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総理は鉄面皮 [新聞]

 朝日新聞の社長が「吉田調書」報道などで謝罪の会見を開く。ことの是非はともかく、遅きに失したとはいえ謝罪したことに対しては「あのタカビー朝日の社長がようもまあ」と評価しておきたい。
 鉄面皮はしんぞう総理。ラジオ番組で「例えば慰安婦問題の誤報によって多くの人が苦しみ、国際社会で日本の名誉が傷つけられたことは事実と言っていいと思う」「一般論として申し上げれば、報道は国内外に大きな影響を与え、時としてわが国の名誉を傷つけることがある。そういうことも十分に認識しながら、責任ある態度で正確で信用性の高い報道が求められているのではないかと思う」てなことをのたもうておりますが、1年前に世界中に向けて福島原発について「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」と大嘘をついたことについて、いっさい弁明も釈明も謝罪も何もしておらんぞ、しんぞうさん。朝日の社長もこの総理にこんなことを言われたくはなかったやろうなあ。
 他の政治家もかさにかかって朝日攻撃をしている中、ゼロサム市長だけが「言論の自由が認められている日本社会っていいんじゃないですかね。公権力が強制的に報道機関の主張を変えるのではなく、(産経新聞と朝日新聞が)言論機関同士でやり合い、間違っていたら謝罪する。それでいいんじゃないでしょうか」と一番まともなことを言うていた。おお、弁護士の看板は伊達やないねえ。他の面でもこういう冷静な発言ができればええのに。
 これでまた「週刊文春」や「週刊新潮」などが朝日叩きをエスカレートさせるんやろうけれど、その前にしてほしいことがある。元タイガースの金本知憲さんを「恐喝犯」扱いしてでかでかと報じた件、ちゃんと本人に謝罪したのかな。私はまだ忘れてへんぞ。朝日新聞が吉田某の「慰安婦証言」を裏をとらずに報道したこととは社会的な影響という意味では大きく違うかもしれんけれど、ジャーナリズムの姿勢としては同じことやと思う。両誌が金本さんに正式謝罪をしたとは、私は寡聞にして知らない。ここぞとばかり朝日を叩く前に、自分らも裏をとらんとタレこみネタを垂れ流していることについて謝罪せえよ、と思うが、如何。

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