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50年前の米朝 [演芸]

 朝日新聞で「桂米朝の50年前の『地獄八景』音源見つかる」との報。朝日新聞のサイトで一部を公開ということで、帰宅後さっそく聴く。わずか1分程度、冥土筋の演芸場で亡くなった落語家たちの看板を見て喜んでいる場面。「桂米朝、近日来演」のくだりも36歳でやってはったんですなあ。
 声が若々しいのは当たり前。テンポも後年よりもいくぶん速いか。記事では時事ネタはあまりいれてへんということやけれど、そこらあたりもちゃんと聴きたいところですね。
 発見されたばかりなんで、CD化の予定があるかどうかはまだわからんけれど、ぜひ発売してほしいですね。古い放送音源は、テープの使いまわしの関係で残ってへんケースが多く、今回も愛好家がラジオ放送をオープンリールのテープレコーダーで録音したものが音源やそうです。漫才では、そういった愛好家の保存していた音源がCD化されているけれど、落語ではまだそういうケースはあまりない。これをきっかけに落語も愛好家による貴重な録音がどんどん発掘されるとええんやけれど。
 そういう意味ではテープが普及する前のフィルム撮りの時代の方がきちんと往年の名人芸が保存されているというのは皮肉なことやね。エンタツ・アチャコの漫才も、コンビ解散前に撮った映画の中にところどころ漫才がはさみこまれていて、エンタツの独特の動きなどを見ることができる。
 とにかく、この「地獄」、発売されたらぜひ買いたい。きっと名人芸の萌芽を確かめられることでしょう。

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