本音は日本一

　口ではあれこれというていても、本音は違う、ということ。
「タイガースは２位やったんやから、日本一になれんでも仕方ないわ」
「まあ、こんなもんやで。シーズンそのまま。一度打てんようになると引きずるところがな」
「どうせ負けるんやったら２００５年みたいに徹底的にやられた方がすっきりしてええ」
　そんなことをタイガースファンの同僚と話したりしていたんやけれど、仕事に入るテンションが低く、また、空き時間などぼんやりしてしもうたりする。
　私、かなり本気でタイガースの日本シリーズ優勝を願うていたんや。いや、日本一になると信じてたんや。
　そやから、昨日の試合のあとから１日、ずっとそれを引きずってたんや。
　６時間目の授業が終わったあと、まるで遠泳のあとみたいにぐったりしてしまう。どんだけ力を使い果たしてるんや。
　まあ、仕事にならんというほど引きずってはいてないけれど、かなり精神的打撃は大きかったということかなあ。
　負けても幸せ、なんて気取って書いたけれど、やっぱり負けたら悔しい。特に守備妨害併殺なんて負け方は、ねえ。
　和田監督も、ホークスの秋山監督も、私と同い年。和田監督はまだまだ来年に向けて力を振り絞る。私も負けてられん。でも、監督を退任して気軽な身分になる秋山監督が羨ましくもあるのでありました。

なんという幕切れ！

　こんなことってあるわけですか。納得いかん、やり直しせよ、再試合や、とこんなところで力みかえってもしゃあないけれど、すっきりせんのよなあ。
　日本シリーズ第５戦の９回表、１点をリードされたタイガースがリリーフエースのサファテの乱調で１死満塁と逆転のチャンス。なんせストライクが入らんのやもんなあ。全部フォアボール。こらもう逆転勝ちしかないでとにまにましていた。
　ここで西岡がファーストゴロ。一塁手の明石がホームゲッツーを狙い捕手の細川に送球し、２死となる。これはまあしゃあない。で、細川が一塁に投げたら、送球が西岡にあたってボールはあらぬ方向へ。
　わーい、勝たせてもろた！
　と思うたら、なんや知らんホークスナインが喜んでいる。ホークスの選手は負けて喜ぶマゾヒスト集団なんかとあらぬ疑いをかけたのでありますが、そうやなかった。西岡がラインの内側を走っていたから守備妨害でアウトやて。で、試合終了やて。
　んなアホな。
　一塁にちゃんと送球されてアウトになるなら、あきらめもつく。こんなん、ありか。日本一がかかった最後の合うとなんやから、審判もビデオ判定するなりなんなりしてすっきりさせてほしかった。日本一になったと喜ぶホークスの選手の横で血相を変えて抗議している和田監督が気の毒になってきた。
　別に負けたから怒ってるのと違うよ。こんなわけのわからん終わり方があるか、ということ。明日仕事を休みたくなるくらい脱力してしもうたよ。
　で、いまだに得心がいかんのであります。阪神球団は連盟に提訴して再試合を求めてもええと思うぞ。受けつけてもらえんやろうけれどさ。

球児か呉昇桓か

　日本シリーズ第４戦はホークスの中田が２度も四球の連発で満塁にしたりするしまりのない投球でどうなる事かと思われたけれど、タイガースの岩田の力投とホークスの継投で試合は緊迫感のあるものになった。
　延長戦になって、１０回裏に安藤がランナーを出して呉昇桓に交代。呉昇桓はすべて内角に速球を投げ込み力勝負に行って、結局中村にサヨナラホームランを打たれてしもうた。
　で、思い出したのが２００８年のクライマックス・シリーズ第一ステージ。勝てばファイナルステージに進出できるというところで、藤川球児がＴ・ウッズに真っ向勝負を挑んで火の玉ストレートを投げ続け、結局ホームランを打たれて負けた試合ですわ。
　守護神の勝負に賭ける意地はわからんでもないけれど、さ。歴史は繰り返すというのかなんというのか。呉昇桓も球児の背番号を受け継いだだけやなく、真っ向勝負路線まで受け継いでしもうたのですなあ。まあ、幸いなのはこれで日本シリーズが終わったんやなく、まだ明日も試合はあるということ。
　メッセンジャーが過剰にいれこまなかったら、なんとか勝てるように思うんやけれど、追いつめられてどれだけ開き直れるか、やね。できたら第７戦まで楽しみたいので、明日こそ負けてもともとと攻めて攻めて攻めまくってほしいものです。

