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虚空の旅人 [読書全般]

 来週の木曜から3年生が学年末試験なので、授業はラスト1週間を切った。私の場合、3分の2は3年生の授業なんで、あと数日で一気に1週間の持ちゴマが終わる。昨日と今日で3クラスの総合学習が終了。2年間毎週1度は顔を合わせていた生徒のうち、半数近くと「お別れ」になったわけですね。
 というわけで、明日はお休みということもあって、今日の持ち授業が終わったところでなんだか肩の荷が下りてほっとしてしまい、午後は学年末試験の問題づくりをしてしもうた事もあり、退出時にはもうぐったり。
 それでも帰りの車中で、上橋菜穂子「虚空の旅人」(新潮文庫)を読了。今さらここに私の感想を書くまでもない人気シリーズなんでありますが、著者のあとがきを読むと、本書を書いたことがきっかけで「守り人」は長編大河シリーズになったんやそうです。ちょっと驚いた。ここまでの3巻で、もうすでに大河シリーズになるであろうというような展開の仕方をしていたもので。上橋さんとしては連作シリーズくらいのつもりで書いてはったようですけれど、世界観ががっちりとできあがり、登場人物の造形もしっかりしていたので、単なる連作やなく骨太の長編シリーズになる要素は最初からあったということなんやないか。というよりも、上橋さんの胎内にはもうこの国々や人々の世界が形成され、知らぬ間に動きだしていたということなんやと思う。
 まだまだ先は長い。次巻から本格的に大河長編になっていくので、ドラマのシーンと重ね合わせるようにしながらぼちぼちと読み続けていきます。
 さ、次は池波正太郎です。去年からまだ続いているなあ。こういうのを「マイブーム」というのかしらん。

 1月21日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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