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白銀の墟 弦の月一 [読書全般]

 今日は月例の京都の医者行き。朝から昨夜録画した深夜アニメを見る。「歌舞伎町シャーロック」、前回は「赤毛連盟」をアレンジ、今回は「ノーウッドの建築士」をアレンジ。それはええんやけれど、原典のホームズの切れのよさが再現でけてへんのは残念。最後に真相を語る時になんで落語でやらんならんのか、ようわからん。パスティーシュとしてはあまり出来がよくないように思うなあ。
 出かける前に仮眠のつもりが少しだけ寝すぎてあわてて出立。昼食を後回しにして医院に。待合室が混んでいて1時間くらい空腹で待つのは辛かった。昼食後、母の病院へ行き、お見舞い。阪急の特急で帰阪。帰宅後、寝床で少し読書。夕刻から夜にかけては妻と録画したアニメを見たりして過ごす。明日はたっぷり午睡せんともたんなあ。
 小野不由美「白銀の墟(おか) 弦(くろ)の月 一 十二国記」(新潮文庫)読了。「黄昏の岸 暁の天 下」の続巻。前作が2001年5月の刊行で、帯にも「ついに! 18年ぶりの書き下ろし新作!」と書かれている。18年前に読んだきりなんで、話なんか忘れてますがな。新潮文庫に移った時に買い直して読み直した方はそうでもないんやろうけれど、ホワイトハートで読んでて、再刊された時もダブルからと手を出さなんだ私には酷ですね。というわけで、自分が過去に書いた感想を読み返したから読みました。どんな筋か気持ちよく忘れてました。本巻は戴国に戻ってきた泰麒が行方不明の驍宗を、わずかに残った味方の力を借りて探そうとする過程を描く。冒頭から戴国の荒廃した様子が描かれ、新王の座についた阿選が政治を行わないことなど、物語の舞台が丹念に描かれる。その分物語としての進行は遅く、とにかく驍宗は生きているらしいけれどどこにいるのかわからないということをしらみつぶしに明らかにしていくという展開。これはしかし18年あけて読んだものにはちょっときつい。泰麒がついに動き出して単独行動をとるあたりからやっと物語に動きが見られる。ここまで間をあけたのだから、緻密にシリーズを描いていこうということなのでしょう。このエピソードで全4巻。泰麒のからむ巻はその倍くらいはあるのだから、そろそろ決着をつけようということなのだろうと期待したい。4巻かけてまた以前みたいに未解決のまま続巻を待て、みたいなのだけはやめてほしいものです。

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