SSブログ

「右翼」の戦後史 [読書全般]

 今朝は曇り空。出かけるまでは快適。そやけど、最寄駅に向かうて歩くともう汗だく。お山の学校の仕事部屋はやはり32~34度あたり。麦茶と濡れタオルと扇風機に頼りつつ、お仕事。昨日、留守にしている間に生徒が奨学金の書類を持ってきてくれていたので、朝一番で学生支援機構に郵送。これでとりあえず大学予約奨学金の第1回推薦作業は終了。もっとも、書類の不備やなんかがあったりして夏休み中にもかかわらず思い切り早い締切日を設定して出し直しをさせたりするんやないかなあ。一切不備のないことを願う。
 でもまあ気がついたらすぐに第2回募集の準備をせんならんようになるんやで、きっと。
 午後はスローペースで報告書を作成し、管理職に渡す。定時に退散。
 帰路、駅前の本屋さんに寄って妻の「月刊フラワーズ」を買い、帰宅。
 帰宅後はプロ野球中継を見る。神宮球場は27度ですて。なんと羨ましい。
 安田浩一「『右翼』の戦後史」(講談社現代新書)読了。「ネットと愛国」「ヘイトスピーチ」などで現代の「右翼」についてルポを書いてきた著者が、いわゆる「右翼」団体の戦前から現在への変遷をたどる。著者らしく、資料を引用しながらだけでなく、戦後から高度経済成長にかけて活躍した生き証人たちから直接話を聞くなどしてしっかりと裏をとっている。決して「右翼」の思想に共鳴はしないけれど、そやからというて全否定したりもせんところが著者らしい。こういう姿勢を取り続けているので、信頼して読めるのです。「右翼」だけでなく表裏一体の「左翼」の戦後史にもなっている。「愛国」と「反共」が本来あり得ないはずの「親米」になってしまうところなどの矛盾もていねいに解き明かしていく。非常に興味深く読めた一冊。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ: