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宇喜多の捨て嫁 [読書全般]

 今日は「海の日」。ハッピーマンデーで本来の20日から第3月曜になったわけやけれど、祝日になったのが最近なんで、この日だけは「20日やないとあかん」とはあまり思いませんね。それよりもハッピーマンデーのおかげで昨日の疲れをとる日ができたと喜んでいるくらい。産経新聞の社説(主張)ではもとにもどせと怒っているけれど、それやったらハッピーマンデーそのものをなくせと主張せんと理屈に合わんのやなかろうか。産経の論説委員の方の特徴で、特定のことになるとなんかむきになる。理屈やないのですね。あ、そうか。それやから「社説」とせんと「主張」としているのか。
 午前中は録画した深夜アニメを見たり、急ぎの郵便物を出すために少し外出したりする。
 昼食後は午睡。ところがこれが寝られんのです。今日の大阪の最高気温は38度。タワーマンションといえど、窓からの風は熱風ですわ。非常に寝ぐるしい午睡になった。疲れがあまりとれなんだなあ。
 夕刻は相撲、夜はプロ野球の中継を見る。負けたけれど、野球を見られるのは嬉しいことです。
 木下昌輝「宇喜多の捨て嫁」(文春文庫)読了。戦国時代の梟雄、宇喜多直家とその周辺の人物を描いた短編6本からなり、それらの短編から直家という人物の全体像が浮き上がってくるという構成になっている。表題作は直家が4人の娘を嫁がせた先をすべて滅ぼしているというところから娘たちは「捨て嫁」と呼ばれており、末娘の視点で直家を描く。続く「夢想の抜刀術」では幼い頃の直家の苦闘を描き、「貝あわせ」では直家が妻の父を殺す葛藤が描かれ……という具合に多面的にひとりの人物像をとらえる。これがデビュー作というから、たいしたものです。それぞれの短編の主人公は別々の立場やったりするから、見方によって人物の印象というものは変わるという当たり前のことを作者一人でやってのけているわけで、なかなかこううまくはいかんと思うのですよ。というわけで、第2作の文庫も買いました。これまた楽しみであります。

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