定時に退出。帰路、最寄駅前の本屋さんに寄ったりしてから帰宅。帰宅して、ああ相撲は昨日が千秋楽やったんやなあと少しさみしくなる。まああんまり延々と本場所が続いたらお相撲さんが大変なんで、仕方ないですな。
 妻と録画したアニメを何本か見たりする。
 内館牧子「男の不作法」「女の不作法」(幻冬舎新書)読了。「週刊朝日」の連載エッセイで自ら紹介してはったので、気になって購入。男と女、それぞれのやってしまいがちな不作法を拾い上げ、なんでそれが不作法かを説き、戒める。むろん、読者に対してだけではなく、ご自分に対しても、であります。
 ああ、こういう奴いてるよねで、すましてはいかんのである。自分も気をつけんと不作法をやらかしているんやないかと戒めるための本なんである。さすが数々のヒット作を出した脚本家だけに、人間観察が鋭い。四半世紀以上前に、著者が角川スニーカー文庫から出した少女小説を読んで非常に面白かったことを今でも覚えている。双葉社の「いちご文庫」でデビューすべく少女向けの小説をあれこれ読んで研究していたのである。著者の小説を読み、「これは私には書かれへん」と思うた記憶がある。また、ここまでのレベルならば読者はついてきてくれるのかなと思うたものである。もっとも双葉社の編集長はもう少し読解力のない層を想定していたらしく、ますます内館さんの小説は参考にならなんだわけであるけれど。
 売り飛ばした記憶はないので、今も文庫の本棚のどこかに埋もれているはず。栴檀は双葉より芳し。もう一度読み直してみてもええかもしれんなあ。今検索したら「可愛いコになれない」「恋人なんていらない」というタイトルで2冊出ております。2冊とも持ってます。
 話が大きくそれた。とにかく著者ならではの観察眼で世の中の「みっともないこと」を読み手につきつける、おもしろくも怖い本でありました。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ: