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イーリアスとオデッセイア [読書全般]

 今日も猛暑。酷暑よりは多少ましになったらしい。お山の学校では昼にセミが鳴いていたもんな。セミというのは気温が高すぎると鳴かんそうな。これまでは昼になるとぴたりとセミの声がやんでいたもんねえ。
 とはいえ暑いものは暑い。今日も濡れタオルと湯ざましと扇風機と麦茶の世話になりながら報告書をひとつ仕上げる。あとひとつあるんやけれど、半分くらいできたところで定時に退出。阪急電車は人身事故の影響で運行停止。バスで北千里から千里中央に移動して北大阪急行、地下鉄と乗り継いでようよう帰宅。今日は天神祭で、梅田近辺も浴衣姿の若い女性やらでいっぱい。
 帰宅してナイター中継を追っかけ再生で見ていたら、天神祭の花火の音がどどどーんどどどどと聞こえてくる。一度横になったら起きられず、一服つけにベランダに出た時に少しだけ花火を楽しむ。花火好きの妻は最後のやけくそ打ちまで見ていた。
 夏はやっぱり花火やねえ。
 タイガースも久しぶりにカープに勝ち、少しばかり溜飲が下がる。明日もたのんまっせ。
 バーバラ・レオニ・ピカード/高杉一郎・訳「ホメーロスのイーリアス物語」「ホメーロスのオデッセイア物語 上・下」(岩波少年文庫)読了。今さらながらにイーリアスとオデッセイアの内容くらいちゃんと知っとかんとあかんなあと思うけれど、岩波文庫版の「叙事詩」の形式のまま訳されたものはいかにも読みにくそうやったんで、青少年向けに小説の形に再話したものを読むことにした。
 いやー、なんか紀元前のギリシアっておもろいなあ。嫁さんを寝とられた国王が盟主に泣きついて戦争を始める、オリュンポスの神々はそれぞれひいきの軍に勝たせようとする。戦争が終わっても帰ってこない王の后のもとにまだ王の生死も定かではないというのに求婚者が群がってくる。王の館では押しかけてきた求婚者たちに毎日酒食を提供し、財産を食いつぶされそうになる。
 ここまで「常識」が違うと、戦争の勇壮な物語も、英雄の艱難辛苦もなにやら喜劇的な色彩を帯びてくるなあ。とはいえ、さすがは2000年以上も読み継がれてきた物語。かなり楽しく読めました。私にはこれで十分ですね。挿絵も古代の壁画みたいな雰囲気で実にええ感じでありました。

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