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C市からの呼び声 [読書全般]

 いつもなら「たちよみの会」例会の翌日の月曜日は朝から疲労困憊やったりするんやけれど、今朝はそれほどでもない。鼻に空気を送りこむ器具のおかげで疲れがとれる程度には熟睡できているのかな。因果関係はわからんけれど、もしそうやったら医者に行ったかいがあったというものです。とはいえ今日は授業ぱんぱん日なんで、帰宅して相撲を見、夕食を取ったあとはほっとして眠気が襲ってきた。今晩も熟睡できますように。
 相撲は白鵬が独走の気配。こういう展開になったら勢いに乗ってくるからなあ。ここは貴景勝に期待したいところですね。
 小林泰三「C市からの呼び声」(創土社)読了。小林さん怒涛の3冊一気刊行、最後の1冊。これはクトゥルーもの。クトゥルーの怪物が復活すると予想される町に研究施設を建てて対抗しようとするマッドサイエンティストとクトゥルーの怪物たちとの死闘を描く。私はラブクラフトやクトゥルーについてはそれほど関心がないので、小林さんがいろいろと仕掛けているクトゥルーとのからみについてはちょっとわからんかったりしたけれど、異界からの侵略というテーマを小林さんがどう料理するかというところに絞って読むと、侵略ホラーSFとして楽しむことができた。単発で発表されて他の本に収録されている「C市」という短編に、その前日譚である「C市に続く道」という長編を足したもの。
 「C市」単独では少ないページ数に様々なことをつめこんでしまっているけれど、「C市に続く道」を置いたことでかなり読みやすくなっている。
 登場する学者連中がみんなマッドサイエンティストというのはとてもおもしろかったけれど、やはりクトゥルー神話にあまり関心がない私には本書の真の面白さは理解できてへんのかもしれんなあ。あ、デビュー作「玩具修理者」ともストーリーがからんでいたりするので、小林作品の愛読者はそこらあたりで楽しめますね。

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