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相撲場風景2017 [大相撲]

 今日は入試業務で休日出勤した分の代休。なんとしても春場所に行きたくて、いつもよりもさらに早起きをして早朝5時30分過ぎに出発。当日券を手に入れるためならなんてことはありません。地下鉄を乗り継いで6時20分ごろには大阪府立体育会館に到着。雨降りにもめげず並ぶ人の数を数えながら、列の最後尾へ。100人をちょっと過ぎたところで列に加わることができた。
 最後尾のプラカードを持った係員の人が「親方が出てきて整理券を配るのが7時ごろですので、それまでお待ちください」と言う。それくらい待ちますよ。覚悟の上で暗いうちから家を出たんやからね。
 傘をさしながら本を読んで待つことしばし。時間がきて元栃乃花の二十山親方が整理券を列をなす人々に手渡しはじめる。かくして手に入れた整理券がこれだ!

 整理券を渡され、そのまま待つように言われる。しばらくしたら列が動き始めた。体育会館の入場券売り場のところまで4人を横並びにして並びかえ。8時くらいに発売開始。それまでまたひたすら待つ。そして、ついに当日券を購入した。
 一度近くのコンビニに行って弁当や緑茶、菓子類を買いこみ、体育会館に戻る。8時15分の会場に合わせて入場。正面の東方寄りの隅にある自由席に荷物を置き、なんとか席を確保した。手洗いをすませ、一服つけて、序ノ口の相撲から見始める。
 私の前には7人ほどの団体さん。関東方面から来たらしい。いっしょに高校野球を見に来たけれど、今日は雨で中止なんで相撲に切り替えた模様。この人たち、ほんまにあちこちにスポーツ観戦に行っているらしい。特に私の前に座っていた人は相撲にもくわしく、付け焼き刃やない知識を別にひけらかすわけでもなく普通に口にする。こういう人たちの会話はきいてて気持ちいいね。

 新横綱の土俵入りも見たし、パンフレットや手土産など買い物も楽しんだ。番付が売り切れているのは友人Y氏から聞いていたので、ちょっと高いけれど「絵番付」を購入。新横綱の場所の記念品ですな。花道のあたりで若い者が出番に備えて四股を踏み、取組の終わった力士に郷里の知り合いが声をかける姿を見る。これですよ、日常とは違う異空間に身を浸す心地よさ。
 私の席の左右にはなぜか誰も座らなんだんやけれど、十両土俵入りが終わったころに年配の方が「そこがあいているなら、ずれて座ってくれませんか」と声をかけてきた。自由席やし、別にその席にこだわっているわけでもなかったんで、はいどうぞと隣に移動。2つ並んであいた席に母子らしき二人連れが座る。母親は漂う香りや雰囲気から理美容関係の人と見た。で、その女性が、席をずれてくれたお礼にと番付をくれたやないですか。なんでも「オーナーさん」(たぶん声をかけてきた年配の男性)が親方と知り合いで、たくさん送ってきてくれているんやそうです。「これ、もう売り切れてるんですよ」というと、それならなおのことと、渡してくれた。情けは人のためならず。まさか席をひとつ隣に移動しただけで新横綱の場所の番付が手に入るとは!
 反対側には若いカップルが。女性の方がものすごい相撲ファンらしく、「アミちゃん(安美錦のことね)、早く幕内に復活してほしいなあ」とか、出てくるお相撲さんをしきりに応援。ところが男性の方は全く関心がないみたい。なんと高安や稀勢の里の取組の時には居眠りをしていたらしく、女性が「せっかくええとこやったのに、なんで見てへんの!」と口をとがらせている。この二人、長続きせんのと違うやろうかとおせっかいなことまで考えてしまいました。
 というわけで、朝早くから並んで座った自由席、非常に楽しく観戦できる席でありました。一日、異空間にずっぽりと浸って、さすがに疲れたなあ。
 ちなみにくだんの番付を送ってくれる親方というのは、元関脇栃ノ洋の竹縄親方やったことが、帰宅して番付を広げてわかりました。番付の端に「竹縄泰一」のスタンプが押されていたのです。ええ記念になりました。

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