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掲載拒否という失策 [新聞]

 さあ、明日を踏ん張ったら完投や。勝利か敗戦かは知らんけれど。
 今朝の朝日新聞朝刊に「池上彰の新聞ななめ読み」を掲載するとわざわざ一面の内容紹介欄に書いてあった。これは池上氏が新聞各紙を読み比べ、新聞の読み方をレクチャーしてくれるという月イチの連載で、「メディア・リテラシー」の授業などでも活用できるありがたいもの。
 ところがですね、なんと朝日新聞は池上氏の今月分の寄稿に対して掲載拒否をしていたのですねえ。理由は朝日新聞に対する批判を書いてあったから。しかも慰安婦問題に対する訂正について、「遅きに失したのではないか」と苦言を呈しているから、なのですね。
 なんですねん、これ。よく読んだら、単なる批判やなく、まさに公正な立場から書かれた、しかも朝日新聞に対して建設的に提言をしているのですよ。それを掲載拒否ですか。
 あかんよ、朝日。誰が拒否するように指示したかわからんけれど、自分らに都合の悪いことにふたをしてしまおうという姿勢がいかん。しかも、それを池上氏が明らかにした上で連載中止を申し入れたら、掌を返したように掲載してまんねん。
 表現の自由を守らねばならん新聞が、「あれも秘密これも秘密法」を社説で批判した新聞が、自らの首を絞めてるんやもんなあ。
 それで購読をやめるということはないし、失望したというほど最初から期待もしてへんけど、こんなん繰り返していたら、なお一層叩かれるのは目に見えてるやん。
 これに関しては擁護の余地なし。人を批判するという自由の権利を行使するからには、人から批判される責任も負わねばならんのですよ。それがサルトルの言う「自由という名の刑罰」やないですか。

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