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グランドの職人芸 [プロ野球]

 読書感想文「街場の中国論」(内田樹)を新規更新しました。

 14時開始予定のところが、正午までに降った豪雨のために30分遅れた14時30分開始となり、さらに5回裏2死一塁という試合成立直前のところで再び豪雨に見舞われて1時間も中断し、さらに延長戦となったために試合終了が18時50分となってしもうた甲子園のタイガース対ホークスの試合を最後まで球場で応援し続けたファンは偉いと思う。
 所用で外出していた妻が18時ごろ梅田でタイガースの応援スタイルをしている人を見かけたというから、その人はもう負けると決め込んで先に球場を出たんやろう。きっとスポーツニュースで林のサヨナラホームランが出たことを知って悔しがったことやろうね。
 私はテレビ中継をずっと見ていて、それでもかなり疲れたんやから、球場に最後まで残っていた人たちはさぞかしお疲れのことでしょう。雨にも濡れたやろうし。いやほんま、お疲れ様でした。
 それにしても、甲子園を整備している阪神園芸の人たちはすごいなあ。水が浮いて池みたいになってしもうたグランドを、正味30分程度で水を吸い取り土を入れて野球を再開できるところまでもっていくんやからね。まさに職人の技ですね。


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盲目の剣客 [テレビ全般]

 読書感想文「手塚治虫とボク」(うしおそうじ)を新規更新しました。

 朝から録画して見てなんだアニメをばかすか見ていたけれど、朝からずっと眠かった。そやけれど、「隠密剣士」に天津敏がゲスト出演してるのを見たときはあまりのかっこよさに目が覚めたけど。あ、天津敏知りませんか。そういう人は東映全盛期の時代劇映画か「仮面の忍者赤影」のDVDを見て下さい。
 天津敏は盲目の浪人という設定で、かわいらしい娘をつれて蝦夷地まで流れてきた。隠密剣士秋草を敵と狙う悪徳商人がその盲目の剣客を用心棒として雇うのですね。しかも、秋草を斬れと依頼する。ところが、天津敏は秋草をその標的とは知らぬままに親交を結んでしまい、とても斬ることができない。悪徳商人は娘を人質にしてまでも秋草を斬らせようとする……。
 天津敏が画面に現れるだけで空気が引き締まるのですな。さすが東映映画屈指の悪役として現在も語り継がれる役者です。迫力が違う。そしてかっこいい。ほんまに目が覚めましたよ。
 ところで、この回の「隠密剣士」の副題が「盲目の剣客」。ふりがなは「めしいのけんきゃく」となっていた。番組の中で、「MEKURA」と言うてるらしいセリフには音声加工処理がなされていたけれど、「めしい」はまぬがれていた。これはおそらく「MEKURA」は蔑称として使われることがあったのに対して、「めしい」はそうでもなかったからなんやろうと思われる。1980年代の映画「火の鳥」(市川崑監督)でも、ヒミコに目をつぶされたスサノオが「めしいとなっても……」と言うていたから、どうやら言葉狩りの魔の手からは逃れられたらしい。
 というわけで、一話見るたびに「隠密剣士」はいろんなことを考えさせてくれる。週末、時間のあるときにじっくり楽しめる。あらためて再放送してくれたKBS京都テレビには感謝したい。


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チラシ配り [時事ネタ]

