SSブログ

八千草薫の死 [追悼]

 疲れが取れ切っていない月曜の朝はきつい。アラームで目覚め、気合で起き、出かける支度をする前に昨夜録画したアニメ「ヴィンランド・サガ」 などを見たりしてから朝食をとる。月曜の朝から殺伐とした中世ヨーロッパの野蛮人たちのアニメなんか見てるからよけいにしんどいんやと言われそうですが、おもしろいものはすぐに見たいよ、ねえ。
 授業の間に明日の準備、奨学金関係の書類の送付などをし、放課後は会議。定時に退散。
 帰宅してから妻と昨夜録画した深夜アニメなどを見る。野球も相撲もないと、アニメばっかり見てますな。読書も少々。仕事は最低限の力で、両親の入院という現実からも目をそむけ、アニメに逃避していると言えんこともないかな。
 女優八千草薫さんの訃報に接する。享年88。死因は膵臓癌。
 さすがに宝塚の頃やら主演映画が封切られた時代のことはリアルタイムでは知らんけれど、小学生時代にJOBKの製作した「けったいな人々」というドラマで長女役で出演しているのを見て、一発で覚えました。藤田まことさんが頼りない長男、弟と称して突如現れた笑福亭仁鶴さん、海産物問屋の主人である父親役は西山嘉孝さん、老けメイクがすごかったのは母親役の高森和子さん。毎週楽しみに見てたなあ。特に八千草さんの上品さが際立ってた。テレビでは「岸辺のアルバム」とか「阿修羅のごとく」でのどんなに陰のある役でも品を保っているところにしびれたなあ。「テンペスト」の国母役なんか品と威厳があり、ぴったりやったね。
 調べ物のために八千草さんの若い頃のポートレイトをネットで検索したりして、その可憐さにまたまたしびれた。もし同年代に産まれていたら全作品を見逃さんようにするほどのファンになっていたかもしれん。
 年齢を感じさせん女優さん(吉永小百合さんみたいな)人もいてるけれど、八千草さんは年齢に応じた美しさと上品さをその都度見せていたと思う。最近では、妻が見ていた「やすらぎの郷」という連続ドラマを横目でチラチラ見ていたけれど、80代後半やのに、あんなに可愛らしくて上品なのは奇跡的やと思うたね。
 自分の父親よりも年上の女性やのに、ねえ。
 永遠の娘役、やったのですねえ。
 謹んで哀悼の意を表します。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能