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意外な選択 [教育]

 新任校でも独自の選択科目があり、私は「歴史と文化」という授業を受け持つことになった。とはいえ、前任校でも「なにわ芸能研究」なんて授業で落語や漫才を生徒に見せていたりした経験から、生徒が楽しみながら血肉のように「歴史と文化」を身につけるような授業をしたいと考えた。
 というわけで、しばらくは歴史ものの映画を見せて、そこから歴史上のできごとについて深めていくことにした。昨日はアニメ「火の鳥 鳳凰編」を見せて、奈良時代の大仏造営について考えるきっかけとしてみた。
 前任校で作った映画のリストに手を加えて印刷し、見てみたい映画を書いてもらう。大量の映画の中から、最も生徒たちが見たい映画は……「英国王のスピーチ」! 他に票を集めたのは「ヒトラー最期の12日間」、「チャップリンの独裁者」などなど。
 いやあ、予想外の選択でしたなあ。特に「ヒトラー最期の12日間」なんて驚いたですよ。これは「独裁者」とワンセットにして、いや、「アンネ・フランク」か「シンドラーのリスト」あたりとセットにして見せたらなかなかおもしろい授業展開になりそうや。
 俄然やる気が出てきましたよ。こちらの頭の中で勝手に組み立てるよりも、生徒たちの学びたいことを提供し、そこから広げていく。勉強が苦手という生徒もけっこういてるけれども、こういうやり方で「知らんことを知る楽しさ」を実感してもらえたらなあと思うたのでありました。

 4月19日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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