 読書感想文「ことば+α」(茂山千三郎)を新規更新しました。

 岡田監督の退場というただならぬ展開にスタンドのタイガースファンもハイテンションになっていた甲子園の試合が押し出しサヨナラデッドボールというあららな幕切れを迎えたあと、そのままサンテレビをつけていたら、神戸で社会保険庁の人々が道行く人に「おわびのちらし」を配布しているニュースをやりはじめた。東京でもやってるらしいけれど、こっちのほうがあららな展開ですわ。
 そんなことに労力をさくんやったら、他にやることがあるでしょう。と思うていたら、神戸の別の場所では同じ社保庁の官吏が「年金無料相談」のテントを張って年金手帳を手に次々と訪れる市民たちの相談にのっていた。こちらはなんかもうやつれまくっていて見てて気の毒になるくらい。
 チラシ配りの人たちがそれほどやつれてなかっただけに、なんか同じ役所に勤めててもえらい違いやなあ不公平やなあなんて感じた。これって、やっぱり役が上の人があららなチラシ配りをして、下っ端の若手が真剣に年金相談に応じてるんやろうか。それとも日替わり交代なんやろうか。まあどっちにしても、チラシ配りなんか即刻やめて年金相談を増員せえよと思う。そうかて、年金相談にあたってる人らの過労死寸前みたいな顔色や表情を見てたら、チラシを配るという実効のあまりなさそうな行為の無意味さをよけいに感じるもんな。


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大人不在のアニメ [テレビアニメ]

 今日はタイガースの試合がないので、帰宅してから都合7本も、録画しておいたアニメを見てしまう。それでもまだまだたまってるんですけどね。
 けっこうな数のアニメをここ2年ほどで見てきたなあと思うんやけれど、面白いか面白くないかを判断するのに、主人公の家族構成に注目するケースが多くなってきた。主人公がまだ未成年で両親が不在という設定のものには特に注意せんならん。もし両親が出てこなんでも、どこかに両親の存在を匂わせていたら、それはいるものとして考える。また、不在やったとしても、それに代わる大人が(教師の場合が多いけど)いてるというケースもある。こういうのでは両親不在の理由や代わりの大人がなぜいてるかという説明はある程度なされている。
 設定にちゃんとそういう大人を配しているアニメは、まず安心して見られる。それに対し、家族が兄弟姉妹だけで大人の影がないものについては要注意やな。たとえ不在の説明があったとしても、展開上やっぱり無理が出てくる。こいつらどうやって生活してるねんと思うてしもうたりしたらそこでしまいですわ。
 それにしても、「両親がいない」「美人の姉かかわいい妹がいる」というファンタジーを希望する視聴者層が一定数いてるから、大人不在のアニメは次々と出てくるんやろうなあ。現実をそんなに否定したいという願望が強いということなのかね。そこらあたりは、私にはちょっと、わからん。
 ファンタジーといえども、リアリティがなくては面白くない。どこまでファンタジーをリアルに見せるかが、脚本家や演出家の腕の見せどころやろうに。そう思いながらつい続きを見てしまう自分はどうやねんと、書きながらツッコンではいるんですけどね。
 まあ、見てへんと批判する資格はないということで。私はいつからアニメ評論家になったんや。


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考える習慣 [教育]

 先日、授業で「友達とは」というテーマでディスカッションさせた。ふだんはこの授業は哲学的なテーマで抽象的な概念について高校生に無理から考えさせてディスカッションさせるという無茶を承知の「哲学入門」なる授業なんですけどね。たまには身近なテーマについて考えさせてみるのです。
 毎週高校生には歯がたたなさそうなテーマについてとにかく考えさせているから、一つのテーマについて抽象的な概念を掘り下げるという訓練ができてるわけですね。そやから、逆に身近なテーマについて語らせると、掘り下げる癖がついているから、おそらく4月の段階やったらそこまで深く考えなんだやろうなというような生徒でも、こちらがびっくりするほどいろいろな意見を出すようになる。
 いやほんまは考えてはいるんやろうけれど、それをうまく言葉にする機会がなかっただけなんかもしれん。ところが、2ヶ月くらいの間にかなり難しいことをやってきたおかげで、考えを言葉にする習慣ができたということなんかもしれんな。
 つまり「学ぶ」とはそういうことなんやと、この5年ほどこういう授業を続けてきて実感している。「詰め込み」だけでもあかん。「ゆとり」だけでもあかん。詰め込ますんやったら、その詰め込んだ知識を活用する場を与えて自らそれを生かす方法を身につける。知識がなければ話にならん場合もあるし、知識があってもそれを生かす方法をしらなんだらどうしようもない場合もある。
 データの取り方によってどうとでも解釈できる統計だけを物差しにして、白か黒かみたいな問題提起をするから、なにやらおかしげな「教育改革」論議になるんやないかと、毎年「哲学入門」を担当するたびに思うわけですね。


