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ジョージ秋山の死 [追悼]

 今日は全日空き時間。昨日はいっぱいこでやれなんだ仕事を、一つずつ片付けていく。昼休みの時間帯には墓地に電話をして納骨について予約をとったり、石屋に電話をして墓石に父の法名(浄土真宗では戒名と言わずに法名と呼ぶのです)を彫ってもらう算段をしたり。ひととおり手配できてよかった。
 外部講師となかなか連絡が取れなんだんやけれど、退出直前に連絡がつき、明日に仕事を残さずにすんだ。定時よりは少しばかり遅くなったけれど、とりあえずやっとかんならんことはできたのでよしとする。
 帰路の電車は時間帯もあってか少し混んできた。形だけはもとの生活のように見えてきたけれど、みんなマスクをしてるからね。ただ、やはり「密」の状態であることに違いはない。内閣の専門委員会が提示している「新しい生活様式」なんて、画餅でしかないのです。夜は妻とアニメを何本か見て過ごす。
 明日は授業はあるけれど、割とすいているので、今日の仕事を踏まえた次の仕事ができる。生徒が登校してくると、これまでできていた事務作業ができなくなるけれど、生徒のためにしている事務作業なんやからね。
 漫画家ジョージ秋山さんの訃報 に接する。享年77。死因は公表されていない。
 子どものころに「パットマンX」というギャグ漫画でその名を知ったけれど、ギャグに徹し切れてなかったという印象がある。いわばペーソスというのか。赤塚不二雄のギャグ漫画を知ってしまっていた幼い私にはペーソスなんてものがわかるわけもなかったのです。
 次に意識したのは「ザ・ムーン」かな。子どもたちが意思を統一して巨大ロボットを動かす話……やったと思う。内容よりも、子どもたちの名前が「サンスウ」とか「カテイカ」という科目名なのが面白かった。でも内容は地味で暗くて重かった。「銭ゲバ」は小学生の子どもにはちょっと難しかったかな。「デロリンマン」になるともう高校生やったけれど、正直何を狙うてるのかがわからなんで困惑した。「浮浪雲」も同様。私が面白いと思うツボといつもずれていたように思う。ただ、渡哲也主演でドラマ化されたものは面白かった。ドラマを見てやっと原作者の狙いがどこにあるのかわかったような気がした。ずいぶん長いこと連載してて、最終話直前にたまたま掲載誌を手にとったら、線に力がなくなっていて驚いた。もうそろそろ描けんようになるんやないかと思うていたけれど、思うたより早く逝ってしまわはった。
 私には面白さがわからないけれど、世間的には評価が高いものがあると子ども心に教えられた、なんて書くとファンの方に怒られそうやけれど、事実そうやったんやから仕方ない。「ピンクのカーテン」は「京一会館」という京都の端にあった名画座で、デビュー作の「制服処女のいたみ」など「美保純特集」三本立ての一本で見ましたなあ。はい、もう18歳を過ぎてから見に行ったので、ご安心ください。原作つきのせいかあまりエロくなかったので逆に印象深い。
 とはいえ、あの画風と作品内容のギャップはやはりかなりインパクトがあったし、漫画史に欠かせないひとりであることに間違いはないやろう。
 謹んで哀悼の意を表します。

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