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少年文庫版水滸伝 [読書全般]

 文化祭後に3連休。お山の学校の生徒さんたちはなかなか授業モードに入ってくれません。あまりお勉強が好きやない生徒さんたちなんで、ある程度覚悟してはいたけれど、そやからというて放置しておくわけにはいかず。手を叩いて注意をひいたり、一人一人の顔をなめまわすように見ながら話しかけたりと、あの手この手でやっているのであります。ああしんど。
 空き時間は事務作業。奨学金関連でやらねばならんお仕事がありまして、低速モードながらパソコンに向かいこつこつと進める。放課後は会議。水曜の会議はいつも長くなるのです。定時には帰れず。
 帰宅後、妻と録画したアニメ「プリンセスプリンシパル」 の再放送を見たりしてから夕食。夕食時にテレビをつけたら、プロ野球日本シリーズ第4戦も終盤8回表。ホークス1点リードというところ。食後も続けて試合終了まで見る。あいかわらず日本テレビのアナウンサーはジャイアンツのバッターが打席に入ったら必ず打つことを前提とした実況をするね。さすがにホークスのショート今宮の三遊間の打球を強肩でアウトにしたプレーはほめていたけれど。ホークスの代走周東が牽制死した時には、解説の中畑氏が「このアウトは1つのアウトじゃないです」と力説。一気に2つのアウトになるわけないやんと内心つっこみつつ、つまり流れがこれでジャイアンツに行って逆転勝ちすると言いたいわけね。さすがに山本昌さんは「流れが変わる可能性がありますね」と慎重な言い方。贔屓の引き倒しは聞いてて恥ずかしくなってきますよ、中畑さん。
 というわけで、ホークスファンのみなさん、おめでとうございました。来シーズンは黄色いひさしの帽子でも、縦縞のユニフォームの監督がガッツポーズしながら胴上げされている可能性はありますね。
 施耐庵/松枝茂夫・編訳「水滸伝」(岩波少年文庫)読了。「三国志」を読んだら、久しぶりに「水滸伝」も読みたくなったのであります。でも、駒田信二訳の完訳版を引っ張り出してきて読み返すのは面倒なので、少年文庫の抄訳版にしておいた。「水滸伝」は好きなんやけれど、改めて読み直すと「三国志」が歴史ドラマであるのに対して、こちらは完全に大衆演劇という感じになるねえ。悪徳高官にひどい目にあわせられる「好漢」たちが梁山泊を根城に暴れまわり、それでも皇帝の名を借りた高官たちにいいように使われて、外敵との戦いで大半が死んでしまい、残されたものはそれぞれの道を選んで散りじりになる。
 前に読んだ時はずいぶん昔なんで、ここまで寂しい結末やったという記憶はなかったなあ。横山光輝版「水滸伝」も読んだけれど、その時はまだ若かったから、この結末の寂寥感というものを理解できなんだのかもしれん。それにしてもこの「好漢」たちはまあ簡単に人を殺すねえ。民のためとか言いながら、敵対勢力の根城は全滅させて女子どもも皆殺しにしてるし、悪徳役人を殺しに行ったら、その場にいた無関係の人たちも手あたりしだいに殺すし。やはり天下を三分するというスケールの大きな「三国志」に人気が集まるはずですわ。でもまあ久しぶりに読んだら実に楽しかった。次は「西遊記」? いやいや、中国四大奇書全部読む気はさらさらございません。むろん「西遊記」完訳版もずっと前に読んで、引っ張り出してくることもできるんですけれどね。でもこれぐらいにしておきますわ。

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