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5時間26分 [プロ野球]

 5時間26分……。
 タイガースの選手もイーグルスの選手もよほど野球が好きと見えますね。
 9回裏1点差で藤川が登板したらこれでタイガースの楽勝と思うやないですか。ところが、ここで藤川は連打を食らって同点にされるのですね。相手チームの監督は野村克也さん。藤川もキャッチャーの野口もかつてノムさんの下でプレーしていた選手やね(野口はスワローズ時代やけど)。ノムさんの呪縛があったのかな。
 結局その呪縛から逃れることができたのは、鳥谷、林、金本というノムさんと直接かかわってなかった選手たちの活躍があったからやもんね。金本の勝ち越し打で呪縛が解けたおかげで、ノムさんの影響下にあった藤本や野口がヒットを打てたという感じやな。
 それにしても緊迫した展開が5時間近く続いたんやから、選手も疲れたやろうなあ。ラジオ解説の福本さんなんか最後は言葉を省略しまくってたもんな。
「小さなったね」
「赤星のリードが、ですか?」
「違うよ」
「福盛ですか」
 相手ピッチャーの福盛の何が小さくなったんか、結局わからんぞ。アナウンサーも省略してる。よっぽど実況を早く終わらせたかったんやな。金本が勝ち越しタイムリーを打ったら、清水アナウンサーは叫んだね。
「ありがとう! 金本!」
 これであとちょっとで終わるという気持ちが心から伝わってきたぞ。
 放送延長で次の番組がなかなか始まらない。
「ミュージックパラダイスをお待ちの皆さん、間もなく終わります」
 いやまだイーグルスの攻撃が残ってるんですけど。
 こういうよれよれ実況もたまには楽しい。でも、試合開始1時間後からテレビを見始め、最後はラジオに切り替えて4時間半つきあうたこっちも疲れたぞ。
 さて、日記が書けたら、スポーツニュースを見るとするか。って、まだ付き合いますか私も。


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羽田健太郎の死 [追悼]

 愛すれどTigers「ライオンズに連勝もファイターズに完敗」を新規更新しました。

 音楽家、羽田健太郎さんの訃報に接する。享年58。死因は肝細胞ガン。
 羽田健太郎という名を初めて知ったのは、高校生のころやった。アニメ「宝島」の主題化がオープニング、エンディングともすごくよくて、お年玉をもらうとレコード店でシングルレコードを買い求めた。その作曲が羽田さんやった。BGMもかっこよかった。
 大人になって、「ジョージ・ガーシュウィン、トリプルピアノ」というCDを買うた。前田憲男さんと佐藤允彦さんと羽田さんが3台のピアノで技巧と遊び心の限りを尽くして演奏したガーシュウィン・アルバムで、これは私の愛聴盤として今もしばしばパソコンで聴きながら日記を書いたりしている。おしゃれで粋でとても気持ちのいいガーシュウィン。そしてCDショップでガーシュウィンのアルバムを物色していたときに見つけたのが、羽田さんの弾き振りの「ラプソディー・イン・ブルー」やった。「ラプソディ・イン・ブルー」ならばバーンスタインとコロムビア響のCDをまず第一に推すけれど、羽田盤もおしゃれでかっこいい。すぐに気に入った。
 映画、ドラマ、アニメの音楽を作曲するかと思えば、「題名のない音楽会」の司会をし、クラシックからジャズ、ポップスにまで通暁する博学ぶりを示す。そしてピアニストとしてもすばらしい感性の持ち主とくると、こういう人はめったに出てくるものやない。それがためにテレビでは何でも屋的に軽く扱われてしまうきらいがなきにしもあらずやったけれど、羽田さんの出ている番組を見たら、そういう扱いも自分自身で楽しんでやっているように見えたのはすごかった。
 あまりにも早過ぎるやないか。こういう人材は得がたいだけに(続くのは宮川彬良さんくらいか?)、もったいないとしかいいようがない。
 謹んで哀悼の意を表します。


