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幽霊座 [読書全般]

 愛すれどTigers「ウィルカーソン、佐々木朗に投げ勝つ」を更新しました。

 今日は出勤日。1週間で一番落ち着かん月曜日。唯一の空き時間ではし残していた在学生の奨学金の仕事やら授業準備に追われ、6時間目まで授業をしたあと、放課後は進学予約奨学金の質問に来た生徒の対応。あっという間に定時になった。天気予報通り雨が降りはじめ、帰路は吹き降の中、へろへろになって帰宅。帰宅後しばらくは例によって寝床にどぶさりながらスマホをいじったりする。夕食後は読書。明日は定休日やけれど、少しだけ持ち帰った仕事をしようかなと考えてます。相変わらず鼻の調子も悪いし、ゆっくりしたいところではあるけれどね。
 横溝正史「幽霊座」(角川文庫)読了。表題作は金田一耕助が歌舞伎の舞台の最中に失踪した友人の歌舞伎役者の行方を捜したり、皿に起こった舞台上での殺人事件の謎を解くという、異色作。金田一耕助が梨園の友人を持っているという設定はおそらく本作にしか使われてへんのと違うかな。解説によると安藤鶴夫さんからのヒントがきっかけでトリックを考え出したとのこと。ただ、梨園ならばありそうな血縁関係などもからんでいるあたりは作者らしい。婚約者失踪事件の謎を解く「鴉」、ストリッパーの生首がテーブルの上にさらされるという猟奇的な殺人に金田一耕助が挑戦する「トランプ台の首」の3編を収録。いずれも中編で、冗長な描写があまりなく、非常に楽しめた。本書は絶版になっていたものの復刊。異色作に猟奇殺人、旧家の因縁などそれぞれに作者らしさがつまった作品集だったので、こういうものが復刊されるのは喜ばしいことやと思う。

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