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腹黒い大河ドラマ [テレビ全般]

 今日の「真田丸」を見ていて、妻は言うのです。
「戦国時代に産まれへんでよかったあ」
 今日に限らず、毎週言うのです。
 とにかく登場人物すべてが腹黒い。言葉や行動の裏を読み、裏切られることを想定しつつ決断する。そんな状況の中で若き真田信繁がどんどん腹黒く……いやいや成長していく物語なのですねえ。
 同じ時代を舞台にした「天地人」では「義」やとか「愛」やとかを前面に押し出してたけれど、「真田丸」の脚本を書く三谷幸喜さんの手にかかると、そんな甘っちょろい言葉は出てこない。「天地人」では「義」の人である上杉景勝はまわりの期待と自身の小心さとのギャップに苦しみ、「愛」の人である直江兼続はそんな主君のかわりに暗部を支える謀略家やったりする。
 これって、三谷さんは意識してそうしているんやないかという気がする。「天地人」というドラマのぬるさには私は辟易したもんやけれど、三谷さんもそうやったんやないかなあ。
 というわけで、登場人物のほとんどが腹黒いという、これまでには類がない大河ドラマ、さあ、頭の堅い人にはついていけてるんやろうか。そこらあたりの反応も興味深いのであります。

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