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よはすべてこともなし [日常生活]

 読書感想文「力士はなぜ四股を踏むのか?」(工藤隆一)を新規更新しました。

 あまりにてれびばっかりみていたものであたまがはたらかなくなりおまけにたいがーすがほっかいどうでれんぱいしたのでげんきがなくなってしまいました。そしてだれもいなくなった。
 どっとはらい。


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どこが教育再生 [教育]

 教育再生会議が第2次報告を決定した。
 いろいろ目玉があるらしい。授業時間を10%増やすための具体策として「夏休みの短縮と活用」、「1日7時間の授業」、「必要に応じ土曜日にも授業を行えるようにする」があがってるんですってよ奥さん。「夏休みの短縮と活用」は、私の勤務校ではとっくにやってますわよご主人。「1日7時間の授業」をしている高校はけっこうありますわよお母さん。「必要に応じ土曜日にも授業を行えるようにする」のも私の勤務校でももう始めてますわよお父さん。
 野依先生、現場のことをご存じないのかしら。視察にも行かないし実態も把握できないのに、とっくにやってるところはやってることを提言して「教育再生」ですってよ、恥ずかしくないのかしらおねえさん。ヤンキー先生、ご自分の教育実践はお忘れになったのかしら。「徳育」の教科化をしたところで、ヤンキー生徒が点数も出ないし評価もされないようなそんな授業をきちんと聞くのかしらねえおにいさん。
 教育の再生って、ようは昔のような教育にもどすって意味でしょう。いつごろにまでもどすのか楽しみにしてたのに。戦前に戻して、教師のいうことを聞かない生徒には体罰も可、歴史は世界史よりも国史を重んじ、歴史の始まりは「イザナギイザナミ」から教える、なんていう大胆な提言をしたら受けたのにねえ。
 ブログ化する前の日記にも書いたけど、「教育再生」ってなんでんねん。今回の第二次報告を見てみても、識者を集めた意味もなく、文部科学省の意見を中途半端に取り入れ、現場の教員に負担をかけたら教育がよくなるとでもいわんばかりの内容でんなあ。どこが「教育再生」か。まず「教育」とは何かという定義をやり直すところから始めたらどうやろう。
 ちなみに、今回の報告からも障害児教育や夜間定時制などに対する配慮はまったく読み取られなんだ。私は定時制の講師を振り出しに、障害児教育にも長くかかわり、これらこそが受験勉強よりもずっと教育の本質や「学び」の重要性を示していると考えている。これらに一切触れんような「教育論」は、にせものやとさえ思う。
 しんぞう首相、いっぺん養護学校で1週間ほど実習してみなはれ。世界観が変わるよ。ほんまに。


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笑いの効用 [日常生活]

 朝から下腹部が「出せー、出せー」と訴えていたけれど、今ここで出したら元気もやる気もいっしょに出て行ってしまうと思い、辛抱して出勤。授業の空き時間を使って午前中に1回、午後に1回、元気もやる気もすべて排泄してしもうた。そやからというて仕事をせんというわけにもいかず、ひいこら言いながら気力を使い果たすようにして仕事を片付ける。
 帰宅したら、妻もまた同様やったらしく、夕食はおじや。元気がないときは、元気の出るものを見よう、それは「笑い」やというわけで、ずっと前に録画してそのまま見てなんだ映画「THE有頂天ホテル」を見る。笑うた笑うた。
 で、すっかり元気になったのはええけれど、笑いすぎて体力を消耗し、結局やっぱり疲れてしもうたのでありました。気力がなえて元気がない時に喜劇映画を見るのはええけど、体力まで落ちている時に見ると気力は取り戻せても体力的には疲れてしまうのであります。皆さんもお気をつけて。


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