アメリカ文化を知る映画

　文化祭明けの生徒たちはなんとなくやる気もなさそうな感じ。特に１年生は初めての高校の文化祭で張り切ったのか、６時間目など注意散漫も甚だしい。こっちがテンションをあげてもなかなか乗ってくれんのだから。つくづく授業は生き物と再確認。
　同僚が緊急事態で帰宅することになり、外国文化に関する授業の自習課題を用意するのに困っていたので、私の手持ちの映画「フィールド・オブ・ドリームス」のＤＶＤを渡す。この映画を見てアメリカ文化について知ったことをまとめなさい、みたいな課題を出すことにする。「どんなことがあっても、アメリカには野球があった」というようなことしかわからんかもしれんけれど、わかる生徒にはわかってもらえると信じたい。というか、手持ちのＤＶＤで科目の内容に適したものが他になかったのよね。大阪がらみの邦画はいろいろ取り揃えているんやけれどねえ。
　帰宅後、日本シリーズを見る。完敗。相手はパ・リーグの優勝チームで、しかも優勝のキーマンとなった大隣が先発やから、嫌な予感はしていたんやけれど、的中したなあ。明日はドラゴンズから移籍の中田が先発。かつては苦手にしていたけれど、近年は打ち崩していた。明日はなんとなくいけそうな感じがするぞ。

赤瀬川原平の死

　愛すれどTigers「甲子園でシリーズ先勝」を更新しました。

今日も完全休養日。朝食後、昼食後と２度寝る。少しは疲れも取れたかな。でも夜になるとまた眠くなる。うーむ。
　赤瀬川原平さんの訃報 に接する。享年７７。死因は敗血症。
　前衛芸術家としての赤瀬川さんについては私はよく知らんけれど、「超芸術トマソン」「新解さんの謎」など、「観察者」としての目のつけどころについてずっと蒙を啓かされてきた。
　特に愛読したのは「新解さんの謎」でして、このために「新明解国語辞典」が改版されるたびに購入する羽目になってしもうた（ただし第五版まで）。辞書の語釈からその辞書の個性、制作者の思想までを読みとり、さらにそれを面白がるという、それまで誰もやったことのない偉業やったと思う。
　それは「超芸術トマソン」もそうで、路上を歩きまわり意味のない建造物を探してまわるという、そんなことはそれまで誰もやらなんだ。建造物の機能性を語る人はいても、無駄なものを発見してその無駄な部分を楽しむ。世の中のあらゆるものの見方に風穴をあけてくれはったという思いがした。
　かくありたいと願いつつも、私の非才ではなかなかこういう視点は持ち得なんだのが残念やけれど、その気持ちだけは真似でよいから持ち続けたいと今でも思うている。
　世の中のいろいろな事柄がイエスかノーで切り取られることが多い現在、まだまだ赤瀬川さんにはそんな極端な思考を笑い飛ばしてくれるような新しい視点を期待していたんやけれど、残念でならん。
　謹んで哀悼の意を表します。

負けても幸せ

　やっと完全休養日。朝寝し、午前中は日曜の定番の「戦隊」「ライダー」「プリキュア」などを見てから、午後からたっぷり午睡。いやいや久しぶりに寝たなあ。でもまだ疲労回復とまではいかない。明日も寝よう。
　夜は日本シリーズをテレビ観戦。タイガース打線は若い武田投手を打ちあぐんで、僅差でポストシーズン初黒星。
　負けたけどね、この時期までナイター中継を楽しめるんやもの、こんなに嬉しいことはない。明日は移動日で、火曜から福岡で３連戦か。勝ったり負けたりしながら７戦目まで楽しんで、そしてタイガースが最後に和田監督の胴上げで締めるというのが理想やけれど、そんな贅沢を言うてはいられません。まあホークスは今季常にぎりぎりのところで踏みとどまって勝ち抜いてきた。こういう相手には一気に決めるくらいやないと勝てんと思うぞ。
　とにかくや、勝っても負けても幸せであります。

