半月板には手が届かない

　諸般の事情で雨の中で合羽を着て原チャリで走っていたと思いなされ。マンションの出口から自動車が出ようか出まいかためらいながら少し動いたり止まったりを繰り返したと思いなされ。車が止まったと思うて原チャリのスピードをあげようとしたらまた動きだしたのを見て、急ブレーキをかけたと思いなされ。雨が強く降っているせいでスリップしてばったりと横倒しになったと思いなされ。
　こういう場合、原チャリの運転手が勝手に急ブレーキを踏んで勝手にこけたということになってしまうよねえ。道を走る車両があれば、ためらわず止まれ！　というてもせんないことなのよ。
　というわけで、私の左膝は原チャリの下敷きになって、痛い痛い。足を曲げると痛い痛い。左の肋骨も打って、深呼吸をしたら痛い痛い。
　近所の整形外科に行きました。Ｘ線写真をとってもらいました。触診もしてもらいました。骨折はしてなんだ。ただ、肋軟骨が折れている可能性もあるそうな。軟骨はＸ線では確認でけんし、触診の結果では軟骨が折れている時に感じるはずの痛みを私が感じてへんので、肋軟骨の骨折と断言もでけんのやそうです。
　膝も同様で、触診しても届かない場所……半月板損傷の疑いがあるとか。
　というわけで、湿布をしてもらいました。明日、膝がはれて痛みが強くなっているようやったら、また行って診てもらうということになっている。
　なんて週末なんでしょう。ああきついなあ。早く寝て疲れをとりたいものです。幸い寝られんような激痛というのはないから、ぐっすりと眠れそうです。
　ところで、これからは野球選手やお相撲さんが「半月板損傷」で登録を抹消されたり休場したりした時、どういう性質の痛みかを想像できるようになったぞ。それがどうしたと言われたらそれまでやけれど。