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メッセンジャーとエルドレッド [読書全般]

 愛すれどTigers「能見、藤川、ベテランの妙味」を更新しました。

 今週から夏季休業を活用して年次有給休暇をまとめてとることにした。ほんまはお山の学校やったら涼みにいくような感覚になりそうなもんやけれど、わざわざ早朝から家を出て夏バテをしに行くような状況なんで、疲労回復に努めることにしたのです。お医者の先生にもこの時期に休みがとれるようならしっかり休んだ方がええといわれてるからね。
 気温は上がったけれど、タワーマンションのベランダは風が強く、湿気はあったけれど割と過ごしやすい。朝から録画した深夜アニメをまとめて見て、昼食前に午睡。昼食後は寝床で読書。荻上チキ「いじめのない教室」(PHP新書)を読み切る。これはお仕事用の参考書。今週出勤する時に仕事部屋に持って行こう。内容的にも非常によいものやったから、人権図書の書架に寄付してもええかな。
 お勉強のあとは、ランディ・メッセンジャー「ランディ・メッセンジャー すべてはタイガースのために」(洋泉社)とブラッド・エルドレッド「フラッド・エルドレッド 広島を愛し、広島に愛された男」(洋泉社)をたてつづけに読了。それほど中身が詰まっていたわけやないから、一気に読めた。両方とも翻訳者の名前は入ってへん。まさか二人とも日本語で執筆したわけやないやろうから、奥付に記載されている「執筆協力」の服部健太郎という方がまとめたんやろうね。文体も内容も構成もそっくりやからね。日本に来てびっくりしたのは選手が素振りの練習をすることなんて、ここまで同じことに驚いているのは面白いなあ。日本でプレーをすることに決めた理由、野球を始めたきっかけ、日本でプレイしはじめた頃の思い出などが綴られている。これまで来日した米国野球経験者の名義で書かれた本は日本野球に対する戸惑いや批判が全面に出ることが多かったけれど、両者はタイガースとカープでそれぞれ在籍年数の記録を更新しているだけに、そういう論調はほとんどなし。どちらもあとから来た米国経験者に、早く日本野球になじむように勧めている。
 私がこれまで読んだ外国人選手名義の著書ではランディ・パース「バースの日記」(集英社)がかなり愛憎入り混じった本音を記してあって興味深かったなあ。
 それにしてもここまで同じような構成にしてしまうのは編集がまずいんやなかろうか。まあ、メッセンジャーの本はタイガースファンしか読まんやろう、エルドレッドの本はカープファンしか読まんやろうとたかをくくったかな。私みたいな物好きを想定してなんだ、ということか。

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