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5分前の解釈 [日常生活]

 今日、職場で同僚から興味深い話を聞いた。
 授業で高校2~3年生の生徒たちに「7時5分前」といういい方をしたところ、多くの者がそれを「7時3分ごろ」という意味にとっていたというのですね。むろん彼は「6時55分」のつもりで言うているわけです。話がなんか食い違うので確かめたら、そういうことやったそうな。
 「7時5分前」ということは、「7時になる5分前」というのが私らの感覚なわけやけれれど、生徒たちにしたら「7時5分の少し前」という感覚なんやとか。
 これはきっと特殊な例に違いないと思い、教室の生徒たちに挙手させたら、圧倒的に「7時5分の少し前」派が多数を占めたとか。
 ある同僚は、「アナログ時計で時刻の読み方を覚えた世代とデジタル時計で覚えた世代の差と違いますかねえ」という。生徒たちと直接そのやりとりをした同僚は「言葉の区切り方が僕らとは違うのかもしれんですよ」と答えた。
 私は……どちらも正しいように思うたなあ。コミュニケーションの道具としての言葉の使い方が、なんとなく違うんやないかというのは、例えば記述式のテストの答案なんかを読んだりすると時折感じたりするしね。
 メール、ツィッターなど、細切れに発信できるツールの使い方にはたけていても、まとまった文章を書くということについてはかなりきついんやないかという生徒もいてる。それに加えて、デジタル時計で時間を読むことの方が圧倒的に多いから、時間を線でとらえずに点の集合でとらえているということもいえるやろう。
 みなさんの周囲にいてる17~18歳くらいの若者に、一度たずねてみてください。
「7時5分前って、何時何分?」。
 職場の若者でもよいし、それくらいの年頃のお子さんがいてはったら、お子さんに。
 どんな答えが返ってくるのでしょうね。

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