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Just Because! [テレビアニメ]

 終日降雨。もともと外出の予定はなかったので、一日家にこもる。
 午前中は前クールから放送されていた深夜アニメ「Just Because!」の最終回などを見る。「Just Because!」は中学時代に他県に転校していった青年が、高3の冬休みに戻ってきて、1ヶ月ほどもと住んでいたところの高校に在籍することになった、というところが物語が動く。わずかな期間、しかも受験勉強を続ける者、家庭の事情で就職を選んだ者、推薦で合格が決まっている者、クラブの存亡をかけて今クールに応募する下級生など様々な若者たちの心の動きをていねいに描いた佳品。「赤本」の教学社などの協力も得たりして、高校教師である私が見てもツッコミどころのない学校生活が描かれている。学校のシステムとか、かなりええかげんなアニメが多いのにげんなりしているだけに、そこらあたりからきっちりと作りこんでいるところがまずよろしいな。そして、卒業前の高校生の揺れ動く心情も、その時期やないとあり得へんというところまで描きつくしている。物語は、若者たちの恋の物語なんやけれど、これが甘酸っぱくてよろしいのですよ。思わず教員の視点で「君ら、がんばりや」と応援しながら見ておりました。
 こんなのを作られたら、今後高校を舞台にした恋愛アニメはみんな嘘臭くなってしまうんやないかなあ。
 午後は読書。塚田孝「大坂 民衆の近世史-老いと病・生業・下層社会」(ちくま新書)を読了。落語に出てくるような長屋の住人たちの生活の実態はどのようなものか知りたくて読み始めたんやけれど、孝養や忠勤などの「褒賞」の記録から浮かび上がるリアルな町人たちの生き方を検証した好著。学術書なので誰にでもお薦めということはしませんが。
 午睡のあと、テレビでABC「虎バン」を見る。星野仙一さんの追悼番組。むろん「虎バン」やからタイガース時代の思い出が中心。ユニフォーム組では金本監督、矢野二軍監督、片岡コーチ、平田コーチが、解説者陣では下柳、桧山、赤星がそれぞれの思い出を語った。強面の下柳さんが泣きそうになっているのが印象的。そうやね、下柳さんはイーグルスのユニフォームを着てから引退したんやもんね。それぞれの星野さんへの思いがよう伝わってきた、ええ追悼番組やった。こんな番組を作ってもらえるやなんて、幸せもんですよ、星野さんは。

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