切れかけたねじを巻きなおし

　本日は文化祭２日目。午前中は体育館にはりついていたけれど、午後は漫研の展示室に顔を出せた。ちょうど現在大学４回生の卒業生（元部長と元副部長）がやってきてくれて、ゆっくりと話ができてよかった。
　閉会式のあと、撤収作業。なんとかスムーズに撤収が終わり、やれやれと一息つく。さてこれで帰宅と思うたところへ、オーケストラの人から芸術鑑賞に関する連絡の電話が入り、ホールの人にも連絡をとったりとばたばたする。そやけど、今日片付けておかんと来週火曜日まで先送りになってしまうので、ここはもうひと踏ん張りする。
　とは言うても一度切れかけたねじを巻き直して仕事をするわけやから、けっこうエネルギーが要った。精神力でもたせているだけやのでこうなる。
　帰宅後、追っかけ再生でプロ野球日本シリーズを観戦。ここのところ忙しくて録画番組がたまっていたので、試合途中で容量が尽きて再生中に録画中止になったりし、イニングの間に容量を食うている映画を一本見ずに削除して、なんとかしのぐ。
　仕事熱心でない私が毎日サービス残業するからこうなるのですよ。来週はずっと定時で帰るぞう。
　日本シリーズはタイガースがホークスに打ち勝つ。昨年までタイガースの一員やったスタンリッジを打ちこんでいるのを見るのは複雑な思いやったけれど、とにかく先勝。勢いは今のところまだタイガースにありますね。よし。

疲労困憊とはこのことか

　今日から文化祭。私は体育館の舞台発表に使う音響機材の管理担当。そういう役割の関係もあり、舞台発表の審査員もすることになっていて、一日ずっと体育館内にはりつく。顧問をしている漫研や文歴の様子も見に行けず。企画終了後は明日の舞台発表のリハーサルについていて、仕事中は気力でもたせていたけれど、帰宅して夕食をとったあとは横になったらもう動く気になれず。
　疲労困憊というのはこのことなんやなあ。
　明日から待望の日本シリーズが始まるけれど、帰宅したらもう野球どころやないかもしれんぞ。
　ああ、私はそんなに仕事熱心やないのになあ。
　というわけで、今日の日記はもうここまで。頭がまわらんのです。
　お休みなさい。

カフェインたっぷり

　明日は勤務校の文化祭。もうわくわくして寝られなくて……てなことは今年もないのです。疲労が取れないまま、体育館で苦手な音響機器の設営。そのあとリハーサルに張り付いて体育館に缶詰め。顧問をしている漫画研究部や文化歴史研究会の指導にもなかなか行かれず。
　朝からまだ眠気が取れず、行きのコンビニで「強強打破」をぐびり。これは効いた。眠気が取れてなんとか仕事に集中できた。カフェインたっぷりで目がしゃっきり。
　そやからというて疲れが取れるというわけではなく、力を絞りつくして帰宅。すぐに夕食。腹の皮が突っ張ると目の皮がたるむ。パソコンに向かっていてうとうと。
　タイガースはドラフト会議で１位指名選手を２度も外すしなあ。いやいやいや、ドラフト６位の岩崎優投手がローテーションに入ったりした例もあることやから、こればかりはプロ入りしてからやないとわからんよ。指名された選手たちの活躍に期待しましょう。

公開口論と抗議の電話

　うーむ。今日も朝から疲れが取れてない。一日気力でもたせる。放課後は漫研部誌の印刷に専念。よたよたと帰宅。眠い。
　ところで、ゼロサム市長とヘイトスピーチ代表が公開討論（口論？）して相手を口汚くののしるだけで１０分くらいで打ち切りになったらしい。で、その言葉遣いの悪さに抗議の電話が市役所にじゃんじゃんかかってきたんやて。
　市長の口の悪さは知事時代から変わってへんしさ、今さら抗議する人はこれまで彼のことなんか全くちゃんと見てなんだんやなあと思うねえ。市長もその相手も人の話を聞いて、互いに歩み寄るなんて気はまるで最初からない人物であることも知らなんだのかねえ。
　私はネットのニュースで文章に起こされたものを読んで「まあこんなもんでしょ」としか思わなんだけどね。市長は「気に食わなければ僕を選挙で落とせ」と例のごとく言うてますけど、そうしたらええと思うよ。というか、そういう人物であることも承知せんと投票して抗議の電話をかけてるとしたら、それは抗議している人の見識がなかったというだけのことやないかねえ。