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生きづらい明治社会 [読書全般]

 昨日の夜はさっそく装具をつけて寝る。おもしろいもので、寝ていても装具が鼻に空気を送りこんだら感じるんですね。ああ、今鼻に空気を通してるな、と。つまりこれまで息が止まっていたらその段階で眠りが浅くなっていたということらしい。そこで空気を送りこんで息をさせるのを眠りながらも感じ取ってしまうと、まあそういうことみたい。効果のほどはまだようわからん。こういうのは劇的に改善する人もいてればそうやない人もいてるらしい。ただ私の場合、起きた時に鼻の中が渇いてすっきりしていたという感じかな。口はずっと閉じていたらしく、これまでのように寝ながら口呼吸をして起きたら口がからからということはなかった。その証拠に午睡した時には装具をつけずそのせいか口呼吸をしていて口はからからになってたもんな。これからは午睡する時も装具をつけるようにしようか。
 午前中は深夜アニメの録画を見て、夕刻は相撲の録画を見る。絶好調やった御嶽海が足を痛めて休場。相手の北勝富士が昨日の鶴竜戦とあわせて2日連続の不戦勝の珍記録。相撲を取らずして2勝とはついている。ちなみに2日連続の不戦敗を記録しているのは富士乃真。土俵下で控えていたら上から落ちてきた力士の下敷きになり足を痛めて土俵に上がれず不戦敗。翌日の割り返しも間に合わずそのまま休場で不戦敗。まあこういう不運な記録はよほどのことがない限り出んやろうね。
 松沢裕作「生きづらい明治時代」(岩波ジュニア新書)読了。明治時代の資本主義のもと、格差が激しくなったのに、社会保障制度が整備されておらず下層社会の人々がいかに生きづらかったかをわかりやすく示している。しかも著者のいうところの「通俗道徳のわな」により、「努力したものが成功する」という常識がまかり通りいくら努力しても上昇不可能な条件下におかれている者までも「ダメ人間」扱いされていたという。そしてこの生きづらさは現在の状況に通じるものであることを示す。そういう意味では明治時代を理想とする日本会議の方々や現在の総理大臣のもくろみは、憲法を変えんでも成功しているといえるかもしれんね。いろいろと考えさせてくれる一冊。明治時代の生きづらさは戦争へとつながっていくことになったけれど、さて、現在の閉塞感は私たちをどこに連れていくんやろうか。

 明日、1月20日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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