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ごきげんいかが、ワトスン博士 [読書全般]

 本日、誕生日。馬齢を重ねて満57歳。実は帰宅してへろへろになっていて、誕生日であることを忘れていた。なんたることか。それくらい今週いろいろときつかったのです。職場にもっていくUSBメモリをカバンのいつものポジションに入れたつもりで別のポケットに入れていて「なくしたかな、家に忘れたかな」なんてあわててしまうくらい。こういうミスが出るというのはもういっぱいいっぱいになっているということですね。
 昨日の日記に書いたビデオはYOUTUBEにアップされている動画やったことが判明。その他教材印刷やら奨学金関係のお仕事やら。定時に退散。
 帰宅して、プロ野球中継を追っかけ再生で見る。妻の出してくれた夕食が豪華版やったので、誕生日であることを思い出した。おもしろい工作キットをプレゼントにもらい、さっそく作ってみたりして少しリフレッシュ。
 キャロル・ネルソン・ダグラス/日暮雅通・訳「ごきげんいかが、ワトスン博士 上・下」(創元推理文庫)読了。アイリーン・アドラーの冒険シリーズ3作目。ただし、本書はシリーズタイトルが外されている。まだ5作残っているシリーズの残りは出さないということなのかな。シリーズの語り手であるネルが若き日に憧れていた男性がアフガニスタンでの戦争を経て別人のようになってパリにあらわれた。どうやら何者かに追われているらしい。しかも戦地で彼を助けたワトスン博士も狙われているようだ。アイリーンの機知でも手に負えない強敵を前に、なんとホームズに協力をしてもらうことに……。本書で、シリーズはまたパスティーシュ色が強くなってきた。正典で疑問視されているワトスンの負傷個所の問題などをうまくストーリーにからませ、正典ではほとんど描写されへんワトスンの過去などが解き明かされる。さらには正典でもおなじみの強敵が登場したり。ホームズのファンやないとわからん細かなくすぐり満載なので、確かにこのシリーズを訳出し続けていてもそれほど部数はのびんかもしれんなあ。アイリーンがだんだんホームズみたいになっていくのも、そうせんと話が面白くならんから仕方ないんやけれど。うまいこと書かれているシリーズだけに、続きを読みたいという思いもあるけれど、ここらあたりで訳出は止めておいても問題はないかもしれん。ただ、私としては続きが読みたいんですけどね。前巻からかなり間をあけての訳出であるので、もし次巻が出るにしてもかなり待たなあかんのやろうね。

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